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(歌:○だま○し)
今月中まで一年漕手の木原でございます。
春ですね!桜ですね!
自分は今年は3回見れそうです。戸田、札幌、あとはどこかといいますと…
遥か西のぽかぽかランド、熊本であります🌸
春遠征を途中離脱して部車大臣になるべく免許合宿のためにノコノコやってきたのです。初上陸の九州から少しだけ様子をご紹介します。ボートにあんまり関係ないので気分転換にでもどうぞ。
見出し画像は自動車学校に鎮座する守り神く○モン。脳みそしぼんじゃったかな?
熊本では人吉市の旅館に滞在し、車で30分くらいの山の中の自動車学校に通っています。
たまに昼上がりの日もありますが、基本的には朝から夕方まで学校に缶詰状態です。一コマ50分授業、仮免の試験までは一日学科3コマ・技能2コマ、仮免に受かってからは学科3〜4コマ・技能3コマという感じです。暇なのかと思いきや意外と1日があっという間です。
学科の授業では教本に即したビデオが流れるのですが、札幌で撮影された映像が使われていることがあります。だいぶ古い景色だけど。こんな南まで来て地元が出てくるのが嬉しくてニヤニヤしながら眺めています。南3西23の標識や豊平区っぽい景色、たまに中央区も出現します。
夜真っ暗すぎるので路上がこわーい
自分はMT車で受けていますが運転がむずくてむずくて仕方がないです。得意技は平地ノロノロ発進・坂道急発進です。クラッチとアクセルが厄介ですね。全然上手くいかないけど、愉快な地元の教官のおじさんとペラペラ喋りながら楽しく上達しております。
合宿生は全部で10人前後くらい。高卒、大学生、いろんな年代がいます。個性も溢れてます。ほとんどは九州出身、時々西日本から。さすがに北海道はびっくりされます。まるで北国代表かのように大口たたいて北海道紹介してます。つららは食べるもんだよ、とか。
なんでこんなとこまで来たのーってよく聞かれますが、とりあえず四国か九州に行ってみたかったことと、申込みがギリギリすぎてここしかなかったっていうのが正直なところです。でも本当にいいところなので来て大正解でした。
休み時間には周辺を散策します。建物はまばらにしかありませんが、川や竹林、いい感じの田舎道だったり、神社だったりがあって楽しいです。でも学校のみんなは誰も出歩かないようで、走ってきた!なーんて言ったらすごい顔されます。
ランニングコース。最高すぎる景色。何もないって素晴らしい。
友達になった子からは、すぐどっかに遊びに行く小学生みたいに思われてるようです。内地おもろいんだもん、しょうがないのだ。(ちなみにその友達は北海道旅行でそのへんの雪食って腹壊したらしいです。人のこと言えないやんけ)
階段ダッシュ用の神社。上ったら竹のトンネルのご褒美。
あとは、春休みなので卒業したての地元の高校生が通いでたくさん来てますねー。さすが九州、みんな方言フルスロットル!特に高卒ガールズのたまり場はマシンガンのようになまりが飛び交ってます。
ったい、ばい、っちゃ、っと、けん、イントネーションが→→→→→↗みたいな。早いしわからんしで宇宙人の交信のように聞こえることもありますがホッコリします。でも2週間じゃこの方言は習得できなさそうです。
めんこくて美味そうなウーシー。テヘペロしまくってくれた。
まあそんなこんなで会話は四度聞きくらい聞き返しちゃうし、半袖でいれば変人に見られますが、熊本で心地良く生きております。
本題の免許の方はスレっスレで仮免をクリアし、まもなく卒業検定です。エンストしないように頑張ります。
学校の近くにいたワンコロ。
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っていう文を一週間前くらいに書いてましたがすっかりあげるのが遅くなってしまいました。
卒検本番、しっかりエンストして試験官と同乗者をバウンドさせましたがなんとか合格!
3月の大半を過ごした人吉市に涙の別れを告げ北海道に帰還しました。
そんなわけで祝免許獲得!なのでどこへでもドライブ行けます。いつでも召喚してください。
しばらくボートから離れた分、まずは新歓を第一に気合い入れて頑張ります!
さてここからは番外編です。備忘録も兼ねているのでめちゃくちゃ長いです。超私的な話題なので興味ない方はここでストップしてください。
何のことか端的に言うと、熊本で野宿してみた話です。
一部始終を事細かに書き尽くしてます。何度でも言います、長いです。どうでもいい情報まみれなので読みたい人だけどうぞ。
そいでは、はじまりはじまり〜
全ての根源は3月4日夜、県艇のエッセンルームでの出来事でした。次の日に合宿のため熊本へ発つべく入江と談笑していた時のこと。当初自分は戸田から京都までを昼行バス、乗り継いで京都から熊本までを夜行バスで行く予定でした。入校日の前日出発のため戸田を朝に出るはずでした。
しかし入江から衝撃の事実が伝えられたのです。夜行バスは予約をしないと乗れない、と!
ニワトリ並みの我が脳みそは、バスってバス停で待ってれば乗れるんじゃん?と完全に思い込んでいたので、もう半パニックです。まさすけさんも現れ心配してくださる中、大慌てで乗る予定のバスを調べました。
ところが昼行バスも夜行バスも満席!絶句!
自動車学校から送迎バスが来るため、集合場所には必ず時間通りに着かなければいけません。でも計画は白紙状態、、、20秒くらい頭も真っ白になったあと、開き直って次の作戦を練ることにしました。
財布に優しいバスから急遽飛行機に変更、羽田から熊本行きの便を調べますが前日はさすがに高い高ーい。もはや選択肢は残されてないので泣く泣く予約を決意💸〜
しかーし転んでもただじゃ起きないので、どうせ空飛ぶなら出発時間をギリギリまで延ばしてやろうと夜の便をとりました。
午前は練習、午後はのんびり準備、夕方のエッセン(火鍋!)の味見までさせてもらい、風邪でその日から合流だった隆真とも一瞬だけ会えて、順調に熊本空港を目指したのでした。
(エッセンが予定より一食増えたのでこの時点では予約忘れてて良かったぜ、とか思ってました)
さあ、本番はここからでした。
夜に熊本に着いたはいいものの、元々夜行で行く予定だったため宿がないのです。宿を探す気はあったし生純さん(5)にもめちゃくちゃ念押しされました。でも宿代があまりにも高すぎるのです。すでに大空へ舞うと同時に大金が飛んでるし、どうせ次の朝早いのに払うのはもったいない…
ということで宿無しノープラン着陸のできあがりです。
空港周りもまーっ暗!
空港から集合場所まではバスで2時間以上かかるため、朝の出発ではギリギリになることが予想されました。なので夜の間に乗り継ぎ場所まで行ってしまえば余裕を持って行けると考え、とりあえず空港から出るバスに乗りました。
乗客の大半は熊本市内に向かうため終点までバスに乗っているのですが、自分が降りたのは真っ暗な高速道路の下。自分以外誰もいませんでした…寂しい。
その夜はちょうど雨が降っていました。穏やかな霧雨でしたが独り夜を越えようとする自分にとってはなかなかに厳しい試練でして。
バス停のすぐそばがちょうど高架下だったので雨宿りができました。ひとまずそこを拠点として今後の計画を練ることに。
頭をひねってた頃、身を案じていてくれていた同期から連絡があり、まあ大丈夫ダイジョーブと答えていましたが、正直言うとわくわく3割 怖さ5割 心細さ12割といったところでした。電話くれたの死ぬほど嬉しかったよ。
高架下からの景色
周りで聞こえるのは車がぶんぶんぶんぶん通り過ぎる音、霧雨のさーさー降る音。見えるのは車屋っぽい旗と高速道路と街灯と真っ暗な脇道。とにかく何もない郊外でした。
生純さんから何かあったら怖いから宿無いならずっと歩き続けて!と言われたためどっかに散策に行くことは決めていました。
でも同時に野宿のモチベもありました。
そこで結果的に決めたスケジュールはこちら↓
まず高架下で仮眠を取る→0時頃には雨が止む予報だったのでエナジーチャージができたら歩き出す→帰って来てまた寝る
高架下では体育座りで壁にもたれかかって寝ていたのですが、この時登山用のカバンがいい背もたれになり意外と寝れそうな気がしました。だが現実は厳しかった…
車のライトがまあまあ視界を邪魔してくるわ、警察に声かけられないかなーと余計な心配が頭によぎるわ、足が痺れてきて体勢がいずいわ、、
寝始めたのは22時半くらいだったと思いますが、結局1時間くらいの仮眠でそれ以上眠りにつけず0時まで目をつぶって耐えていました。
ところが今度問題になってきたのは寒さです。到着した頃は13か14°cぐらいはあったと思うのですが、夜中から朝方にかけて予報通り冷えてきたのです。自分はずっとうずくまってたので体温もどんどん下がり猛烈に凍えて震えが止まらなーい。
熊本なんだからあったかいっしょ全然余裕だべとか思ってた自分が情けないです。道民でも防寒具が無いと寒いもんは寒い。
なのでとにかく動きたくてしょうがなくて0時になる直前、まだ雨だったけど歩き出すことにしました。
バス停からそんなに離れてないところを下調べしてたので、そこを目指してひたすらテケテケ歩きました。
片道およそ4.5km。誰もいません。
広い道、狭い道、畑の中、住宅街の中、、、
雨に濡れながら、近所迷惑なんて知らん顔でルンルン鼻唄歌って鼓舞しながらテケテケ歩きました。
知らない道を歩くのは大好きなのでそこについてはテンションが上がるのですが、なんせ寒い暗い眠い…そりゃ体も元気には動いてくれません。さすがに不安な道中でした。ありえないくらいずーっと独り言喋ってましたねー。あ!こんなところに安永さんいるじゃん!とか。
明るくなってから撮った写真。ちゃんとパンパンしてきました🙏
約1時間半近く歩いてたどり着いたのは運動場併設の公園です。そこにはワンピースのサンジの銅像がありまして、それを見たくてここまで歩いてきたのでした。
でもそれは結果的に大当たりだったのです。
暗いと目が怖い
まあ、まずは疲れすぎたので東屋で雨をしのぎつつ椅子に座って少し仮眠を取りました。そしたら案の定汗が冷えて起きました。ちょうど目の前に陸上競技場(タータン!)があったのでバタバタ動き回って体を温めました。
その時です。運命の出会いがありました。
競技場には大抵手前の直線側に更衣室やトイレ、観客席などを備え付けた建物があるのですが、そこの一角にベンチを見つけたのです。
それも屋根がついていて風もしのげるベンチ!!!!!
話がそれますが熊本は4年前の豪雨の復興途中で、建物が新しくなったところがたくさんあります。その競技場も例に漏れずピカピカでそのベンチもピカピーカ!に見えました。
新品ベッド見っけたど〜と大喜びでぴょんこぴょんこ飛び跳ねたわけです。もともとちょっと休んだらまた高架下(雑魚寝)に戻るつもりだったので、横になれる場所を見つけれて最高の気分でした。
だがしかし二度あることは三度あるわけで、またしても寒さに悩まされました。ベンチを見つけて寝始めたのは夜中の2時過ぎ頃、気温はだいたい10度ぐらいまで下がっていました。もう雨は止んでいたのですが、とにかくさんむい寒い寒い寒い寒い。かぶるものもなし、もはや悪寒に近い寒気がして寝られませんでした。
カバンの奥底から出すのがめんどくさくて着ていなかった服たちを、全部出して全部着ました。でも寒さを舐めた薄っぺらい生地のものばかり。7枚重ねたのに一切着ぶくれ無し!でももうそれ以上はどうにもできないので、あとは首にタオル、4つのフードをかぶってベッドの上で丸まって頑張って寝ました。
周囲には畑と川が広がり車も街灯も少なく、星も綺麗な静かなところでした。北斗七星が見えたので北向きに顔を向けて横になりました。いつもは流れ星を探して目ガン開きで見上げてた星も、この時ばかりは夜が嫌すぎて早く消えてくれと思い続けながら眺めました。我ながら切ない刹那…だったなぁ…。
疲労が限界に達していたのか夜中の3時半頃から少し深い眠りにつけた気がします。
ほんとに何もなかった。自動車学校の周りよりも
騙し騙し眠りましたがふと目覚めると辺りがもう明るくなっていました。朝の6時すぎでした。1時間以内に目覚めていた高架下とは大違い!野宿できた!の達成感、周りが見える安心感、半端なかったです。
浅い睡眠でも横になって眠れたことでだいぶ回復していました。ちょうど同期や先輩から生存確認の連絡も来たことでさらにエンジンが温まってきて、意気揚々とバス停に戻るべく歩き出すことができたのです。
帰りは7時頃だったので小中学生が通学する時間帯でした。送り迎えの親や自転車で登校する中学生、住宅街を歩く小学生や見守るボランティアのおじいちゃんたち。ほのぼのする光景ですが、その横を登山のリュックを背負ってげっそりした顔でフード4枚重ねで首にタオルを巻いてスタスタ歩く人間はどんな風に見えていたのか気になるところです。
無事に元のバス停までたどり着きあとは乗り継ぎのバスに乗って集合場所まで行けばOK。ここまで来たらもう安堵しかありませんでした。
でも我がニワトリ脳は一晩寝れば大事なこともすぐ忘れるのです。このあともいろいろあったのですが……それはまた別のお話。
その後なんとかバスに乗れ、集合場所にも予定通り着き、自動車学校での毎日がスタート!現在に至ります。
入校するにあたり顔写真を撮影しなければならないのですが、ずっとフードをかぶっていたので髪はぺったんこ、目にはクマ、虚ろな表情で映ることになってしまいました。
その日の夜のご飯とお風呂と布団は幸せすぎて極楽浄土でした。
というわけで、以上が熊本初日夜の一部始終になります。非日常を味わうことで日常のありがたみをひしひしと体感しますた。
ここで今回の経験から得た教訓を発表したいと思います。
持つべきは優しい友とアルミシート
バス予約内地じゃどこでも当たり前
みなさんぜひとも参考にしてください。
我が珍道中と熊本旅行記はまだまだ続きました。
出版予定なのでご興味ある方お声がけください。
大嘘です。でもpdfにはするかな。
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ぶらり旅写真館
恒例、ボートっぽいもの探し。
球磨川。豪雨で氾濫してこの辺一帯を水の底に沈めたとは思えないくらい穏やか。
人吉城跡。石垣しかないではないかぁ😺
豪雨で休止してしまった電車のおかげで線路開放状態
人吉を作ろうのコーナー
おたまじゃくし。トトロに出できたとこ並みの数!
黒いラーメン(マー油の色)。大盛にしたら心配されたけど大丈夫だった
旅館の日替わりご飯。みんな太って帰る
温泉がたくさんの町。足湯スポットがいっぱい
透明度すごい。これでもまだ元の綺麗さじゃないらしい
夜