2年目COXの納谷です。
インカレ、国体、新人戦、研究室の実習、と本州と札幌との往復三昧だった2か月が終わって、ようやく日常と人格を取り戻しつつあります。
のんびりしてたらもう冬練が迫ってきてますね…
なかなか考えがまとまらなくて間が空きましたが、この前書ききれなかったことを書きます。
主に運営に関わって思ったことです。
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なんの仕事からやるべきなのか、いつまでにやらなきゃいけないのか、自分でやるのか人に頼むのか、頼むならだれに頼むか、考えることが思ったよりたくさんありました。
かなり直前にいろいろ決まったり変更になって考え直しになったりして、時間的余裕もない中でどんどん気持ちに余裕もなくなっていきました。とくに10月序盤は国体・エイト・休まなきゃいけない授業・遠征の仕事、と頭が回らなくてパンクしていました。
私は人に頼るのが苦手で、一人で勝手に苦労してしまうタイプなので今回はそうならないように頑張ろうと思っていましたが、結局上手くできませんでした。
細かい変更点でもそれに伴って動くところがたくさんあって、それを全部人に伝えて修正を頼むべきかもしれないけどそのやりとりをする時間も余裕もなくて、いいやめんどくさい!って結局自分でやっちゃうことが多かった気がします。
最近よく人に仕事を頼むことについて考えます。
私はかなりめんどくさがりで、人に頼むならまず自分が全体の流れとかプランを考えなきゃ、とか、期限までにちゃんとできているか確認して何かあればもう一回頼む、っていう工程とかを考えただけですでに大変に思ってしまいます。
そういう仕事をするのが得意な人・積極的にやってくれる人とそうじゃない人もいて、誰にどこまで任せるかとか、そういうのもしんどく感じてしまいます。
そうなってしまったら、結局全部把握してる人がやるのが一番楽だし効率もいい、みたいな考えに陥ってしまいます。
でも実際それで孤独にバリバリ働ける人は一部のすごい人たちだけで、自分にできることは限られてるし全体の風通しも悪くなってしまいますよね。
少なくとも新人戦準備においてはいろんな意味でこのやり方が限界だったけど、いつまでもこのままではだめだなと思います。
試合の時にはスタッフの方々のおかげでエイトに集中できました。
私が上手く頼れていないのを見透かされていた気がします、改めて皆さん本当にありがとうございました。
あともう一つ、新人戦からは少し離れますがちょっと自分の主観を書きます。気を悪くされたらすみません、こんな考えもあるのね~ぐらいに思ってください。
2年間スタッフ、女子COX、男子COXといろいろ経験した中で、スタッフとしてか選手としてかわかりませんが、今のボート部はもう少しポジション間の垣根をなくすべきではないか、と思います。
スタッフのモチベーション維持は選手以上に難しいです。
スタッフも漕手と同じように自分でやると決めてやっているけど、頑張りが報われる機会も少ないし成長にもつながりにくい、自分のことは後回しで漕手を強くすることだけ考えることを求められます。
火傷や冷たい水や玉ねぎに耐えながらエッセンを作り、虫に刺されながらビデオやタイムをとり、時には休憩を返上して働きます。
これを4年続けるって相当すごいです。
自分がスタッフをしなくなってから、他のスタッフのことを考えてそのすごさに気づきました。
人のためになんでそこまでできるのか、思いついたのが「選手への思い入れ」です。
私の場合は同期女子漕手といろんな深い話をして、思い入れありまくりになったことで続けられていました。漕手の気持ちを知って、頑張ってる時も頑張れなくなってる時も一緒に一喜一憂して、一緒に成長を感じられたときが一番やりがいがありました。
自分のことよりも優先するのなら、やっぱり漕手への思い入れが強くないとやっていけません。淡々と仕事をこなすだけの4年間は厳しいと思う。
乗艇中モーターや陸監がいるのも、補食やエッセンがあるのも、冬練でスタッフがトレセンにいるのも、全部当たり前ではなく「こいつらのためなら」というスタッフの気持ちが前提にあります。これがあったらスタッフは自分から進んで動けるけど、ないとただの苦行になってしまいます。
その気持ちはスタッフだけでは生むことができず、選手と関わることで芽生えます。
スタッフが辛くなったとき、スタッフだけでなく選手も困ります。感謝を忘れずとかそういうことが言いたいのではありません。ただ、同じポジション間で完結させずに、スタッフにもCOXにも今調子がいいのか悪いのか、どんなことを考えて何を頑張ってるかとか、些細なことからもっと話してみて、自分への思い入れを作りにいってほしいと思います。
それでスタッフがその思い入れを仕事に還元できたら、お互いがお互いにいい影響を与えられるはずです。
スタッフ皆が、選手全員に対してこいつのためなら頑張れると思える部活は絶対に強くなるでしょう。
そんな組織にしたいです。
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長くなりました。
最後に増量に苦しむ私のために作ってくれた奥田さんのおにぎりと、長坂さんののど飴を自慢して終わります。愛情たっぷり!