主将の久我です。
今回は7/9に行ったNSP#5.0「インカレ、『漕快』に向けて」について紹介します。
何故1ヶ月も投稿までに時間が空いてしまったかと言うと、NSP#5.0を行った後から、様々な葛藤と学びがあり、先日ようやく自分の中で考えがまとまってきたからです。
これについては、後ほど詳しく説明します。
★NSP#5.0のゴール
#5.0のゴールは
「東北戦までの自分の頑張りを振り返り、
最後のチームの漕快である『インカレA決勝』に向けてマインドセットしよう」
です。
★work①
work①は「マンダラチャートの振り返り」です。
中間報告でも書きましたが、東北戦に向けて、メンバーは大きく成長しました。
私はその成長を自分で感じるだけでは勿体無いと感じます。
どうしても自分で評価すると、厳しさばかりが出てしまう、
その厳しさは日頃から持ち合わせているはずなので、
今回のworkでは、2人1組となり
①相手のマンダラチャートを見る
②この2ヶ月で相手ができたと思うところに印をつける
③印をつけた部分を相手が達成できているなと感じたエピソードを話す
お互いの頑張り(マンダラチャート)を互いに評価する、という形を取りました。
相手の「この要素」ができている、だけではなく、相手がそれをできていると感じたエピソードを話すこともこだわりポイントです。
みんな盛り上がりを見せてくれました。
言わば、人から褒められる時間、なので盛り上がることも当然かもしれません。
そして、最後に
④インカレまで残り2ヶ月、優先的に取り組みたいものを赤で囲む
これらを通じて出来上がった部員のマンダラチャートを少し紹介
少しずつブラッシュアップされてきていると感じます。
この1ヶ月で新たに達成されていると感じるものもありますね
(青ペンが部になかったので、印になりました、、)
★work②
「インカレに向けて一言考えよう」
こちらはお馴染みの
インカレまで後何日か、
インカレに向けた一言です
みんな頑張って書き上げてくれています
残り36日、みんなで言葉を紡いでいこう
素晴らしい笑顔の安永(3)
★Action
「朝から意識共有をしよう」
こちらもお馴染みのもの。
私は朝の集合でみんなの「漕快」を聞く時間が大好きです。
私はほぼ全員の「漕快」を言うことができます。
その感覚が何というか、、すごく嬉しいです。
まだ覚えてない部員の漕快を聞いて、感動する瞬間も嬉しいですが、、
みんなの漕快を聞くことができるのはあと35回、たくさんの漕快を聞きたい。
★work①の目的、意図
順番が前後しましたが、今回のwork①を行った目的や意図を紹介します。
「マズローの欲求階層説」です。
マズローの欲求階層説とは、人間の基本的な欲求を五段階の階層に分けたもので、
下から
「生理的欲求」
衣食住に満足したい、健康でいたい
「安全欲求」
安定な環境を得たい、危険を避けたい
「所属の欲求」
集団の一員として認められたい
集団への連携感
「承認欲求」
地位・名誉などを認められたい
尊敬されたい
「自己実現欲求」
自分の能力を高めたい、自分らしく生きたい
この欲求階層説、何かに似ていないでしょうか、、?
気づいた方がいたらすごいのですが、
欲求階層説は、NSPを行うことで大切にしたいと感じていた「漕快ピラミッド」に当てはまります。
漕快に向けた、
食生活、睡眠は「生理的欲求」
運営や互いの感謝の気持ちは「安全欲求」
共同生活、コミュニケーション、知識の継承は
「所属の欲求」
ウエイトやエルゴを回して、レースで勝ち、周りから称賛、尊敬されることは
「承認欲求」
そしてそれぞれがもつ「漕快」こそが
「自己実現欲求」
を満たすと考えます。
「漕快」はそれぞれの目標、この部活で成し遂げたい「自己実現」を成し遂げるためのものです。
では、今回のworkはどこにアプローチしたのか。
私は「所属の欲求」にアプローチしようとしました。
NSPや目標度調査で課題になっている「影響度」「当事者意識度」
これらを上げるためには「所属の欲求」を上げることがマストだと思います。
お互いの「漕快」を共有し、マンダラチャート達成をお互いに評価することで、組織の連携感が上がると、思っていました。
実際このworkを行った後の目標度調査の数値は少し上がったので、仮説は間違っていなかったです。
しかし、
組織に「所属の意識」を高めることは甘いことではないとこの1ヶ月で痛感しました。
そして、「所属の意識」組織で活動する上で、最も基本で大切なものだとも感じました。
いきなりですが、
北大ボート部、という組織に所属している、貢献していると感じる人どんな人でしょうか?
・対校に乗っている人
・インカレに出る人
・サポートをしてくれる人
・役職がある人
・ボートを漕いでる人
1番は「インカレA決勝」というチームの漕快を達成することができた人かもしれません。
きっとそういう人は
「所属欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」
全て満たすでしょう。
では、それで良いのか。
・A決勝を目指せない人
・インカレに出られない人
・怪我でボートを漕げない人
・役職がない人
は北大ボート部に所属していないのか。
そんなわけありません。
と分かっていますが、このように所属していないと感じる人に、そんなわけない!で済ませるだけで良いはずもありません。
先日、現在腰を怪我している部員から、休部相談を受けました。
その部員は怪我をしてからも茨戸に来て、陸トレを行っていました。最初の1〜2週間はモチベーション高く、陸トレを行なっているように感じましたが、怪我は中々治らず、1ヶ月モチベーションが落ちていることは感じていましたが、特に何もアクションを起こせませんでした。
休部期間は1週間と短いものでしたが、この1週間という期間に少し怖さを感じたので、彼とご飯に行きました。
休部期間は怪我を治すために使うこと、
次茨戸に行く時は漕ぎたい、
漕ぐことができないのに茨戸に行くことが辛い、
部に貢献している気がしない
沢山の思いを話してくれました。
怪我をして辛い思いをしてもなお、漕ぎたいと思ってくれていることが嬉しい反面、彼が最後に放った
「このままでは部に貢献している気がしない、自分はいてもいなくても変わらないのではないかと思う」
という言葉に衝撃を受けました。
私もそういう感覚になったことはあります。
きっと組織に属する人はこの「所属の欲求」から上の階層に行けず、苦しむことが多いのではないでしょうか。
衝撃を受けると同時に、自分に対して情けなさを覚えました。
全員がインカレA決勝を向かうことは、大学からボートを始める国公立大学にとっては不可能に近い。
少なくとも今の北大ボート部ではまだ不可能。
だから「漕快」という言葉に、一人一人の意思を込めたのではないか、
そういう思いを持ってNSPを始めて、北大ボート部の「インカレA決勝」以外の意識統一をしようと始めたのではないか。
「インカレA決勝」を目指せない部員は、組織に不要なのか?
そうではない。
自分自身の「漕快」の達成に向けて行動する、努力する人は全員2023年の北大ボート部に必要な存在だ。
その部員が決めた1週間の休部理由も、治療をして次に茨戸に来る時はボートを漕ぐため、
自分の「漕快」に近づくため。
「漕快」の達成に向けた行動は全て、2023年の北大ボート部の力になると思っています。
「漕快」を目指す過程に無駄なことなどない。
1週間経って彼が復帰した、最初の集合で、彼が自分の「漕快」を私たちに聞かせてくれる瞬間が、
私は今1番楽しみです。
「漕快」目指して、さぁ行こう
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茨戸環境改善の会!!
川崎(3)と大熊コーチ主催で艇庫の中の改善作業を行いました!
漕快すぎる活動でした。
新しく設置されたポスター達
みんな見てくれてるかな??
2スタ目漕ぎたくないのか、熱くてバテてるのか、
変なとこで寝る1年生達
8/6(日)は商大戦
写真は5月に行った商大さんとの料理大会
今年は商大さんと料理大会をしたり、花火大会をしたり、
商大の方達はみんな暖かく、私たちと積極的に交流しようとしてくれます。
商大の監督である谷津監督は、私が肋の怪我で苦しんでいた時、声をかけてくれました。
ですが、8/6(日)はお互いのプライドをかけた定期戦。
リスペクトの気持ちを持てる相手に、北大ボート部は必ず勝利します。
私はレースに出ませんが、チームの「漕快」に向けて、その一員として力を尽くします。
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