カルテ番号 ま・7(22)
そう言われれば、真木は納得できる。
人は同じものを見ても、同じ感想にはならない。
同じ人に対しても、正反対の感想になったりする。
見ても、聞いても、人それぞれなのだ。
院長は人間の判断自体がそういうものだと指摘している。
「聞くことと、見ることを比べることが無理なのです。
当然ながら、考えること、行うことも比べることはできません。
でも、聞いた話より、実際に見たものを信じます。
考えたことよりも、実際に行ったことを信じます。
自分の体験は、確信に近い位置なのです。
どちらが正しいかの判断力は、元々人にはありません。
確信は、判断力とは別なことなのに、勘違いしてしまいます」
真木は思った。
象の例え話は、人の判断力の狭さを表したものではないのだ。
判断力の狭さは、人間である限り、当然なのだ。
聞いたことより、見たことが強く感じる。
体験すれば、もっと強く信じてしまう。
だから、それぞれが確信しているのだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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