蘭とペットと時々 「道楽」

自分の周りで起きてることをしらふで一筆啓上

肥料について

2013年09月22日 21時24分44秒 | 作業
肥料の前に蘭の生長サイクルについて考えて見る。
冬場の低温により、休眠する物、逆に夏の高温で休眠する物。
ただ休眠中でもある程度の温度を保っていている場合、芽が動いてなくても根が伸びている場合がある。

一般的と言うか標準的なところで春から生長して夏にかけてバルブが完成して夏からから冬にかけて咲くもの
カトレア・ワルケ、ラビアタ、ボウリンギアナ、デンドロ・ノビル系、シンビジュウム・リカステなど

逆に夏の後半から冬にかけて生長し初夏に咲くもの
カトレア・パープラタ、テネブッロサ、プロステケイラ・マリエ、シトリナなど

秋から生長して新芽が充実する前に開花その後にバルブが充実するもの
プミラ、コクシニア、ジョンゲアナなど

春からと早秋からの2回新芽が出て2回又は2本まとめて開花するもの
カトレア・インターメデイア、ビオラセア、マキシマ、春咲きのカトレア・モッシェ、カトレアの交配種など

不定期に新芽が出て開花するもの
ミニ系のカトレアの交配種など

年に数本新芽が出るもの
マスデ、プレオラタリスなど

温度があれば年間通して生長するもの
バンダ、ファレノなど


肥料の基本、3要素

窒素 N
あらゆる植物の生長に必要な成分で、、特に葉を茂らせたり、茎を太く丈夫にしたりする役割があります。
不足すると、やけに葉っぱの色が薄くなったり、茎がひょろひょろになり、草丈の成長が止まり、貧弱な植物になってしまいます。
アンモニア態窒素(硫安、塩安など)は土壌に吸収・保持されやすいので肥効は高い。
しかし、土壌でバクテリアにより硝酸態窒素に変化すると土壌に吸収・保持されにくいので流亡してしまいやすい。
有機質の肥料や尿素などは土壌でアンモニア態窒素に変化し、さらに硝酸態窒素に変化する。
アンモニア態窒素は多くやるとアンモニアガスを生じ植物に障害を与える場合がある。
生長期を中心にほどこす。

リン酸 P
とくに花や実を大きく育てるのに必要な成分です。不足すると、花付きや実なりが悪くなります。また、芽の数や葉の枚数にも影響する。
以前は花芽を付けさせるのが主な目的だったが最近では新芽の数や葉の枚数を増やす事に注目している。
花芽を着かせるために花芽分化の前にほどこすのとは別に新芽が出る前にやると芽の数が増えると言うこともあり得る。
亜リン酸肥料について
リン酸を含む肥料には、過リン酸石灰(過石)、重過リン酸石灰(重過石)、熔成リン肥(熔リン)、重焼リンなどがあり「正リン酸塩」である、化学式はH₃PO₄
「亜リン酸」はH₃PO₃と酸素が一つ少ない、比べて見ると亜リン酸の方が溶解性が高く、分子量が小さいため作物体内での移行性が高い、土壌に吸着されにくいなどの性質がある。
また、作物に対する施用効果が正リン酸とは異なることがわかっている。⇒⇒⇒詳しくはこちらで

カリウム K
根の生長と茎の成長に必要な成分です。不足すると根の成長が悪くなります。またカリウムには植物を病気などから耐えられる抵抗性を身につけ、植物を丈夫にする働きもあります。多すぎると花に奇形が出る
カリはその高い浸透圧から作物体内の水分調整の役目をしてい。
カリが不足すると水分が蒸散して萎縮するが、カリが十分にあると、細胞の膨圧が保たれるため、葉や茎が強くなる。
水溶性のため流亡しやすいので、追肥として小出しに与えるのがよい。

肥料の5要素

肥料の3要素にカルシウム(石灰)とマグネシウムを加えて肥料の5要素と言う。

カルシウム(石灰)
主に細胞壁を強くし、作物体の耐病性を強化する働きがある。農業・園芸分野では石灰(せっかい)ともいい、土壌のph調整などに用いられる。
生石灰(酸化カルシウム)または消石灰(水酸化カルシウム)または炭酸石灰(炭酸カルシウム)などのカルシウム含有の肥料をいう。
「石灰」は文脈によっては元素のカルシウムのことの場合もある。牡蠣殻などが原料として使用される。

マグネシウム(苦土)
葉緑素形成に不可欠な物質である。農業・園芸分野では苦土(くど)ともいう。

アミノ酸
窒素吸収され硝酸態→アンモニア態→アミノ酸→たんぱく質と合成されていく植物体内でアミノ酸を作る
自然界には約500種類ものアミノ酸が発見されていますが、私たちのカラダのたんぱく質を構成しているのはわずか20種類
アミノ酸がどうやって製造されているか?
ほとんどのアミノ酸は発酵法でつくられています。わたしたちの食卓によく登場する、しょうゆ、パン、チーズなどの発酵食品と同じように、微生物の力を利用して生産されているのです
味の素ではサトウキビから砂糖を作りその時に出た糖蜜を醗酵させグルタミン酸ナトリウムに副生物として有機肥料を作っている。
野菜の肥料として
日照不足や低温、病害虫に強い抵抗力を持つ作物作りができます。
開花、結実を促進し、作物の甘味、うま味、色艶をよくします。
土壌微生物が増殖し、団粒化を促進し、通気性、保水性を高めます。
速効、緩効、遅効をバランスよく組み合わせた元肥、追肥に最適な肥料です。
連作障害を押さえる。

コスモ石油 ALA
世界初!葉緑素の原料となるアミノ酸、ALA(5-アミノレブリン酸)配合の家庭園芸用肥料。
ALA(5-アミノレブリン酸)による光合成向上や肥料吸収促進の相乗効果により、日当りの不足しがちな場所での栽培や室内栽培に最適の液体肥料です。

酵素
万田酵素、薬草酵素、植物発酵生産物、油粕などの腐熟液肥
分子を細かくして吸収しやすくする。
油粕を腐らせた液肥、最初はNPKの肥料、長く置いておくと肥料成分は少なくなって菌類により肥料分を分解して酵素が増える?

植物にも効くビタミン剤
肥料成分とは違いますが、ビタミン類を植物に与えると生育が良くなったり、悪い生育環境のもとでも耐えられる事が確認されたそうです。 
特にビタミンB1は葉面散布でも効果があり、吸収されたビタミンB1は生育の盛んな場所に集まり細根の発生や伸長に効果を現します。
また、光合成量も増加し全体の生育も良くなり、開花時期が早まったり開花数・結実数の増加もあるそうです。
アンプル活力剤などとして市販されていたり、液体肥料や固形の肥料にもビタミンを含むものがあります。


肥料は植物体そのものを構築するための物
酵素は肥料成分などを細かくして吸収しやすくすための物?
ALAなどのは植物の生育環境が悪く(日射量の不足など)思うように肥料を吸収利用できない場合などに肥料を吸収しやすくする
最近の地球の温暖化により夏の高温障害などを酵素などをほどこし肥料の吸収を助けるのかも?
アミノ酸は植物体内での生成物の一課程で以前は植物が直接吸収できないと思われていたが直接吸収できるらしい。

友人がHBの施肥実験をしたところHBだけ濃度を変えてやった所ほとんど変化が無かったと。
肥料成分と酵素、活力剤を併用してこそ効果があるのかも?
と言うことで国際では今年は油粕の発酵液肥の2年物を800倍でシリンジで散布と液肥のボブピータースを18:18:18、10:30:20を5000倍で、たまに30:10:10の10000倍で灌水時に、カトレア、デンドロなど新芽が伸び始めの株にはロングトータルの置肥を
その結果かどうかは分からないがしっかり根の張った株は新芽の数や花の輪数がなんとなくいつもより多いような気がする。
以外に発酵液肥のシリンジはめんどくさいので来年は灌水時に薄くしてボブピータースと混ぜてやって見ることにする。

大株作りの上手な人や苗から早く花を咲かせる人は温度管理と共に真水はやらないで何かしら肥料などを混ぜているとか。

と言うようなことを湘南蘭友会でしゃべろうと思ったがやはり半分も思ったほどしゃべれなかった。



コメント (4)
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