「迷想中・迷走中・819」

ある気功師・424

欲望だろうが夢だろうが意識だ。

見えないモノだ。

見えないモノが見えるモノを変える。

変えるのは因果だ。

この世の変化は因果という「時」を伴う。

因果はあるが、個に固執しない。

襲われたチベットに因は無い。

侵されたウクライナに因は無い。

因は他国の中国やロシアだ。

私はいいたかったのはそういう意味だ。

因果はあるが、個に固執しない。

因は別の個に果となるのではないか。

そう法王に質問したのだ。

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「迷想中・迷走中・818」

ある気功師・423

通訳の人が簡潔に説明できる質問の形にできなかった。

今ならもっと上手く質問できる。

ある国が侵略してきたという因がある。

同時に侵略された果が発生する。

例えば侵略されたチベット。

侵略した中国。

因果は別々の国になっている。

しかも因果は同時に発生する。

侵略されたチベットはその原因を探す。

だが自国には無いのだ。

侵略した中国にある。

その指導者の胸の中、欲望という原因だからだ。

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「迷想中・迷走中・817」

ある気功師・422

個の因は他の果に渡る、飛ぶのではないか？

私の質問はそうなった。

今までの常識からそんな事はありえない。

原因の結果が全く別の個に出るなんてありえない。

因果は個、あるいは深く関係している個に続く。

仏教も哲学者もあらゆる指導者も一致している。

特別な教えではないのだ。

地球には引力がある。

誰でも納得する法則だ。

私はそれに異を唱えたのだ。

法王はどう思ったろうか？

あまりにアホだと思ったろうか？

いや、奇妙に感じたはずだ。

私の質問の意図が不明だと感じたようだ。

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「迷想中・迷走中・816」

ある気功師・421

因果は個に固定されていないのではないか？
 そう法王に向けて質問した。

前夜、通訳役の和子先生と打ち合わせした。

その時、その意図も話した。

だが、私の意図、真意は深くは伝わらない。

そりゃそうだ・・・

今まで誰も因果をそんな解釈した人はいないだろう。

表面の疑問としかならない。

和子先生は何度も私に訊ねたが、上手く伝わらない。

そのまま法王との質疑応答になったのだ。

やはり法王は今までの仏教的な因果の説明をした。

因果は個に帰する。

私はもどかしかった。

そんな部分の質問ではないのだ。

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「迷想中・迷走中・816」

ある気功師・421

因果は個に固定されていないのではないか？
 そう法王に向けて質問した。

前夜、通訳役の和子先生と打ち合わせした。

その時、その意図も話した。

だが、私の意図、真意は深くは伝わらない。

そりゃそうだ・・・

今まで誰も因果をそんな解釈した人はいないだろう。

表面の疑問としかならない。

和子先生は何度も私に訊ねたが、上手く伝わらない。

そのまま法王との質疑応答になったのだ。

やはり法王は今までの仏教的な因果の説明をした。

因果は個に帰する。

私はもどかしかった。

そんな部分の質問ではないのだ。

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「迷想中・迷走中・815」

ある気功師・420

因果応報があるなら。

極論すれば、この世に悪は無くなっているはずだ。

危害を加えたら必ず罰がある。

他国を侵略すれば報いを受ける。

平和に向かうしかなくなる。

人類が始まって600万年。

現人類からでも3万年。

文明が始まってからでも6000年。

戦争は、今でも続いている。

毎日のように暴力、殺人がある。

毎日絶滅種が増えている。

他の生命を理由なく犯す人間がいる。

そして、それらは報いを受けていない。

だから、何千年経っても不幸は続いている。

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「迷想中・迷走中・814」

ある気功師・419

仏教の本質はこの世の真実ともいわれる。

慈悲が真実なら因果をどう扱うか。

今までのような因果応報的な扱いは間違いだろう。

そこで新たな因果の考え方を法王に質問の形でしてみた。

物質の因果でない因果。

見えないモノの因果。

意識や行いから生まれた感情。

例えば恨みという因はどんな果になるか。

この世は理不尽に溢れている。

何故だ？

そこで私は「理不尽」が解く鍵だと思った。

ストレートの因果なら理不尽は無いはずだ。

納得できるから。

だがこの世は理不尽に溢れている。

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「迷想中・迷走中・813」

ある気功師・418

因果は「時」がある場ならセットである。

そして「時」は物質の変化とセットでもある。

その因果に見えないモノをそのまま付けるから矛盾が出る。

意識や生き方を、そのまま付けてしまうから変になる。

例えば癌になる。

なるには原因がある。

食物か環境か遺伝かその他か。

あるいは、複合もあるだろう。

だが、意識や生き方が悪いから、というのは無理がある。

意識や生き方も因となり、何らかの果となる。

それは、因果の一因でしかない。

しかも正誤や善悪などの判断は完全に間違いだ。

因果に価値判断を当てはめるのは無知か詐欺に等しい。

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「迷想中・迷走中・812」

ある気功師・417

仏教の本質は何か？

私は慈悲だと思う。

慈悲の説明は長くなる。

この世の生命に対する「愛」ともいえる。

その慈悲と因果は深い関係がある。

因果があるから慈悲となる。

因果は「時」と共にある。

その視点から私なりの因果の解釈だ。

「時」が生命の寿命と生き方を決める。

因果が生命の寿命と生き方を決めている。

だが、単純に個の因果だけでは説明できない。

因果は単純に時を反映していないのだ。

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「迷想中・迷走中・811」

ある気功師・416

そこで私は考えた。

というよりも何となく気づいた。

私はいいかげん者だ。

わけのわからない出来事が幾度も起きている。

特に仏教関係の不可思議な出来事が起きていた。

通常ならば仏教関係者、例えば僧侶になる。

そんな出来事が幾度も起きていた。

だが・・・私はいいかげん者だ。

真面目に人生の分かれ道を選ばない。

いいかげんだもの・・・

それでも仏教関係に多少に詳しくなる。

迷説般若心経なども書いてしまった。

最後まで書ききった。

だからこそ、私なりの因果の解釈がある。

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