主将の久我です。
まだ代替わりのキックオフミーティングを行ってないようなので、主将として書かせて頂きます。
まずはインカレ、たくさんの応援や支援を本当にありがとうございました。
今回は最後の全体ミーティングで行ったNSP#7.0「1人1人の漕快がこの部活を強くする」
について紹介します。
ラストです。
2023年北大ボート部が行う、最後のNSPでした。
★work①
「インカレで体現したい漕快を考えよう」
最初のworkはみんなに改めて「インカレの漕快」を考えてもらうことでした。
NSPや日々の生活を通して、私たち北大ボート部は今シーズン、自分の目標である「漕快」を常に考え続けてきました。
「漕快」は生き物のように形を変えていきます。タイミングや時期によって、個々の漕快は変わり、レベルアップしていきました。
江川監督が最後に仰って頂いたように
ただのスローガンであった「漕快」が1年間で生き物のように変化して、部員一人一人のものとなった。
漕快が成長して、2023年の北大ボート部が成長した。
私はみんなの漕快が変化したり、進化したり、
それを朝の集合で知って驚いて、
そんな瞬間が大好きでした。
今回の舞台は「インカレ」
インカレでの自分の「漕快」を考えてもらいました。
考えてもらった、
と言っても、考える時間は殆ど必要ありませんでした。
既に「漕快」は時間をかけて考えるまでもない、
4月に行った1回目のNSPのように、その仕組みや達成方法を私から示す必要もない。
「漕快」は私のものでもなく、
北大ボート部のものでもなく、
部員一人一人の中にある確かな「信念」に変わっていました。
★work②
「漕快」を共有しよう
①インカレでの「漕快」を共有しよう
②クルー写真の他に個人の漕快写真を撮りたい!!
①では、全体ミーティングにて、一人一人に漕快を発表してもらいました。
朝の集合では一人ずつ行なっていることを、ミーティングにいた全員で行いました。
4月の頃は漕快を発表することに、みんな恥ずかしそうにしていたり、自信がなかったりしていたと思います。
部員全員、真面目に、自信を持って漕快を発表してくれました。
本当に嬉しかったです。満足でした。
まさに「漕快」な瞬間でした。
②では、北大ボート部みんなの漕快をOB OGの方々や、他大のボート部の方にも知ってもらいたい、見せつけたい!!と思い、Instagramのストーリーに投稿させて頂きました。
Instagramハイライトの「漕快2023」で全て閲覧することができます。
今年の北大ボート部は一人一人の漕快が集まってできた集団です。
★目標度調査について
7/9、7/30の目標度調査の結果を公表しました。
どちらも90を超えており、7/9に関しては標準偏差10を割るほどの意識統一度がありました。
しかし、7/9は回答者がいつもより少なかったため、少し高く出過ぎてしまった気がします。
参考までに4/28(第1回)と5/14(第2回)の調査結果です。
最初は合計の平均が80を超えることもできないほど、意識の高さが足りませんでした。
また標準偏差が20以上あるというバラツキ。
本当にまずいなと感じました。
4/28から7/30まで数値は上がり続けました。
東北戦やインカレに向けて、苦しみながらも徐々にみんなのやる気が上がっていったことは肌で感じていましたが、
このように定量的に測ることができて良かったです。
★8/31の目標度調査結果
インカレ直前の8/31の目標度調査の結果は以下のとおりでした。
合計の数値
Ave 91.71
Ave 10.74
直結度 93.75 12.23
影響度 85.5 19.09
感動度 96 8.45
当事者意識度 91.6 12.45
インカレ前、最後の目標度調査で合計の平均値90を超えることができました。
7/9、7/30よりも多い回答者で、このような結果になったことは私自身の自信に繋がりました。
★Action
インカレで「漕快」を体現しよう!!
戸田で北大の「漕快」を見せつけろ!!
最後のActionはこれでした。
全日本選手権ではできなかった自分達の漕快を持って、北大の漕快を見せつける、という行為。
昨年のインカレで、私たちが心躍ったように、
今年のインカレでは、私たちは漕快でありたい。
そう思っていました。
まずは、自分の漕快の達成に向けて全力に。
そして、仲間の漕快があることを絶対に忘れずに。
自分の漕快、仲間の漕快、チームの漕快の達成に向けて、最後のインカレを共に支え合いながら戦っていきたいと思いました。
8/31のNSPについては以上です。
そして迎えたインカレ、OX盾
結果は
M4+ C決勝2位(全体12位)
M4× 敗者復活戦敗退
W4× B決勝5位(全体10位)
W1× C決勝5位(全体15位)
w4+ B決勝5位(全体10位)
OX盾M8+
敗者復活戦敗退
結果として、私たちはチームの「漕快」を達成することができませんでした。
悔しいです。
応援、支援をして頂いた方々に申し訳ない気持ちがあります。
しかし、
この5日間、私たちは間違いなく「漕快」でした。
今年のインカレの結果に納得していません、
満足もしていません。
しかし、私たちは十分に「漕快」でした。
この感覚やこの表現は、この1年を共にして、「漕快」を大切にしてきた2023年北大ボート部のみんななら分かってくれると思います。
このNSPブログを読み続けて頂いた方々なら伝わるかもしれません。
インカレ中、チームはたくさんの壁にぶつかりました。
・私が乗るM4×
予選で今までの中で最悪の漕ぎをしました。
何故ここまで合わないの分からなくなるほどで、ちょっと絶望しました。
全く漕快ではないと、思ってしまいました。
気持ちを切り替えて、覚悟も決めて望んだ敗者復活戦では、敗退してしまいましたが、クルー全員、そして見ていた人も
「昨日より良かった」
「漕快なレースだった」
と言って頂けることができました。
私個人としては、福政さん(5)のw1×、敗者復活戦を見て勇気が出ました。
福政さんも予選では思うように結果を出せていなかったと思います。
それから1日、見違えるようにスピードを上げて、ミスを恐れず果敢に挑む姿に感動しました。
福政さんの「漕快」なレースが私たちを強くしたと思っています。
M4×メンバー
・台風のレース延期によってC決勝進出を余儀なくされたM4+、W1×
本当に辛かった。
自分達の漕快である「インカレA決勝」という舞台に挑戦することすら許されない。
元を辿れば私達の実力不足であることに変わりないかもしれない。
しかし、辛かった。
まだ挑戦できた、自信があった。
特にM4+ は落ち込んでいたと思います。
C決勝に棄権をするか、という話も出ました。
そんなことはダメだと分かっている、
どうせC決勝に出るための準備をする、
でも気持ちが追いつかない。
どうやったら納得して終わらせることができるか分からない。
私も対校と一緒の部屋で話しました。
どうやったら私たちは「漕快」になれるのか。
「漕快」を体現するためにどうすればいいか。
2023年北大ボート部、最大のピンチだったのではないかと思っています。
迎えた4日目、
対校M4+ はC決勝に挑む決心をしました。
私たちは今できる精一杯の「漕快」を目指しました。
蹴り出し前、4日目に挑むクルー全員と握手を交わしました。
少しでも気持ちが一つになりたかった。
それが選手としては勝ちきれなかった私にできる精一杯の「漕快」でした。
C決勝のW1×、M4+のレースはどちらも感動した。
「漕快」だった。
勝負を挑み、チームに勇気をくれた両クルーには感謝しかなかった。
もう一度言いますが、私たちは今回の結果に満足も納得もしていません。
悔しいし、申し訳ないです。
しかし、「漕快」でした。
私は今できる「漕快」に挑戦した北大ボート部を尊敬します。
M4+メンバー
W1×福政(5)
・女子部の躍進
女子部は今年、かなりの躍進を果たしたと思います。
最終日進出クルーが3クルーありました。
女子クォドの4人は今シーズン、ずっと自分を追い込み続けた4人だと思っています。
病院実習から復帰してくれた大西(4)、2000TTを何度も挑戦して目標を達成した増田(3)、東北戦欠場から大奮闘してくれた玉川(3)、関(1)は未経験なのにここまでエルゴと技術を伸ばした努力の天才です。
女子クォドメンバー
昨年度、一度部を離れようとした増田(3)が戸田で堂々と漕いでいる姿には感動しました。
そして女子付きフォア
女子付きフォア、かなり感動しました。
付きフォアメンバーはエイトとダブルエントリーだったので合計5レースしましたね。
初日の予選では、他のクルーとかなり水を開けられてしまって、クルーは落ち込んでいました
そこからハードな日程を潜り抜け、
最終日の女子付きフォアは見違えるほど速くなっていました。
前日のレースでは20秒差あった慶応に、もうすぐ勝てるかも、というところまで迫りました。
タイムは初日から40秒くらい伸ばしたのではないだろうか。
女子付きフォアのメンバー
「これこそ漕快なレースだ」と思えるような躍進を女子は果たしてくれました。
女子の頑張りと躍進があって、男子もかなり刺激を受けていると思います。
今年の1年生女子は部活を明るく変えてくれています。本当に君たちのおかげで良い雰囲気になってる。
私たちは男子部、女子部と分けることなく、北大ボート部として活動するスタンスです。
お互い切磋琢磨して、来年は男女ともにA決勝に行く姿を見たいです。
お互いを応援し合う姿勢、絶対に崩してほしくないな。
・漕手として参戦できなかった小方(2)、山田(2)
怪我により小方(2)、山田(2)はスタッフとして今回のインカレに帯同しました。
2人とも自分が試合に出ることができず、辛い中、自分の中に「漕快」を持って行動してくれました。
特に山田(2)は今シーズン、ずっと怪我をしていました。
ボートに乗った回数は片手で数える程度でしょう。
中々怪我を治すきっかけを見つけ出せずに彼は苦しみました。
それでも彼は今年にこだわらず、最後に結果を残す選手になりたいと、部を続ける選択をしてくれました。
今回のインカレでの彼の働き、
皆さん見て頂いたでしょうか?
部の広報は彼に任せていました。
インスタ、ブログ、メーリス、
インカレ期間中は全て彼に任せました。
普段は選手である彼が、「漕手を全力で支えます」というインカレでの漕快のもと、懸命に働いてくれました。
私は彼を尊敬します。
しかし、山田も小方も漕手です。
彼の漕快は漕手として達成されるものです。
今後の山田と小方の活躍を暖かく見届けて下さい。
山田(2)
・輝いていたOX盾
1年生、2年生共に成長を感じるレースでした。
金谷(2)、池田(2)は苦しみながらクルーをまとめていましたが、私は2人がとても良いコンビだと感じています。
実は結構威厳があって、勝利に貪欲な金谷
周りが人一倍良く見えて、1年生1人1人へのアドバイスを欠かさない池田
1年生はこの2人の先輩の姿勢をこれからも見習って欲しいなと思います。
OX盾エイトが準決勝に行けなかったことは悔しかったですが、茨戸の時の様子では考えられないほど善戦したと思います。
平松(1)はボートの楽しさ分かってきたかな、、!?
金谷(2)池田(2)
胴上げされる新トレチーフの豊枝さん(5)
・支えてくれたスタッフ
本当に「漕快」なスタッフ。
ありがとうございました。
ジャガー(3)の今年のインカレでの漕快は「みんなが笑顔で大会を終えること」でした。
彼の漕快は部を支えてくれていました。
C決勝行きが決まった時、千里(3)が「ジャガーが一番笑顔で終わって欲しいですよ」と言ってました。
ジャガー(3)
C決勝に出ようと決断できたのは、支えてくれたスタッフのおかげでした。
住田(2)と柳(2)は遠征期間中、本当に明るかった。この2人が一番「漕快」という言葉を使ってるんじゃない!?というほど漕快を連発してました(笑)
柳(2) 住田(2)
そしてひなたちゃん(4)
最後まで私たちを支えてくれてありがとう。
4年目は漕手4人、スタッフ1人の構図で振り回されることが多かったと思うのだけど、
最後までスタッフをやり切ってくれたことに感謝です、、。
ひなたちゃん(4)
あと長坂(4)。
長坂来てから遠征がさらに楽しかったよ。
4年目は彼に冷たいスタンスなので、この辺でやめときます(笑)
誰かの携帯でイタズラする長坂(4)
最後のレースを長坂に見てもらえて良かった
目標のインカレA決勝には届きませんでした。
しかし、私達北大ボート部は、度重なった困難な状況に対して、1人1人の「漕快」を糧に立ち上がり、立ち向かうことができたと思います。
1人1人の漕快がなければここまでやれなかった。
みんなの漕快が今年の北大ボート部を強くしたと思っています。
北大の「漕快」、戸田でも健在だったと思います。
私達、2023年北大ボート部が「漕快」を目指す日々は終わりました。
このNSPブログも今回が最後になります。
私が目指したかったチーム。
100%でなくとも、90%くらい達成できたと思っています。
NSPを始めて、みんなと「漕快」を最後まで目指して、体現して、、。
みんなのおかげで本当に楽しかった。幸せだった。
北大ボート部の主将として1年間、部を運営できて幸せでした。
本当にありがとうございました。
これからも、目指せ漕快!!!
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