水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「M嬢・6」

2006-08-31 22:35:12 | Weblog


漫才にはボケとツッコミがある。
何故あるか?
ボケだけだと終わらないのだ。
ツッコミは制止力でもある。

SとMがいる。
何故いるのか?
Sだけだとケンカになる。
Mだけだと進展がない。

M嬢と話していて、そういう事に気づいた。
何故なら、M嬢とMオヤジ(ワシ)では果てが無い。
止めてくれるツッコミ(S)がいないのだ。
M嬢は美女だがボケ専門だった。
ワシは生まれつきのボケ専門だった。

何の進展も無く、ボケの、やり取りだけが続く・・・。
我々は何処から来たのか?
そして何処へ行くのだろう?
嬢とオッサンは「存在の哲学」を意識していた。


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。)
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「M嬢・5」

2006-08-30 20:46:01 | Weblog


「先生、あまりに若いので別人かと思ったわ」
「Mさん、本当は20代だろ?」
「先生こそ本当は30代でしょ?」
「Mさん、実は10代だったりして?」
「先生も20代じゃない?」
「Mさん、高校生でも通るよ」
「先生、学生さんみたい」
「Mさん、中学生でいけるかも」
「先生、少年のよう」
「Mさん、幼女のあどけなさ」
「先生は子供の純粋さね」
「Mさん、赤ちゃんの笑顔だ」

お、おい!
誰か止めろよ!

しかし、嬢とオッサンは同じタイプだったのだ。
Mの特性・・・。
果てしなく、空しい会話は続いた・・・。
赤ちゃんより若くさかのぼるには・・・
・・・前世かぁ?


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「M嬢・4」

2006-08-29 21:58:07 | Weblog


M嬢・・・30代と偽ったなぁ。
20代前半のネ~チャンじゃねぇか。
ワシは20代のネ~チャンは苦手なのだ。
出来る事なら無縁でありたい・・・。
だが治療依頼も兼ねてだから仕方ない。

しかも、ほっそりとした超美人。
ワシと一緒じゃ違和感がある。
ワシは美人にゃ強いが、違和感はある。
洗練された美人の若ぇネ~チャンとはなぁ・・・。
世の中、嘘つきばかりで油断がならぬ。

だがM嬢はあくまで30代だと言い張る。
身分証明書は見せてくれなかったが・・・。
今更、もう、どうでもいい。
騙される方が悪いのさ、どうせ・・・。

京都のオナゴと付き合った事はない。
というか・・・ほとんどのオナゴと付き合った事がない。
だから、京都のオナゴの特性だかM嬢の特性だか判らない。
ワシへのオミヤに桜香を用意してくれていた。
京のオナゴらしい心使いだ。
こうなりゃ仮に20代だったとしても許す。
洗練された超美人でも許してあげよう。


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「M嬢・3」

2006-08-28 20:52:33 | Weblog


何処かで初めて会う待ち合わせ。
多分、お互いに判るだろう、と思っている。
今まで判らなかった事はなかった。
ワシは余計な想像をしない。
だから想像が外れる事もない。

嘗てのメールのやり取り。
会える機会があれば・・・との話の中。
ワシは30代以上のオナゴでなければ嫌だ。
と書いたら、M嬢は何とか合格です、と返事した。
文面も30代以上の落ち着きがあった。

余計な想像はしないが、おおよその見当はつける。
35歳くらいの落ち着いた知的美人・・・。
今回も人中でお互いが判りあった。
だが、ワシは少々とまどったのだ。

予想は外れた・・・。
予想はよそう・・・。
(毎回同じオヤジ駄洒落・・・
芸人としては失格だ・・・)


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「M嬢・2」

2006-08-27 21:35:57 | Weblog


天河には新幹線京都駅で近鉄に乗り換える。
そうだ!京都にはM嬢がいる!
ワシはクライアントに基本的にこちらから連絡をする事はない。
だが、ワシの「基本」など砂で即席に作ったものだ。
信念だって生き様だって、簡単に覆す事が出来る。
フッ、ワシは雲の生まれ変わりだぜ。

お互いに携帯番号とメールアドレスは知っている。
もう、ワシの事など忘れているかもしれんが・・・。
一応、京都に行く事を伝えた。
その時点ではワシの予定が不確定だった。
会える時間があるかどうかも不明だった。

M嬢から返信が来た。
「突然降って湧いた幸運に感謝感激です」
そんな言葉で返されたら・・・。
こりゃ、ヒョウが降ろうがライオンが降ろうが会わねばならぬ。
思えば、これがM嬢の特質だったとは気づかなかった。
そしてワシも水上なので、Mのオヤジだと気づくべきだった。
MとM・・・。
嬢とオッサンの運命は如何に?


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「M嬢・1」

2006-08-26 22:31:17 | Weblog



京で深遠なる伝統織物の錦を観る。
ワシは天河から続いてマトモな世界にいた。
だが・・・ワシのマトモは長くは続かない。
ワシの魂はマトモと長く一緒にいる根性が無い。
不マジメなら、長く続いてしまうのだがなぁ。

その夜はクライアントのM嬢と初めて会う。
京のM嬢・・・。
もう、そのイニシャルだけで・・・妖しい。
ワシは怪しいのや、アヤシイのや、妖しいのは大好きなのだ。
特に妖しいのは魅力がある。

キッカケは昨年の9月にメールが来たのだ。
ワシの拙書「やすら氣・やわら氣・わらいの氣」購入依頼だ。
ついでに「氣入れ水晶」も購入していただいた。
何度かメールのやり取りをさせていただいた。
「氣」については素人ではない立場の人だった。
保健氣功中心で、練功を続け、指導もされているようだ。

文面からは、知性充分な魅力的なオトナのオナゴを感じた。
ワシの知性の基準は、おおらかなユーモアだ。
M嬢は優しく、おおらかなユーモアがあふれていた。
いつか、機会が訪れたら会いましょう。
最後のメールから8ヶ月が過ぎていた。


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「錦・3」

2006-08-25 19:01:43 | Weblog


作品を見ればいい。
それだけで解る。
日本の美だ。
そして熟練の技は芸術だと知る。

総合工芸は熟練の技の和。
そこには単体の熟練の集まりだけじゃない。
和が生み出す大きな魅力が加わる。
総合芸術は単体芸術とは次元が違う。
自然の仕組みに沿っている。

錦はキンキラキンの美しさではない。
深遠なる美しさなのだ。
伝統織物は和で成り立つから深遠になる。
和の美が織物世界では「錦」となる。
ワシは織物のホンモノに出会えたようだ。
ワシは
ラッキーなオヤジだぜ。


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「錦・2」

2006-08-24 22:41:54 | Weblog


光峯氏は「錦」についてお話下さった。
織物世界と縁が無かったワシだ。
「錦」が日本の絹織物の最高工芸だと知らなかった。
錦を飾る・・・。
飾るモノなのだ。
最高の織物芸術作品なのだ。

世界に誇れる日本の美。
日本の伝統織物は優れた美を創りあげていた。
絹の断面が三角とは知らなかった。
その為にプリズムのように色が変化する。
その特色を活かした染色技術。
その特色を活かした織物技術。
金糸、銀糸等の製糸技術。

とても多くの工程に熟練の職人がいる。
丁寧に多くの時間と「氣」をかけて一つの工程がある。
それらが総合されて一本の糸が交わる。
一本ずつ「氣」を込めて織られていく。
多くの「氣」の塊。
それが「錦」となる。


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「錦・1」

2006-08-23 21:54:54 | Weblog



清浄なる吉野の奥の天河から下界に戻る。
本来が下品の俗物で創られたワシだ。
創ったのはグレちゃんだからワシの責任じゃない。
だが未だ(不本意ながら)清浄な部分が震えていた。
そのままのノリで京都まで来てしまった。

龍村師匠の案内で実兄の龍村光峯氏の工房見学させていただいた。
伝統織物美術家の光峯氏直接の解説はとても解りやすかった。
伝統織物は総合工芸であり、総合美術である。
言葉だけでなく作品が教えてくれる。

伝統織物は、とても多くの職人達が支えている。
しかも、それぞれが名人の域に入って統合された作品だ。
今の日本を支える企業の大元の知恵が織物工芸に含まれている。
その伝統工芸が絶滅の危機に瀕している。
これが、今の日本のまぎれもない現実なのだ。

日本の技術社会の未来は日本社会が自ら壊しているのだ。
このままでは、日本に明日は無い。
無能な政治家と目の前の欲だけを追いかける経営者。
未来を創る役目を放棄した専門家達。
明日を想像できない人々。
感性を培わない教育と社会。

伝統には未来を創るヒントが数多く輝いている。
輝きを活かすのは、我々一人一人。
下品な俗物のワシにも感性はある。
多分・・・誰にでもある。
それを震わす作品に出会えばいい。
ワシは京都でもラッキーだった。



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「天河・36」

2006-08-22 20:50:39 | Weblog


天河大弁財天社。
滞在時間は僅かだった。
だが質の濃さは時間じゃない。
深さは一瞬で届くのだ。
ここは、そういう場だった。

天河は呼ばれて訪れる所。
時期(縁)が整うと呼ばれる。
その時に訪れれば何かが震える。
それぞれの底にある何かが震える。
常に震わす何かがある場なのだ。

震えた(共鳴した)何かは目覚める。
多分・・・目覚める・・・だろう。
目覚めない事も往々にしてある・・・だろう。
そんな事ぁ、アヤフヤなのだ。
目覚めは自動じゃない。
それぞれがキッカケ(震え)を活かすかどうかだ。

ワシは・・・どうなる?
そんな事ぁ・・・わからねぇ。
だが、天河に来て、嬉しかった。
何かが震えたのは確かだ。
ラッキーだ。



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