北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

NSP#7.0 一人一人の漕快がこの部活を強くする

2023-09-13 18:38:00 | NSP
主将の久我です。
まだ代替わりのキックオフミーティングを行ってないようなので、主将として書かせて頂きます。

まずはインカレ、たくさんの応援や支援を本当にありがとうございました。



今回は最後の全体ミーティングで行ったNSP#7.0「1人1人の漕快がこの部活を強くする」
について紹介します。




ラストです。

2023年北大ボート部が行う、最後のNSPでした。


★work①

「インカレで体現したい漕快を考えよう」





最初のworkはみんなに改めて「インカレの漕快」を考えてもらうことでした。

NSPや日々の生活を通して、私たち北大ボート部は今シーズン、自分の目標である「漕快」を常に考え続けてきました。

「漕快」は生き物のように形を変えていきます。タイミングや時期によって、個々の漕快は変わり、レベルアップしていきました。

江川監督が最後に仰って頂いたように
ただのスローガンであった「漕快」が1年間で生き物のように変化して、部員一人一人のものとなった。
漕快が成長して、2023年の北大ボート部が成長した。

私はみんなの漕快が変化したり、進化したり、
それを朝の集合で知って驚いて、
そんな瞬間が大好きでした。



今回の舞台は「インカレ」

インカレでの自分の「漕快」を考えてもらいました。

考えてもらった、
と言っても、考える時間は殆ど必要ありませんでした。

既に「漕快」は時間をかけて考えるまでもない、
4月に行った1回目のNSPのように、その仕組みや達成方法を私から示す必要もない。

「漕快」は私のものでもなく、
北大ボート部のものでもなく、

部員一人一人の中にある確かな「信念」に変わっていました。



★work②

「漕快」を共有しよう

①インカレでの「漕快」を共有しよう


②クルー写真の他に個人の漕快写真を撮りたい!!






①では、全体ミーティングにて、一人一人に漕快を発表してもらいました。
朝の集合では一人ずつ行なっていることを、ミーティングにいた全員で行いました。

4月の頃は漕快を発表することに、みんな恥ずかしそうにしていたり、自信がなかったりしていたと思います。

部員全員、真面目に、自信を持って漕快を発表してくれました。

本当に嬉しかったです。満足でした。

まさに「漕快」な瞬間でした。

②では、北大ボート部みんなの漕快をOB OGの方々や、他大のボート部の方にも知ってもらいたい、見せつけたい!!と思い、Instagramのストーリーに投稿させて頂きました。

Instagramハイライトの「漕快2023」で全て閲覧することができます。






今年の北大ボート部は一人一人の漕快が集まってできた集団です。

★目標度調査について

7/9、7/30の目標度調査の結果を公表しました。





どちらも90を超えており、7/9に関しては標準偏差10を割るほどの意識統一度がありました。

しかし、7/9は回答者がいつもより少なかったため、少し高く出過ぎてしまった気がします。


参考までに4/28(第1回)と5/14(第2回)の調査結果です。




最初は合計の平均が80を超えることもできないほど、意識の高さが足りませんでした。

また標準偏差が20以上あるというバラツキ。

本当にまずいなと感じました。

4/28から7/30まで数値は上がり続けました。




東北戦やインカレに向けて、苦しみながらも徐々にみんなのやる気が上がっていったことは肌で感じていましたが、
このように定量的に測ることができて良かったです。

★8/31の目標度調査結果

インカレ直前の8/31の目標度調査の結果は以下のとおりでした。


合計の数値
Ave  91.71
Ave  10.74

直結度  93.75   12.23
影響度  85.5      19.09
感動度 96       8.45
当事者意識度 91.6   12.45





インカレ前、最後の目標度調査で合計の平均値90を超えることができました。

7/9、7/30よりも多い回答者で、このような結果になったことは私自身の自信に繋がりました。

★Action

インカレで「漕快」を体現しよう!!

戸田で北大の「漕快」を見せつけろ!!





最後のActionはこれでした。

全日本選手権ではできなかった自分達の漕快を持って、北大の漕快を見せつける、という行為。

昨年のインカレで、私たちが心躍ったように、
今年のインカレでは、私たちは漕快でありたい。

そう思っていました。

まずは、自分の漕快の達成に向けて全力に。
そして、仲間の漕快があることを絶対に忘れずに。

自分の漕快、仲間の漕快、チームの漕快の達成に向けて、最後のインカレを共に支え合いながら戦っていきたいと思いました。




8/31のNSPについては以上です。


そして迎えたインカレ、OX盾
結果は
M4+   C決勝2位(全体12位)
M4×  敗者復活戦敗退

W4×  B決勝5位(全体10位)
W1×    C決勝5位(全体15位)
w4+   B決勝5位(全体10位)


OX盾M8+  
敗者復活戦敗退


結果として、私たちはチームの「漕快」を達成することができませんでした。

悔しいです。
応援、支援をして頂いた方々に申し訳ない気持ちがあります。

しかし、

この5日間、私たちは間違いなく「漕快」でした。

今年のインカレの結果に納得していません、
満足もしていません。

しかし、私たちは十分に「漕快」でした。

この感覚やこの表現は、この1年を共にして、「漕快」を大切にしてきた2023年北大ボート部のみんななら分かってくれると思います。

このNSPブログを読み続けて頂いた方々なら伝わるかもしれません。

インカレ中、チームはたくさんの壁にぶつかりました。


・私が乗るM4×
予選で今までの中で最悪の漕ぎをしました。

何故ここまで合わないの分からなくなるほどで、ちょっと絶望しました。

全く漕快ではないと、思ってしまいました。

気持ちを切り替えて、覚悟も決めて望んだ敗者復活戦では、敗退してしまいましたが、クルー全員、そして見ていた人も
「昨日より良かった」
「漕快なレースだった」
と言って頂けることができました。

私個人としては、福政さん(5)のw1×、敗者復活戦を見て勇気が出ました。
福政さんも予選では思うように結果を出せていなかったと思います。

それから1日、見違えるようにスピードを上げて、ミスを恐れず果敢に挑む姿に感動しました。

福政さんの「漕快」なレースが私たちを強くしたと思っています。



M4×メンバー


・台風のレース延期によってC決勝進出を余儀なくされたM4+、W1×


本当に辛かった。

自分達の漕快である「インカレA決勝」という舞台に挑戦することすら許されない。

元を辿れば私達の実力不足であることに変わりないかもしれない。
しかし、辛かった。
まだ挑戦できた、自信があった。

特にM4+  は落ち込んでいたと思います。

C決勝に棄権をするか、という話も出ました。

そんなことはダメだと分かっている、
どうせC決勝に出るための準備をする、

でも気持ちが追いつかない。
どうやったら納得して終わらせることができるか分からない。

私も対校と一緒の部屋で話しました。

どうやったら私たちは「漕快」になれるのか。

「漕快」を体現するためにどうすればいいか。

2023年北大ボート部、最大のピンチだったのではないかと思っています。

迎えた4日目、
対校M4+  はC決勝に挑む決心をしました。

私たちは今できる精一杯の「漕快」を目指しました。

蹴り出し前、4日目に挑むクルー全員と握手を交わしました。

少しでも気持ちが一つになりたかった。
それが選手としては勝ちきれなかった私にできる精一杯の「漕快」でした。

C決勝のW1×、M4+のレースはどちらも感動した。

「漕快」だった。

勝負を挑み、チームに勇気をくれた両クルーには感謝しかなかった。

もう一度言いますが、私たちは今回の結果に満足も納得もしていません。

悔しいし、申し訳ないです。

しかし、「漕快」でした。

私は今できる「漕快」に挑戦した北大ボート部を尊敬します。




M4+メンバー



W1×福政(5)


・女子部の躍進

女子部は今年、かなりの躍進を果たしたと思います。
最終日進出クルーが3クルーありました。

女子クォドの4人は今シーズン、ずっと自分を追い込み続けた4人だと思っています。

病院実習から復帰してくれた大西(4)、2000TTを何度も挑戦して目標を達成した増田(3)、東北戦欠場から大奮闘してくれた玉川(3)、関(1)は未経験なのにここまでエルゴと技術を伸ばした努力の天才です。



女子クォドメンバー

昨年度、一度部を離れようとした増田(3)が戸田で堂々と漕いでいる姿には感動しました。


そして女子付きフォア
女子付きフォア、かなり感動しました。

付きフォアメンバーはエイトとダブルエントリーだったので合計5レースしましたね。

初日の予選では、他のクルーとかなり水を開けられてしまって、クルーは落ち込んでいました

そこからハードな日程を潜り抜け、
最終日の女子付きフォアは見違えるほど速くなっていました。

前日のレースでは20秒差あった慶応に、もうすぐ勝てるかも、というところまで迫りました。

タイムは初日から40秒くらい伸ばしたのではないだろうか。









女子付きフォアのメンバー


「これこそ漕快なレースだ」と思えるような躍進を女子は果たしてくれました。

女子の頑張りと躍進があって、男子もかなり刺激を受けていると思います。

今年の1年生女子は部活を明るく変えてくれています。本当に君たちのおかげで良い雰囲気になってる。

私たちは男子部、女子部と分けることなく、北大ボート部として活動するスタンスです。
お互い切磋琢磨して、来年は男女ともにA決勝に行く姿を見たいです。

お互いを応援し合う姿勢、絶対に崩してほしくないな。


・漕手として参戦できなかった小方(2)、山田(2)

怪我により小方(2)、山田(2)はスタッフとして今回のインカレに帯同しました。

2人とも自分が試合に出ることができず、辛い中、自分の中に「漕快」を持って行動してくれました。

特に山田(2)は今シーズン、ずっと怪我をしていました。
ボートに乗った回数は片手で数える程度でしょう。
中々怪我を治すきっかけを見つけ出せずに彼は苦しみました。

それでも彼は今年にこだわらず、最後に結果を残す選手になりたいと、部を続ける選択をしてくれました。

今回のインカレでの彼の働き、
皆さん見て頂いたでしょうか?

部の広報は彼に任せていました。
インスタ、ブログ、メーリス、
インカレ期間中は全て彼に任せました。

普段は選手である彼が、「漕手を全力で支えます」というインカレでの漕快のもと、懸命に働いてくれました。

私は彼を尊敬します。

しかし、山田も小方も漕手です。
彼の漕快は漕手として達成されるものです。

今後の山田と小方の活躍を暖かく見届けて下さい。



山田(2)




・輝いていたOX盾

1年生、2年生共に成長を感じるレースでした。

金谷(2)、池田(2)は苦しみながらクルーをまとめていましたが、私は2人がとても良いコンビだと感じています。

実は結構威厳があって、勝利に貪欲な金谷

周りが人一倍良く見えて、1年生1人1人へのアドバイスを欠かさない池田

1年生はこの2人の先輩の姿勢をこれからも見習って欲しいなと思います。

OX盾エイトが準決勝に行けなかったことは悔しかったですが、茨戸の時の様子では考えられないほど善戦したと思います。

平松(1)はボートの楽しさ分かってきたかな、、!?





金谷(2)池田(2)


胴上げされる新トレチーフの豊枝さん(5)




・支えてくれたスタッフ

本当に「漕快」なスタッフ。
ありがとうございました。

ジャガー(3)の今年のインカレでの漕快は「みんなが笑顔で大会を終えること」でした。

彼の漕快は部を支えてくれていました。
C決勝行きが決まった時、千里(3)が「ジャガーが一番笑顔で終わって欲しいですよ」と言ってました。



ジャガー(3)


C決勝に出ようと決断できたのは、支えてくれたスタッフのおかげでした。

住田(2)と柳(2)は遠征期間中、本当に明るかった。この2人が一番「漕快」という言葉を使ってるんじゃない!?というほど漕快を連発してました(笑)



柳(2) 住田(2)


そしてひなたちゃん(4)
最後まで私たちを支えてくれてありがとう。
4年目は漕手4人、スタッフ1人の構図で振り回されることが多かったと思うのだけど、
最後までスタッフをやり切ってくれたことに感謝です、、。



ひなたちゃん(4)


あと長坂(4)。
長坂来てから遠征がさらに楽しかったよ。
4年目は彼に冷たいスタンスなので、この辺でやめときます(笑)




誰かの携帯でイタズラする長坂(4)
最後のレースを長坂に見てもらえて良かった





目標のインカレA決勝には届きませんでした。

しかし、私達北大ボート部は、度重なった困難な状況に対して、1人1人の「漕快」を糧に立ち上がり、立ち向かうことができたと思います。

1人1人の漕快がなければここまでやれなかった。

みんなの漕快が今年の北大ボート部を強くしたと思っています。


北大の「漕快」、戸田でも健在だったと思います。


私達、2023年北大ボート部が「漕快」を目指す日々は終わりました。

このNSPブログも今回が最後になります。


私が目指したかったチーム。
100%でなくとも、90%くらい達成できたと思っています。





NSPを始めて、みんなと「漕快」を最後まで目指して、体現して、、。

みんなのおかげで本当に楽しかった。幸せだった。

北大ボート部の主将として1年間、部を運営できて幸せでした。

本当にありがとうございました。

これからも、目指せ漕快!!!





コメント

NSP#6.5「大学生活で叶える理想」

2023-08-29 20:23:00 | NSP
こんにちは、主将の久我です。



今回は1週間前に行った新人向けの
NSP#6.5「大学生活で叶える理想」
について紹介致します。

新人トレーナーの豊枝さん(5)が新人向けに講習会を開催しました。

講習会の中では「栄養講習」「戸田航行ルール」「大会要綱について」
など、新人期間をあと少しで終えてしまう1年生が上級生として逞しくなれるようなプログラムが詰まっていました。

豊枝さん(5)からの誘いと私の希望で、プログラムの一貫に新人向けにNSP#6.5を行うこととなりました。

来年北海道から離れ、部には残れないだろう自分が、今年の1年生に何かを残したい、少し新トレのようなことをしたい、
という想いがあり、勝手ながら新人にNSPを行いました。

★#6.5の目的



新人に対して私が1番に聞きたいこと、
それは

「君たちは大学4年間でどうなりたいですか?」

これです。

大学1年生にこの話題を振ることは少し重いかと思いましたが、思えば一年生とは

受験で北大に来ることを選択し、

新歓でボート部に入ることを選択し、

約半年間、ボートを続けるという選択をした

たくさんの選択を迫られた半年を過ごしています。

少し難しいかと思いましたが、半年間、ボート部での大学生活を過ごした彼らなら考えられるかなと期待してみました。

★目的と手段

「ボート部に入りたくて北大に入学した人はいるだろうか?」

セレクションがない北大では滅多なことがない限り大学生活での「目的」をボートに見出している人はいないと考えます。

実際参加した1年生の中でボートがやりたくて北大に来た人はいませんでした。

つまり「ボート」とは大学生活の「目的」ではないのです。


★それでは、ボート部とは??

ボート部が大学生活の「目的」でないのなら、
私はボート部とは




「大学生活を充実させる手段」

であると考えます。

自分の理想の大学生活の中に、ボート部という「手段」がある状態です。

よく勘違いしてしまいますが、

「ボートを頑張るための大学生活」
ではなく、

「大学生活を充実させるためのボート部」
なのです。


★私達がボート部で活動する意味

この前提のもとで、ボートが「目的」ではない私達北大生が北大ボート部で活動する意味とは何でしょうか?



私は
「大学4年間を通してなりたい人物像、
成し遂げたい事」
という「目的」と

「ボート部を通してできること」
という「手段」

この2つに少しでも共通項があるからだと考えます。


★#6.5のゴール

長くなりましたが、#6.5のゴールとは



「みんなの理想は何??
みんなはボート部で活動する大学生活を通じてどうなりたい?」

これです。

ボート部を「手段」として選んで、ここまで続けてくれた新人達。

ここまで頑張ってくれているのだから、
大学生活を充実させるため、
自分を理想に近づけるために、

ボート部を「利用」して欲しいと思います。


★work①

ゴールのために行うwork①は



「大学4年間で叶えたい理想の姿を考えよう」
です。

①現状を考える

理想を考える上で、現状を抑えておくことがとても大切だと思います。
今の自分の良いところ、もう少し伸ばしたい所を考えてもらいました。

②理想を考える
「現状」を踏まえて、どんな人になりたいのか、どんな生活を大学生活で送りたいか、
考えてもらいました。


★work②






「理想を叶えるために『ボート部』で何ができる?」

①4年後、ボート部でなりたい姿を考える
work①で叶えたい理想を「目的」と考えて、どうやったらボート部という「手段」で叶えられるか考えてもらいました。


②4年後の「理想」に向けて、新トレ期間にできることを考えよう

①を達成するために、今シーズンの目標を考えてもらいました。

これは主将の私のエゴかもしれませんが、
ボート部に入ると決断してくれた君たちには、
ボート部で君たちの理想を叶えて欲しい、

そう思います。

ここまで情熱を持った、高い目標を持つ仲間がいて、

それを繋いできてくれた先輩が大勢いて、

たくさんの方に支えて下さっている、

そんな環境、滅多に無いと思います。

大袈裟だと思いますが、ほとんどの理想はボート部を手段として叶えられるだろうと思います。

そして今シーズンみんなが叶えたい理想が「漕快」なんです。

変わっても良い、不確かでも良い、
ただ今の「理想」、今の「漕快」を
持ち続けて欲しいと思っています。







work中の1年生
難しい話題に対して、真剣に考えてくれました。
今すぐに明確な答えがなくても良い。
考える意識をしていってほしいな。


★私の「理想」
 

ここからは自分語りになります。

ここまで「理想」「手段」と言ってきましたので、
勿論私にも大学生活で叶えたい「理想」があり、
ボート部という「手段」を選んだ理由がありました。

結論、私が大学1年生の時に漠然と抱いていた理想は

「誰かに自慢できるような、友達や家族や過去の自分に誇れるような、熱い大学生活を送りたい」

これでした。

当時大学1年生だった私の「現状」について。

中高と私は卓球をしておりました。

チームメイトや環境に恵まれ、自分が掴みたい目標を掴むことができました。

また、高校時代には私にとって難関だと感じていた北大に、逆転で合格することができました。

どちらもとても熱い経験でした。

北大に受かった後、ふと思いました。

これから自分は何に挑戦するのかと。

これまでは全国に出たい、北大に入りたい、という「目的」に対して、「卓球」や「勉強」などと言った明確な「手段」がありました。

とても分かりやすい手段だったと思います。

大学に入ると好きなことをやって良い、
好きなものになって良い。

どうやってなっても良い。

「手段」が明確でなくなった今、どうすれば良いか分からなくなり、怖くなった瞬間がありました。


当時の私は漠然と
「困難なことに挑戦したい」
「1度決めたことをやり遂げたい」
「チームで何かを成し遂げたい」
「熱い生活をしたい」

と思っていましたが、なぜだろう?と考えていました。

そんな時、ボート部に出会って、ほとんど僕がやりたいことに当てはまっていて、

入ろうか迷っている時、北大ボート部のパンフレットにこんな文言がありました


「思わず友達や家族に、自慢したくなるような生活が送れるだろう」



シンプルにすごいなと思いました。

旧友に自慢したくなるような生活、
家族に自慢したくなるような仲間、
過去の自分に胸を張れる自分、

何となくではありますが、
「誰かに自慢したくなるような生活を送りたい」

という理想を考えるようになりました。


★私の「手段」

そして私は「ボート」という手段を選びました。

朝3時30分に起きて、

みんなで茨戸に集まって、

朝5時からボートを漕いで、

エルゴという謎のマシンを動かして、


辛いこと、しんどいこと、投げ出したいこと、
たくさんありました。

うまくいかなかったり、

朝が辛かったり、

折角入った後輩がたくさん辞めたり、

怪我をしたり、

勝てなかったり、

何でやってるんだろう、間違ってるのだろうかと迷うことがたくさんありました。


しかし私は今自信を持って、北大ボート部で理想を叶えたと言うことができます。

困難に立ち向かった
コロナ、人手不足、怪我、
成功はしなかったかもしれない、だが立ち向かった。

一度決めたことを4年間やり遂げた。


チームで「漕快」を成し遂げている


色んな人の挑戦、葛藤、努力を見て、
誰よりも熱い毎日を送っている、送らせてもらっている。

「みんな朝5時から集まっていて、」

「こんな挑戦をする先輩がいて、」

「絶対に諦めない同期がいて、」

「日本代表になろうとする後輩がいて、」

「30人以上のご飯を作るスタッフがいて、」

「1年生があり得ないほど元気よくて、」


家族や友達に思わず自慢したくなる生活、
思わず自慢したくなる仲間、
過去の自分に胸を張って話したくなる大学生活を


私はボート部で手に入れている。


北大ボート部が大好きです。

昨日、同期や後輩や引退した先輩とエルゴやバイクを漕いでいて思いました。

この部活が好きだなと。

はたから見たら何でそんなに頑張るのか分からないかもしれない、

大学生らしくないかもしれない、

泥臭いかもしれない、

でもだからこそ、私はみんなに言いたい。


この部活の仲間はすごいのだと。


インカレまで残り8日。
私の今の漕快は

「インカレA決勝」

「インカレで全員の漕快の体現を感じること」

です。

私の「理想」に向けて、
もっと過去の自分に誇れる自分、チームになるために、
この「漕快」を目指します。


 

漕快目指して、さぁ行こう!


ーーーーーーー



2010年入学で、現在はトヨタRCで漕いでいる坂口さんが茨戸に来て下さいました!

茨戸に足を運ぶのは7年ぶりだったようです!
自分が引退する前に、茨戸で会うことができて嬉しかったです。
ありがとうございました!!




エルゴのフォームも指導してもらいました。
ついついラップタイムに目が入ってしまった、、


左から久我(4)、h11入の高田さん、三木さん、三浦さん

三浦さんの同期で、2年前にバイクを寄贈していただいた高田さん(h11入)と同期の三木さん(h11入)が茨戸に来て下さいました!


高田さんから梨のごっつぁん頂きました!


水産ボート部にマネージャーとして電撃加入してくれた奥村さん(3)!!

左から大向(3)、奥村さん(3)、久我(4)

漕手も舵手も経験したことがあるようです!!
茨戸に足を運んでくれました

豊枝さん(5)のご両親からスイカのごっつぁんです!
少ししか話したことがないはずの、私のことを覚えて頂いてくれていて、とても嬉しかったです、、

上野さん(H29入)からマルトデキストリンのごっつぁんです!
プロテインに混ぜて飲んでます!

純大が練習後に「マルトデキストリン摂取しないと」と早口言葉のように言ってるのが面白いです。




1年生講習会の様子
安永(3)が
「ボートと栄養について」

講演してくれました

これは上級生にとっても有益すぎる情報でした、、

農学部、次期主将、ボート愛100%
安永(3)や千里(3)が創る次のボート部が本当に楽しみです。

対校として様々な葛藤があり、時には衝突することもありましたが、
一つずつ乗り越えていく姿を目の前で見てきました。少し関わらせてももらいました。

彼らは強いですよ。




井上海人さん(H27入)が茨戸に来て頂きました!

現在の新トレをしている豊枝さん達の新トレです!!


豊枝さん(5)と井上さん
新旧新トレ写真

今の一年生って豊枝さんや大西さんの代に似てる気がするんですと海人さんに話したら

海人さんが新トレをしている時も、豊枝さん達が自分たちの代に似てると感じたそうです。

子は親の鏡
1年生は新トレの代に似るのですね。

海人さんと豊枝さんと今の一年生、、
歴史を感じる素晴らしい空間でした。



菅井さんに主催して頂き、インカレ壮行会を行いました!








BBQを楽しむ部員達。

インカレ前に北海道にいるOB・OGの方々の交流できるとても貴重な機会となりました!

みんなとBBQができたことも楽しかったです。



8月は本当に濃い1ヶ月となりました。
紹介したい写真や思い出が尽きません。
本当に嬉しいことですね、、

思い出一杯のため長くなってしまいましたが、
最後まで読んでいただいた方々、ありがとうございます!!
コメント

NSP#5.0「インカレ、『漕快』に向けて」

2023-08-01 20:21:00 | NSP
主将の久我です。






今回は7/9に行ったNSP#5.0「インカレ、『漕快』に向けて」について紹介します。

何故1ヶ月も投稿までに時間が空いてしまったかと言うと、NSP#5.0を行った後から、様々な葛藤と学びがあり、先日ようやく自分の中で考えがまとまってきたからです。

これについては、後ほど詳しく説明します。

★NSP#5.0のゴール






#5.0のゴールは
「東北戦までの自分の頑張りを振り返り、
最後のチームの漕快である『インカレA決勝』に向けてマインドセットしよう」

です。

★work①






work①は「マンダラチャートの振り返り」です

中間報告でも書きましたが、東北戦に向けて、メンバーは大きく成長しました。

私はその成長を自分で感じるだけでは勿体無いと感じます。

どうしても自分で評価すると、厳しさばかりが出てしまう、


その厳しさは日頃から持ち合わせているはずなので、

今回のworkでは、2人1組となり

①相手のマンダラチャートを見る

②この2ヶ月で相手ができたと思うところに印をつける

③印をつけた部分を相手が達成できているなと感じたエピソードを話す

お互いの頑張り(マンダラチャート)を互いに評価する、という形を取りました。

相手の「この要素」ができている、だけではなく、相手がそれをできていると感じたエピソードを話すこともこだわりポイントです。







みんな盛り上がりを見せてくれました。
言わば、人から褒められる時間、なので盛り上がることも当然かもしれません。

そして、最後に

④インカレまで残り2ヶ月、優先的に取り組みたいものを赤で囲む


これらを通じて出来上がった部員のマンダラチャートを少し紹介












少しずつブラッシュアップされてきていると感じます。
この1ヶ月で新たに達成されていると感じるものもありますね
(青ペンが部になかったので、印になりました、、)

★work②






「インカレに向けて一言考えよう」

こちらはお馴染みの
インカレまで後何日か、
インカレに向けた一言です

みんな頑張って書き上げてくれています
残り36日、みんなで言葉を紡いでいこう






素晴らしい笑顔の安永(3)



★Action






「朝から意識共有をしよう」

こちらもお馴染みのもの。

私は朝の集合でみんなの「漕快」を聞く時間が大好きです。
私はほぼ全員の「漕快」を言うことができます。

その感覚が何というか、、すごく嬉しいです。

まだ覚えてない部員の漕快を聞いて、感動する瞬間も嬉しいですが、、

みんなの漕快を聞くことができるのはあと35回、たくさんの漕快を聞きたい。


★work①の目的、意図

順番が前後しましたが、今回のwork①を行った目的や意図を紹介します。






「マズローの欲求階層説」です。

マズローの欲求階層説とは、人間の基本的な欲求を五段階の階層に分けたもので、






下から
「生理的欲求」
衣食住に満足したい、健康でいたい

「安全欲求」
安定な環境を得たい、危険を避けたい

「所属の欲求」
集団の一員として認められたい
集団への連携感






「承認欲求」
地位・名誉などを認められたい
尊敬されたい

「自己実現欲求」
自分の能力を高めたい、自分らしく生きたい


この欲求階層説、何かに似ていないでしょうか、、?






気づいた方がいたらすごいのですが、
欲求階層説は、NSPを行うことで大切にしたいと感じていた「漕快ピラミッド」に当てはまります。






漕快に向けた、

食生活、睡眠は「生理的欲求」

運営や互いの感謝の気持ちは「安全欲求」

共同生活、コミュニケーション、知識の継承は
「所属の欲求」

ウエイトやエルゴを回して、レースで勝ち、周りから称賛、尊敬されることは
「承認欲求」

そしてそれぞれがもつ「漕快」こそが
「自己実現欲求」

を満たすと考えます。






「漕快」はそれぞれの目標、この部活で成し遂げたい「自己実現」を成し遂げるためのものです。


では、今回のworkはどこにアプローチしたのか。






私は「所属の欲求」にアプローチしようとしました。

NSPや目標度調査で課題になっている「影響度」「当事者意識度」
これらを上げるためには「所属の欲求」を上げることがマストだと思います。

お互いの「漕快」を共有し、マンダラチャート達成をお互いに評価することで、組織の連携感が上がると、思っていました。

実際このworkを行った後の目標度調査の数値は少し上がったので、仮説は間違っていなかったです。


しかし、


組織に「所属の意識」を高めることは甘いことではないとこの1ヶ月で痛感しました。

そして、「所属の意識」組織で活動する上で、最も基本で大切なものだとも感じました。

いきなりですが、
北大ボート部、という組織に所属している、貢献していると感じる人どんな人でしょうか?

・対校に乗っている人
・インカレに出る人
・サポートをしてくれる人
・役職がある人
・ボートを漕いでる人

1番は「インカレA決勝」というチームの漕快を達成することができた人かもしれません。

きっとそういう人は
「所属欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」
全て満たすでしょう。


では、それで良いのか。

・A決勝を目指せない人
・インカレに出られない人
・怪我でボートを漕げない人
・役職がない人

は北大ボート部に所属していないのか。

そんなわけありません。

と分かっていますが、このように所属していないと感じる人に、そんなわけない!で済ませるだけで良いはずもありません。


先日、現在腰を怪我している部員から、休部相談を受けました。

その部員は怪我をしてからも茨戸に来て、陸トレを行っていました。最初の1〜2週間はモチベーション高く、陸トレを行なっているように感じましたが、怪我は中々治らず、1ヶ月モチベーションが落ちていることは感じていましたが、特に何もアクションを起こせませんでした。

休部期間は1週間と短いものでしたが、この1週間という期間に少し怖さを感じたので、彼とご飯に行きました。

休部期間は怪我を治すために使うこと、
次茨戸に行く時は漕ぎたい、
漕ぐことができないのに茨戸に行くことが辛い、
部に貢献している気がしない

沢山の思いを話してくれました。

怪我をして辛い思いをしてもなお、漕ぎたいと思ってくれていることが嬉しい反面、彼が最後に放った

「このままでは部に貢献している気がしない、自分はいてもいなくても変わらないのではないかと思う」

という言葉に衝撃を受けました。

私もそういう感覚になったことはあります。

きっと組織に属する人はこの「所属の欲求」から上の階層に行けず、苦しむことが多いのではないでしょうか。

衝撃を受けると同時に、自分に対して情けなさを覚えました。

全員がインカレA決勝を向かうことは、大学からボートを始める国公立大学にとっては不可能に近い。
少なくとも今の北大ボート部ではまだ不可能。

だから「漕快」という言葉に、一人一人の意思を込めたのではないか、

そういう思いを持ってNSPを始めて、北大ボート部の「インカレA決勝」以外の意識統一をしようと始めたのではないか。

「インカレA決勝」を目指せない部員は、組織に不要なのか?

そうではない。

自分自身の「漕快」の達成に向けて行動する、努力する人は全員2023年の北大ボート部に必要な存在だ。

その部員が決めた1週間の休部理由も、治療をして次に茨戸に来る時はボートを漕ぐため、

自分の「漕快」に近づくため。

「漕快」の達成に向けた行動は全て、2023年の北大ボート部の力になると思っています。
「漕快」を目指す過程に無駄なことなどない。

1週間経って彼が復帰した、最初の集合で、彼が自分の「漕快」を私たちに聞かせてくれる瞬間が、
私は今1番楽しみです。


「漕快」目指して、さぁ行こう


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茨戸環境改善の会!!
川崎(3)と大熊コーチ主催で艇庫の中の改善作業を行いました!
漕快すぎる活動でした。








新しく設置されたポスター達

みんな見てくれてるかな??




2スタ目漕ぎたくないのか、熱くてバテてるのか、
変なとこで寝る1年生達



8/6(日)は商大戦
写真は5月に行った商大さんとの料理大会

今年は商大さんと料理大会をしたり、花火大会をしたり、
商大の方達はみんな暖かく、私たちと積極的に交流しようとしてくれます。

商大の監督である谷津監督は、私が肋の怪我で苦しんでいた時、声をかけてくれました。

ですが、8/6(日)はお互いのプライドをかけた定期戦。
リスペクトの気持ちを持てる相手に、北大ボート部は必ず勝利します。
私はレースに出ませんが、チームの「漕快」に向けて、その一員として力を尽くします。










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NSP4.5「NSP中間報告〜4/28-7/4〜」

2023-07-04 14:10:00 | NSP
主将の久我です。






今日はNSPの中間報告を行います。
4/28から始めたNSPも実行して、2ヶ月が経過しました。
東北戦が終わり、次はいよいよ商大戦とインカレ。

この2ヶ月の振り返りを行います。

★NSPのゴール





NSPのゴールとは
「9月10日のインカレA決勝に全員が心躍り、漕快なレースをすること」

です。

選手も、スタッフも、コーチも、OB・OGも、
全員が「漕快」なレースを体現することが最大の目的です。



★NSPの目的








ゴール達成のために、目指すチーム像が、

①「互いに応援し合い、周りからも応援されるボート部」
②「繋がりを意識して、経験学習ができるボート部」
③「部員全員が心躍り、「漕快」を目指せるボート部」

であり、

核となる部分をスローガンである「漕快」にすること。

理念浸透と意識統一がNSPの目的でした。







★実行施策











実行施策は大きく分けて3つ

「Action」
「work」
「漕快シート・マンダラチャート」
の作成でした。






「Action」
目的は各回のゴールを達成するために日頃から意識すること、ルーティン化すること。
全てがルーティンになったわけではありませんが、
「朝から意識共有すること」
はルーティン化しているし、全員の指揮を高めた施策だと感じています。



work
目的は各回のゴールに向かうにあたって、新たな気づきを得ること、部員間の意識共有でした。

特に「意識共有」を取り入れたworkはかなり部員の「安心感」と「モチベーションの向上」につながりました。




最後に「漕快シート・マンダラチャート」
これはNSPの核となる部分です。

マンダラチャートに書いたことを100%実現することができれば、間違いなく「漕快」は体現できます。
ここが残りの期間での課題になることは間違いありません。

★チームはどう変わったのか?(数値編)



4/28-5/15の数値変化

マンダラチャート作成、意識共有workのおかげで、大幅な数値改革が見られた。

「漕快」という言葉がほぼ部に浸透した状況となった。

2週間で数値が大幅に向上したことは大きな自信となった。


5/15-6/25の変化

私の体調不良のせいで、NSP#4.0が中止されたにも関わらず、明確な「東北戦勝利」に部員が一丸となって向かっていたため、合計の数値がポジティブに働いた。

何もしなくても、数値が向上する、
はっきり言って、この状況が1番の理想である。

標準偏差(意識の差)が減少しつつあることが自信につながった。



4/28-6/25(東北戦直前での変化

4/28→6/25

Aveが意識の高さ、
SDが意識の差です。
Aveは高いほどよく、SDは低いほどよい数値です。

直結度
Ave 78.95→88.80(+12.85)

SD  27.81→19.14(-8.67)

影響度
Ave 65.09→80.90(+15.81)

SD  34.98→22.88(-12.1)

感動度
Ave 87.09→88.57(+1.48)

SD  24.51→15.39(-9.12)

当事者意識度
Ave  72.12→88.57(+16.45)

SD  33.76→19.93(-13.83)

合計
Ave  75.82→85.79(+9.97)

SD  24.14→16.95(-7.19)

全ての数値がポジティブに働きました。

2ヶ月でここまで変わること、
かなり簡単なサーベイだが、それでも結果として現れること

とても嬉しい変化でした

★チームはどう変わった?(実態編)





①互いに応援し合える、周りからも応援されるボート部 への評価

90%

・東北戦での漕手の成長スピード、取り組みは応援せざる終えないものでした。
常に課題意識を持ち、改善に向かう、
「応援される人」が集まる組織になりつつあります。

・また、川勝さん、芹澤さんが、
主務の納谷(3)の応援隊長、応援副隊長だと声をかけていただきました。

納谷の頑張りのおかげだと思いますが、そんなに嬉しいことがあるのでしょうか。

きっと、この取り組みのおかげではなく、個人の頑張り、納谷の人柄ですが、嬉しかったので書きました。


・最後に他大の方からNSPを評価、応援してもらいました。
こんな長いブログを読んでくれていることが感激で、「頑張ってね」と声をかけられた時は言葉が出ないほど嬉しいものでした。

②繋がりを感じ、経験学習できるボート部 への評価

40%

・私個人としての取り組みでは20%くらいです。
経験学習や繋がりの意識は東北戦が終わった今が正念場になるでしょう。

・NSPをやって良かったと私が最も思えるのは

千里(3)の環境整備の取り組み

彼のカリスマ性と、行動力を見るに、恐らくNSPがなくてもこの取り組みは始まっていたでしょう。

しかし、NSPが彼の中にあった課題意識を引き出し、行動までの時間を加速させたことは確かだと思います。

これに関しては、「ありがとう」としか言えません。

③部員全員が「漕快」を目指せるボート部への評価

50%

みんなに漕快が浸透している手応えはあります。
しかし、肝心な目標が未だ達成できていない。

ここは更なる意識統一と結果に期待です。




レース報告、練習報告から、
かなり「意識統一」を心がけてくれたことが分かって嬉しかったです。


結果の向上

前提として、ここはNSPのおかげで上がったとは言い切りたくありません。
漕手の努力の結晶でしかないです。

しかし、サーベイの数値向上(5/15)とttの大量ベスト更新が重なったこと、東北戦での取り組みを見るに、
モチベーションの向上と結果の向上は相関があるのではないかと、自信がつきました。


★振り返りと今後の方針




◎振り返り

この取り組みを通して、感じた喜びは数えきれません。数々の暖かい言葉をかけて頂きました。

こんなことして何の意味あるの?
と言われるのではないかと不安でしたが、周りの方々から刺激をもらいました。

ここ最近の私の漕快だったことは、
東北戦にて、OBシニアエイト勝利をおさめた川勝さん(s51)が
「漕快だった」
と私に伝えてくれたことです。

「この取り組み大事ですよね!」
と言ってくれる後輩や

何かいいことがあった時に、
「漕快じゃないですか」
と言ってくれる部員がいることが嬉しいです。

OB・OGや学生コーチ、社会人コーチの方が評価してくれるおかげで続いています。


◎今後の方針

今後の方針としては
①「新しいことをやるのではなく、意識共有、統一の徹底」

②「NSPの実行回数の減少」

です。

どちらも
私にとってNSPが目的ではなく「手段」であることに立ち返ります。

私がやらないといけないことは、
NSPをうまくやること、
画期的な施策をすること、
ではありません。

「インカレA決勝」に全員で向かう状態にすること、
「漕快」というスローガンやチームに感動したり、誰かに自慢したくなるような部の形成。

これを達成すること、達成し続けること
が目的です。

「心踊る」はそれが達成できていたので、
「達成し続ける」仕組みを作りたい。
そのために「漕快」をチームの核にしたい。

それだけです。

「チームワーク」と「主体性」のバランス、ここを取らないと結局チーム状況は良くならないと感じます。

そういう意味では、私が東北戦前に1週間体調不良で部活を休んだにも関わらず、
クルーは成長し続けた。

千里(3)や高森(2)が環境改善に取り組み始めた。

何よりも私は2023年シーズンの今の北大ボート部が好きだ。
多くの人に自慢したくなる部だ。

私だけでなく、みんながそう思ってくれることが「インカレA決勝」以外の私の「漕快」です。


そのためにも早く肋の怪我を治して
私も「周りから応援される選手」
にならなければなりませんね。

以上NSP中間報告でした。

長い文章を最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。


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新人女子付きクォドが勝利した時の新トレ伊藤(5)豊枝(5)の涙。
その場にいた私も涙が出そうになりました。

レースが残っていたので堪えましたが。


懇親会で写真を撮ってくれた東北の3年目関口くん
シングルスカルでの勝利、圧巻でした。
彼のことは、東北戦前から知っていましたが、会うのは初めてでした。
熱い漢であることは、ブログを通して知っていたのですが、想像以上に熱く、慕われている方でした。




左から東北の荒井君、久我、関口君、安永(3)

荒井君はNSPについてたくさん質問してくれました。
まさか東北の方が知っているとは思わなかったので驚きと喜びがありました。

とても部の組織運営について深く考える方で、東北は来年も手強いと感じています。





付きクォド勝利の瞬間
みんな漕快すぎるよ


最後に、
対校エイトに乗っていなかったにも関わらず、暖かい声をかけてくれたOB・OGの方々、
話しかけてくれた東北大学の方々、
成長を見せつけてくれた北大ボート部、
希望の新人達、

東北戦では本当にありがとうございました。
残り2ヶ月しかみんなと過ごせないことが、悲しいです。

北大ボート部という歴史ある素晴らしい部活動に居場所があること、
ボートに出会えたこと、

本当に素晴らしい経験ができています。
誰かに自慢したくなる仲間、部活です。

絶対に後悔はしない。
できることに集中して、主将をやり切り、
最高の後輩である3年目にバトンを渡します。


漕快を目指して、
さぁ行こう。














コメント

NSP#3.0「作ろう、ベストクルー」

2023-06-09 20:59:00 | NSP
主将の久我です


大分遅くなりましたが、
5/28に行ったNSP3.0の内容報告ブログです。


★5/14 サーベイのフィードバック

今回のNSPでは、まず初めに5/14のサーベイ結果を共有しました






前回のブログでも書きましたが、サーベイ結果は全ての数値がポジティブに働きました。

そして、、



東北戦選考に参加した男子部員全員が、
エルゴ2000ベスト、ベストタイ
を出しました。(5/27)

エイトのエルゴ平均が私が入部してからの4年間で一番早くなり、心躍ります。


目標度の数値が上がり、
エルゴの数値も上がったことは、
少し自信となりました。




浮き上がった課題は

・「影響度」の数値が物足りないこと

「影響度」とは、
部の目標に対して、どれだけ自分が影響していると感じるか

という部分です。

全日でも課題だった「当事者意識」
がこちらに当たります。

自分の行動が「東北戦勝利」に繋がってる、影響している、と感じてもらうことが課題となります。



★影響度のためのAction①

この影響度を上げるためのAction①は
「朝から意識共有しようver2」






です。

いつもの挨拶に加えて
・東北戦まで後、何スタンバイか?

・東北戦に向けてどんな練習にするか?

を言ってもらっています。

練習に入る前に、東北戦勝利に向けてどんな1日にするかをみんなに意識していって欲しい。

影響度の数字、上げていこう!!!


★組織心理学「チームの4タイプ」

今回のNSPはベストクルーを作ること。

色々なスポーツがある中で、ボートのチーム性は特殊だと感じます。

自分の限界に挑戦する個人競技のようなものでありながら、
漕ぎは統一しなければならなくて、
そのためにCOXが競技中にコールを入れて、

特殊で、究極のチームスポーツですよね。

少しチームについて考えてみました。

「THE TEAM」(著:麻野、2019)によると、
チームや組織とは





「環境変化(相手との接触)」
「人材の連携」

の2軸から4タイプに分けられるそうで、

「環境変化」とは
相手チームの作戦や行動が自分のチームにどれくらい影響するか?

「人材の連携」とは
同じチームの選手同士の連携がどれくらい必要か?


です。

この2軸で分けると、チームは

「サッカー型」

「野球型」

「柔道団体戦型」

「駅伝型」




になります。

今回は4チーム

それぞれ紹介していくと、






「サッカー型」
相手との接触が多く、味方選手とも連携をとりながら競技する

メンバー
・・:流動的に変化、交代がある
求められるメンバー像は多様的

ルール
・・・重要性はどちらとも言えない。

サッカーってフォーメーションとか戦型はっきりしていて、その上でメンバー交代が頻繁にある。
対戦相手や戦況によっていくつもの戦型と作戦に臨機応変に対応する必要がありますよね





「野球型」
相手との直接的な接触の機会は少ない、味方選手との連携、作戦は重要

メンバー
・・・ほとんど交代はない
サッカーと同じく多様的なメンバーが必要

ルール
・・・多い方が良い
チームでルールを決めるべき

野球って自チームだけのサインとか多いですよね









「柔道団体戦型」
相手との接触は多いが、競技はあくまで個人で行うため、競技中の自チームとの連携は少ない

メンバー
・・似たようなことを考えている、筋質的なメンバーが求められる

ルール
・・少ない方が良い
メンバー個々が自分の中でルールを決めるべき

チームルールが多いと、臨機応変さが失われる競技性なのでしょう





「駅伝型」
自分との戦いであり、相手から邪魔されることが少ない競技

メンバー
・・均質的なメンバー

ルール
・・重要性どちらとも言えない

「自分との戦い」という面が大きいスポーツですよね。
チームでバトンを渡し合うのに競技中は常に孤独、
本当にすごいスポーツだと感じます。


★ではボートは??

私にとってボートは

駅伝型のように
相手から直接接触して邪魔されることはなく、自分との闘いである

が、野球型のように
自チーム(クルー)との連携が非常に大切なスポーツ。
クルーだけに伝わるルール(コール)が競技中に必要なほど連携が大切

だと考えます。

駅伝型と野球型の間

でも相手を見ながら臨機応変さも必要なスポーツだから

サッカー型と野球型の間か、、?

とあまり明確なことは出ませんでしたが、

メンバーは
違う性質を持ったメンバーも均質的にする必要がある

それが故に

ルールが
非常に重要
自チームが理想とする漕ぎは一致しているべき
コールや漕ぎのイメージの統一はされているべき

と考えます。

メンバーの均質性と
自ルールをはっきりする、共有する

ことが非常な重要だと再認識しました。

★#4.0のゴール

#4.0のゴールは東北戦を通じて行われるものだと思いますが、

「ベストクルーを作ること!!!」

です。

東北戦は男女シングル種目があるので、
クルーは
男子対校エイト
女子対校ダブル

となりますね。


★work①  ベストクルーを作るために

ベストクルーを作るためのworkとして、

「漕快シート(クルー編)」

を作ってもらいました。

すごく初歩的なことですが、

・クルーキャップ

・目標タイム

・クルーとしてのルール(お互いの常識の共有)

の3項目を決めてもらいました。

必要最低限を全員で共有したという感じでしょうか?

今回のNSPで扱ったものは、本当に初歩の初歩、
ここができてないと最低限ダメだよね、、というものをクルーで確認し合いました。

クルーが何を目指すか、
どこを狙っていくか、

そこは毎スタンバイ、しっかり考えていこう!!

少し逸れますが、
ボート部って共同生活をしている所が殆どで、ルールが多くて、ミーティングも結構しっかりやらないといけないスポーツですよね。

今までルールやミーティングや意識統一の多さに驚くことがありましたが、

ボートを他の競技と比べてみると、
ボートという競技だからこそルールが必要で、ミーティングが密なものである必要があるのだな、、

と感じました。

2023年シーズンの全体ミーティングは残り7回の予定。

あともう少し、ついてきて欲しい!!


東北戦勝利まで残り22日

漕快目指して、
さぁ行こう!!!!


ーーーーーー





エイトクルーミーティング中、
腕の長さを比べ合う
千里(3)と岩本(4)



茨レガm4+優勝クルー!

c納谷(3)
s千里(3)
3安永(3)
2井上(3)
b岩本(4)



バウの岩本より

「漕快だったなぁ」





岩本の今年初めての漕快、頂きました




井上(3)と千里(3)のガッツポーズ!!
おめでとう!



茨レガレセプションの様子




大阪大学の方々

私は肥後選手(3)、森選手(3)とたくさん話してもらいました!

ユニークで、でも真面目で真摯に競技に向き合う。
とても素晴らしい方々でした。

今年の冬大阪行ってもいいですか?
と聞くと、

是非来てくださいと言って頂きました。

行きたい!!!!(引退してるけどね、、)




大阪大学ヘッドコーチ、小松さんに講演会を開いて頂きました。

同じ国公立大学として、とても参考になりました。

本当にありがとうございました。









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