カルテ番号 ま・7(42)
真木は言った。
「20年も特殊な治療院を続けるのは、きっと使命だったのでは?」
院長は苦笑いをして言った。
「今言いましたように、使命かどうかの判断ができません。
勝手に思い込むことは自由ですが、人間では無理かと思っています。
それに、どう思っても思わなくても、宿命なら同じでしょう。
宿命とか使命は、生きる道が決まっている、という意味でしょう。
例えば、私がこの時代に生まれた事、男である事、この身体である事。
肯定も否定も意味がない事です。
ですから、使命は縛られることではなく、自由に生きられる意味でもあるのです。
多くの人は、使命を型や縛られる事だと思いがちですが、逆ですね」
真木はここでもショックを受けた。
少なからず、自分が神職についたのは天職とか使命とか宿命だという意識があった。
それは、自分で自分を縛っていた部分があった。
縛られる事に、ある意味安心もあった。
自分の道が見つかった、と。
自由に生きていいんだよ、という解釈は反対側だと思っていた。
宿命だから、自由に生きられる。
何をしてもいい。
なんて・・・楽な・・・
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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