水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」
カルテ番号 ね・5(6)
一部の人だけが知っている。
そういう話なら聞く価値があると思っている。
根本拓也の生き方とは違うが、情報としては貴重なのだ。
客との話は何気なく、が基本だ。
何気なく情報を伝え、何気なく情報を得る。
その治療者の話を何気なく聞き出した。
気功だという。
気功を売り物にしている治療は珍しくない。
整体気功などという看板は時々見かける。
そして、根本拓也は受けたこともあった。
その時は、言葉だけのような気がした。
そこは、どうやら整体のように力は入れないらしい。
訊ねれば、いろいろ教えてくれるらしい。
何よりも、アッサリしているらしい。
来れば診るが、次の約束などはしない方針のようだ。
といって、治療は真剣に向き合ってくれるという。
ようは、患者次第ということだろうか?
一応チェックしておいて、気が向いたら体験してみようと思った。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(5)
本当のプロは表に出ない。
出る事もあるだろうが、それを売り物にしない。
つまり、宣伝しなくて注目される。
あるいは、注目されてない人に凄いプロがいる。
本物は隠れている、という話もうなずけるのだ。
国宝級の作品も同じだ。
世に知れ渡った国宝の作品など、ほんの一部だ。
山奥の寺に彫られた木彫りや石仏に国宝級は沢山眠っている。
偉そうな美術関係者は、それほど見抜く目は無いようだ。
人の評判や、誰かのお墨付きで無いと判断できないのが現状だ。
根本拓也はそういった事を踏まえて商売をしている。
自分は商売としているが、本物ならば商売にしていない。
だから、あまり知られてないウワサには敏感になる。
レストランなども同じだ。
素晴らしい味であっても、評判になれば落ちるのは理解できる。
そんなに忙しくては、一流のプロのレベルを保てない。
本当に美味しい店は、宣伝しないし、させないから美味しいのだ。
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カルテ番号 ね・5(4)
職人だけではない。
自然を相手にする仕事も商売とは無縁な人達が多い。
最近は商売を意識した農業に変わってきたが、本来の百姓意識は商人ではない。
自然を読み、自分で育てる事こそが生き甲斐なのだ。
山小屋の番人なども自然の中にいることが、生きる場所だと思っている。
つまるところ、商売というのは人相手のお金を主体とした職業なのだろう。
それは、どんな職種でも商売になりうる。
だが、商売という考えが全ての職業に通じないということでもある。
商売として考えるなら、売れる為の努力であり工夫だ。
今の世の中、宣伝無しで商売は出来ない。
いかに多くの人に知ってもらうかが、基本的な商売だ。
だからこそ、商売を離れた仕事をする人達はプロといえる。
根本拓也が一目置く理由でもある。
商売が上手くいっている人達もいろいろいる。
プロと認める腕や能力がある人達も大勢いる。
だが、口先だけや時代の流れだけで上手くいく場合が少なくない。
つまり、プロでなくても商売は出来るのだ。
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カルテ番号 ね・5(3)
20年先は予想が難しくても、10年先は見据えていなければならない。
根本拓也は従業員を抱える経営者として、そう考えている。
値段設定をやや高めてして、客層を意識している。
だから客も社会的にしっかりとした人が多い。
会話の中の客からの情報も、使えるものが多いのだ。
お客様は幾重にも大切な存在となる。
ある時の客との会話で、根本拓也のアンテナにひっかかった事がある。
あまり知られてない治療者の話だった。
根本拓也はいろいろな職業を分析する癖がある。
商売として仕事をする職業が最も多いが、仕事はそればかりではない。
美容師は職人ではあるが、職人の意識では店はもたない。
美容院は美容を商品とした、トータルな商売意識で成り立つと思っている。
商売は、それが腕であれ、品であれ、言葉であれ、売れて成り立つ職業だ。
だが、世の中には売る事を考えない仕事も多い。
同じ職人でも、黙々と素晴らしいモノを作るのが生き甲斐の人もいる。
いや、昔は職人というのは、そういう人達ばかりだった。
経営意識がないから、当然貧乏が普通だ。
時には食べられないから、仕事を離れなければならないこともある。
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カルテ番号 ね・5(2)
お客様との会話も大切な要素だ。
この業界はお互いの客の獲得競争だ。
需要が右肩上がりなどということはない。
誰かが来れば、それまで通っていた店から客が減る。
客が増え、他に行かないようにするには、腕や格好だけではだめなのだ。
やはり、会話という交流が大きい。
会話は、お客様の興味がある事に合わせられる事。
自分勝手ではダメなのだ。
それに新たな情報を少しずつ加えられるようにする。
当然として、幅広い知識が必要となる。
スタッフにも、会話で知らない事があったら、すぐ調べるように教育している。
とはいえ、ある程度内容は絞られる。
美容室なのだ。
日常のニュース、スポーツは当然だが、美容と健康と流行が主だ。
どの店でも似たようなものだろう。
最近はリラックス、癒し系統の新たな情報が求められているようだ。
少し変わった癒し法などは、大いに興味を引いてくれる。
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カルテ番号 ね・5(1)
根本拓也は33歳の美容師。
専門学校を出て、大きな美容室で修行し、30歳で独立し店を持った。
とにかく自分の店を持つことが夢だった。
美容師は技術職だから腕が優先だが、美容という性質上見た目が重要だ。
それは、店の見た目、美容師の見た目が大きく繁盛の左右をする。
根本拓也は最初から経営的な考え方をしっかり持っていた。
だから、自分の容姿、姿勢、流行関係を含め、勉強を怠らなかった。
そのかいもあってか、店は最初から順風満帆に成長した。
従業員も5人に増えた。
次は2号店を目標としていた。
最近、肩から腕にかけ重いと感じるようになった。
仕事上、当然負担がかかるのだが、それとは違う感覚だ。
プロとして、身体のケア、特に腕や指は念入りにしている。
休みの日はジムにも通い、ランニングや水泳もして、その後はゆっくり休む。
経営者として、肉体の管理は当然だと思っている。
幾つもの美容室をチェーン化するには、健康が第一なのだ。
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カルテ番号 ぬ・2(24)
想像していたよりも、気功自体は遥かに気持ちいい。
もっと気功受けたくなった。
そして、もっと話を聞きたがったが依頼していた時間になった。
院長は沼田桃子の顔を見て言った。
「どうですか?今日来院した目的は果たせましたか?」
「はい!」
沼田桃子は今日とてもラッキーだったと思った。
これからも、いろいろな事が起きるだろう。
だが、今日の話でブレないで生きていける。
その場、その場で心は揺れるかもしれない。
それでも、その後はブレないで歩ける。
大切な事。
それは、いろいろな出来事をそのまま受け入れるだけ。
下手に意味や解明や活かそうなどと力まなくていいのだ。
下手にプラス思考やマイナス思考などに変えなくていいのだ。
良かったら、ラッキー。
そうでなければ、過ぎた事。
その積み重ねだけで、柔らかくなっていく。
歳を重ね、経験、体験を重ねるって、いいものなのだ。
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カルテ番号 ぬ・2(23)
そう思える。
私は綺麗な扉を見ることが出来て、とてもラッキーだった。
そこにそれ以上の意味を持たせなくても充分だ。
沼田桃子は自然と笑顔になった。
「意味など無くても、ラッキーはラッキーですね」
院長はそれに答えてくれた。
「意味は無いのではなく、有るか無いかわからないのです。
どんな出来事にも意味はある、という精神世界の言い分があります。
ですが、人間にはその意味が正しいかどうかの判断は無理だと思っています。
ならば、意味を解明しようとしても無駄だし、下手に思い込むのは落とし穴でしょう。
どんな出来事にも人を活かす意味がある、というのは無理なケースがありすぎです。
苦しんで亡くなった人に、同じセリフを平気で言えるほど私は無情にはなれません。
世界では今も、赤ちゃんや病人や高齢者の上から爆弾を落としているのです。
そこに無駄な事は一つもない、などと言うのは無知では済まされないでしょう」
院長は続けて言った。
「世界は広く深いですが、人はあまりに小さく狭く浅いのです。
他の邪魔をしないように生きるのでさえ、結構難しい状態です。
出来損ないの自分を認めれば、少しは優しくなれそうです。
だから、本当の意味を求めるよりも、明るく生きることが大切だと思っています。
出来事をそのままの姿で受け止め、流せるようになるといいですよね。
という私もまだまだ、こだわる事が沢山ありますし、優しくない事も沢山あります。
それでも、清く正しく生きるなんて生き方はウサン臭くて出来ません。
他に何かを強制しないようには気をつけていますが・・・どうですかねぇ。
強制はしませんが、説教臭いのは自分でも不本意です。
私はかなりいいかげんで、人社会では落ちこぼれなのです」
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カルテ番号 ぬ・2(22)
院長は更に教えてくれた。
「大切なのは、起きた出来事ではありませんよ。
それが一見不思議な事でも、とても不幸と思える出来事でも同じです。
大切なのは、その後、楽に生きられるかどうかです。
とはいえ、無理に出会った出来事を糧にする必要もありません。
無理にプラス思考にする必要もありません。
無理に乗り越える必要もありません」
そして頭を撫でるように、そっと掌で包んだ。
何か、温かいものが身体全体に周ってくる。
「出来事にこだわらなければ、出来事はそのままの姿で一つの体験となります。
無理に乗り越えたり、解明したりする必要もありません。
そのままの姿の出来事が増えると、心は柔らかく膨らむだけです。
人は歪な心で生きていますが、柔らかくなれば、それだけ楽に感じるものです」
大切なのは、そのままの出来事を素直に受け止めるだけ。
院長は言った。
「沼田さんは、素直だったから、何かを見ることが出来たようですよ。
それを見て、綺麗だったのでしょう。
それなら、ラッキーでしたね。
それ以上でも、それ以下でもなく、ラッキーでしたね」
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カルテ番号 ぬ・2(21)
意味や解明はどうでもいい。
そういわれたら、そんな気もするが・・・
「何かが起こった時、それが不思議な現象でも突然の事故などでも同じです。
大切なのは意味や解明ではなく、その時、その事にとらわれない心なのです。
理想は落ち着いた心ですが、そういうわけにもいかないでしょう。
感情は動くし、緊急時には交感神経が活発しますから。
だから、その後の心の状態です。
現象や起こってしまった事にとらわれてしまうと、落とし穴に落ちてしまうのです。
特に、起こった現象に精神世界的な意味を持たせると、危ないですよ」
「精神世界的な意味って?」
「前世とかカルマとか守護神とか高次元意識とか神様とかです。
不思議な現象には、そういう言い方を持ち出す人が多いのです。
そのまま進めば、ほぼ落とし穴に落ちてしまいます。
だから、意味も解明もしないでいいのです。
そんなこともあるんだ、ラッキー、だけでいいのです」
沼田桃子は院長の言葉をかみしめてみた。
大切な事は、現象に左右されない事。
つい、不思議な現象や特別な出来事に心を奪われてしまう。
大切なのは、その後まで追いかけないという事。
現象は現象として、そのまま受け止めるだけ。
この世はいろいろな事があって当たり前。
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