水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷説般若心経・55」

2007-09-30 19:19:40 | Weblog



  第五章(2)
  色即是空 空即是色 受想行識亦復如是

「色即是空」の直訳。
「この世(色)は実体が無い(空)」
味気無ぇ・・・。
少し加味しても
「物質界(色)は見えない法則(空)と離れてない」
・・・まわりくどい・・・。

そんな言われ方しても、誰も意味がわからない。
タヌキや妖怪や字も書けない人達に通じない。
通じないような言葉をブッちゃん(仏陀)は言わない。
一部の人達だけが、ウンウンと頷くような狭い経じゃないのだ。

ツマラン直訳はやめようぜ。
せっかくの名文句だ。
ブッちゃんは自信満々に言った。
「この世の出来事は(色)、どうにかなるさぁ~(空)」

 

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。)
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「迷説般若心経・54」

2007-09-29 20:12:14 | Weblog



  第五章(1)
  色即是空 空即是色 受想行識亦復如是

「色即是空」
心経で一番有名な言葉だろう。
「色っぽいネェ~チャンは即ち頭が空だ」
この迷訳も捨てがたい・・・。

だが、ブッちゃんは色っぽいネェ~チャンを差別しない。
ワシも差別しない。
贔屓もしないけど・・・。
まぁ、色っぽいのは個人的趣味だから、どうでもいい。

ここもマトモに直訳しては心経が活かせない。
第四章で「色不異空・空不異色」と言ったのだ。
話し言葉だということを忘れて訳すと繰り返しになる。
しつこいのは・・・嫌われる。
マジメの繰り返しは・・・うっとうしい。
魅力的なオッサンのブッちゃんやゲンちゃんだぜ。
マジメの押し付けなんざ、するもんかぁ。

 

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「迷説般若心経・53」

2007-09-28 16:39:33 | Weblog



  第四章(11)
  舎利子 色不異空 空不異色

ワシ的訳。
「お前ぇよ~、この世は空しいよなぁ~。
だけどよ、空しいって事はさぁ、
苦しさだってイイカゲンってことだろ。
ならば、空しさが救いになるじゃねぇか」

ブッちゃん(仏陀)が舎利子に語った。
同時に多くの苦しむモノ達に語った。
冥想を通じてアクセスしている玄奘に語った。
心経の活用がここにある。
心経はブッちゃんの優しさに直接触れる事ができる。

空しさが救いとなる。
そうでなければ「空」の説明はいらない。
救いにならない「真実」などいらない。
「空」だから、救われるんだぜ。

 

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「迷説般若心経・52」

2007-09-27 14:54:21 | Weblog



  第四章(10)
  舎利子 色不異空 空不異色

色不異空と空不異色。
何故続けたか?
同じような言葉を何故続けたか?
話し言葉なら納得できるのだ。

「空しいよなぁ(色不異空)」
「だけど、空しさが救いだぜ(空不異色)」
二つの言葉で優しさが溢れるのだ。
これを字面だけで訳したのでは味気無い。
正しいかもしれないが、心が通じない。

この後も同じようなパターンが続く。
優しい話し言葉だから、同じような単語になる。
だから訳を変えてこそ、活きる。
経は、活かして、初めて役に立つのだぜ。

 

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「迷説般若心経・51」

2007-09-26 22:56:54 | Weblog



  第四章(9)
  舎利子 色不異空 空不異色

ここからの話言葉は優しさに満ち溢れている。
真実に満ち溢れているのではない。
真実は・・・人間では判断できない、と思う。
少なくても、ワシに判断できないのは間違いないぜ。

優しいから言葉が重なる。
似た言葉が続く。
優しさは幾らあってもいいのだ。
真実の言葉なら、似た言葉などいらない。
当たり前だろ。

ゲンちゃんを通してブッちゃんが語る。
ゲンちゃんの書いた心経を通して語る。
心経は優しさに満ち溢れている経だ。
真実などにこだわってない。
だからウソも例え話も平気で語る。
相手が元気になるなら、ウソくらいつくさぁ。

 

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「迷説般若心経・50」

2007-09-25 23:08:07 | Weblog



  第四章(8)
  舎利子 色不異空 空不異色

苦しいモノ達は真実を求めているのじゃない。
救い、を求めているのだ。
この世の真実など、どうでもいい。
そんなのにこだわるのは、出来の悪い坊さん達だ。
精神世界に触れて理性を失ったサトリマニア達だ。

ブッちゃんは、優しいから仏陀(目覚めた人)に変わった。
真実を求めての修行は失敗した。
だが、優しさに目覚めたから、仏陀になったのだ。
真実にこだわっていたら、仏陀にはなれなかった。

ゲンちゃん(玄奘)も同じだ。
優しいから(見えない)天竺まで行けた。
優しいから、解りやすく心経を書いた。
優しさが「救い」になる。
真実(を求めるの)は・・・趣味だ。

文字にすれば短く硬い。
だが、話すのは柔らかい。
アイマイな言葉になってもいい。
目的は「救い」なのだ。


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「迷説般若心経・49」

2007-09-24 18:39:40 | Weblog




  第四章(7)
  舎利子 色不異空 空不異色

話言葉だからこそ、優しく説明している。
経に書けば「空不異色」。
実際は優しい目のブッちゃんだ。
全てが愛おしい存在達に話しているのだ。

「ひょっとしたら・・・
空しいというモノがあるとして、
それが、この世にある全てに入っているかもしれんなぁ。
様々な事は実際にあるけど、
常に変化して、イイカゲンだしなぁ」

「苦しさもあるけど、楽しい事にも変わる時がある」
「誰かが死んでも、誰かが生まれ変わる」
「病気にもなるけど、健康になる時もある」
「イイカゲン(空)だからこそ、
この世は(色)救われるかもしれんぞ」


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「迷説般若心経・48」

2007-09-23 19:29:00 | Weblog



  第四章(6)
  舎利子 色不異空 空不異色

日々、生きているのだ。
いろいろな事がある。
いろいろな苦しみがある。
何故苦しみがあるのか?
ブッちゃんが出家したキッカケだ。

人やケモノや妖怪の苦しみを観てきたのだ。
苦しみがある事を観てきたのだ。
「苦しみは実体がない」という表現もできる。
でも、それだけでは心に響かない。
苦しみを実感しているモノ達がいるのだ。

心経という濃縮した熟字では「色不異空」。
だが、ここは話し言葉だぜ。
そのままの訳では話し言葉にならない。
そのままでは心に響かない。

「生きているって、いろいろあるよなぁ」
「苦しい事も楽しい事もあるし、年もとるよなぁ」
「生まれてくるモノもいるし、病気になるモノもいる」
「川の形も変わるし、村だって変わる」
話し言葉の「色不異空」はこうだったろなぁ。


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「迷説般若心経・47」

2007-09-22 19:03:23 | Weblog



  第四章(5)
  舎利子 色不異空 空不異色

「色不異空」の直訳。
「物質界(色)は実体がない(空)と同じ(不異)だ」
文章としては、何だかなぁ・・・。
禅問答マニアなら喜ぶかもしれんが・・・。

第三章で「五蘊皆空」とアッサリ書いちゃったのだ。
五蘊には色がすでに含まれている。
だから、そのままの訳をすると
「それ、さっき聞いたから」と指摘される。
心経はマジメに訳すと笑われる・・・。

ブッちゃんが静かに話した言葉だ。
「この世(色)は、空しいよなぁ・・・(不異空)」
誰の心にも響く。
苦しんでいる人々やケモノや妖怪の心に響く。
ブッちゃんの話は響くから、聞き入るのだ。


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「迷説般若心経・46」

2007-09-21 11:57:11 | Weblog



  第四章(4)
  舎利子 色不異空 空不異色

「色不異空」「空不異色」の二つ・・・。
ほとんどの訳者は真面目だ。
(い、いや・・・全員マジメかも・・・)
だから、似たような訳を二つ並べる。
心経なのに、それでいいのかなぁ・・・。

心経はこのように似た言葉が多い。
その都度、生真面目に訳す。
・・・それじゃあ、芸がない。
それに心経だぜ。
余計な言葉は重ねない(と思う)。
(後半部分に例外があるけど・・・)

言葉は似ていても、訳は別にしよう。
訳は意味だろ。
言葉にこだわっては、意味の深さが伝わらない。
幸い、日本には俳句・短歌がある。
心経の訳の心構えは、アレだな。


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