水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・621」

2015-07-07 19:24:19 | Weblog



カルテ番号 ま・7(24)

院長は苦笑まじりに言った。
「結果の基準は現代では金額の多寡で判断されます。
私のような貧乏人は、社会的負け組といわれます。
だから何を言っても、言い訳とされてしまいますが・・・
話がズレてしまいましたね。
祓いについて、でした。
基本的に何も解っていない、という立場ですよ、と言いたかったわけです」

他人の目、人の判断、社会の常識。
それらから無縁で暮らすことは、かなり無理をしなければならない。
だが、それらを気にして生きる人と、気にしない人では大きく違うと思う。
院長の生き方は、どうやら後者のようだ。
そして、真木も神職が気に入っているのなら、後者の側なのだ。
それなのに、世間の基準に合わせようとするから苦しむ。
少しずつ、霧は晴れている。

「祓い、ですが・・・」
院長は話し方が更にゆっくりになった。
「魔、罪、汚れ等を浄化する、あるいは、払い除ける、という意味ですね」
真木も詳しい分析までしないが、そんな意味だと思っていた。
「浄化することと、払い除けることは、かなり違いますね。
本来は、どちらの意味なのでしょうか?」
そういわれても、真木にはわからない。
「わかりません」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

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