花まる学習会の代表でいらっしゃる高濱正伸さんによる、「厳しいよのなかを生き抜くための武器」、生きていく上での信念50が書かれたのが本書。子どもだけにするにはもったいない、私を含めての、未熟な大人にも有効な言葉のメッセージにはウ~ンとうなされます。井戸書店での人材育成で話していることも多く掲載されています。それは、
「いいことを言うよりも、よい行動をとる。」
「『なぜだろう』と考える習慣を、身につける。」
「自分の時間と同じように他人の時間も大切にする。」
「ひとつでいいから最後までやりとげる。」
「まちがってもいいから、自分なりの答えを出す。」
「いいものにたくさんふれて『感じる心』をみがく。」
「『いちばん大切なことはだれも教えてくれない』ということを知っておく。」
など。本書の「おわりに」に書かれている通り、「じつは、50のよのなかルールをすべて実行するのは、大人でもなかなかできることではありません。」から、自分のできていないルールをマスターしていけば良いでしょう。これはプレゼント本にもなる、素敵な1冊です。
『メシが食える大人になる! よのなかルールブック』(高濱正伸監修、林ユミ絵、日本図書センター、本体価格1,300円)