水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・616」

2015-07-02 19:15:18 | Weblog



カルテ番号 ま・7(19)

院長は微笑んで言った。
「私も同じですよ。
今は独善解釈として、もう一人の自分を観ながら話していますが・・・
何も解っていなかったことを解る。
何も知っていないことに気づく。
それが研鑽というものの目的だと、最近になって知ったようなものです」

ゆっくりと、思い出すように話は続いた。
「とはいえ、知識欲というのはあるものです。
私の場合、様々なものに興味があります。
特に、生命という相手が私の仕事の中心ですからね。
とても大きく、広く、深く、しかも複雑な相手です。
だから、研究します。
そして、絡み合った糸の一片に触れることがあります。
そして・・・解った、と、勘違いします」

院長は照れたような表情をした。
「しばらくして、それは僅かな糸に触れたにすぎない、と気づきます。
解った、などとは、顔から火が出るような僅かなことです。
インドでの例え話がありますね。
目隠しして象に触ります。
ある者は胴体に。ある者はしっぽに。
あるいは鼻、耳に、足に触ります。
そして、象とは、と確信をもって話します」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

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