島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

カワミドリ

2008-09-18 13:40:12 | 植物
新たな植物を発見しました。
場所は眉山ロード沿いです。
平成新山展望園地よりも少し登ったカーブの斜面に紫色の花が咲いていました。
今の時期に咲く紫の花と言えば、垂木台地ではクズなのですが、クズらしき葉がまわりに見えません。
駐車スペースに車を停め、歩いて近寄っていくと何やら甘い匂いが・・・。
その匂いにつられたのか、ナミアゲハが3羽蜜を吸いに集まっていました。

センターへ戻って図鑑をペラペラ。
「ん~花はヒメトラノオに似ているけど葉っぱが違うな~、ヒロハトラノオかな~?でも、花穂が全然違うよな~?」
正体は、山地の草地や林のふちに生えるシソ科の多年草「カワミドリ」でした。
草全体に特有の香りがあります。
名前の由来は不明だそうです。
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嵐の前の・・・

2008-09-17 13:32:22 | Weblog
「嵐の前の静けさ」とでも言いましょうか、曇ってはいるものの穏やかな気候の垂木台地です。
今朝の気温は25度、午前中は霧もかかったりしたのですが、今はお山の姿は見えています。
台風はいつ来るのでしょう?
当初の予報では昨日(火曜日)くらいに九州に近づいているハズだったのですが、遅れに遅れ明後日の朝くらいの予報になっています。
溶岩ドームのアップを撮影してみました。
台風通過後にまた同じアングルで撮影したものをアップしたいと思います。
今回の台風は威力が強そうなので、もしかすると崩れた溶岩ドームの跡が分かるかも知れません。
全部崩れると垂木台地が埋まってしまう危険性もありますが・・・。
あまり大きな被害が出ないことを祈ります。
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本日の平成新山

2008-09-14 16:20:29 | Weblog
仕事が忙しく、ブログの更新が遅れてしまいました。
おまけに何にも内容を考えておらず、写真も今撮影したものです。
午前中からお昼過ぎ頃まであまり天気が良くありませんでした。
雨が降ったり、霧がかかったりしていたのですが、夕方になってお山が姿を見せてくれました。
今朝の気温は24度、もう「暑い」という言葉が出てこなくなりました。
さて、連休も中日ということもあって来館者が多いです。
朝早くに遠くの県から来られていた方もいらっしゃいました。
夏休み明けの初の連休ということもあり、あまり出掛ける人はいないかな?と思っていたのですが、裏をかかれました。
近県ですが他県ナンバーの車が多いですね。
種子島から来たという方は、台風の接近で帰りの船を心配していましたが、大丈夫でしょうか?
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ミヤマフユイチゴ

2008-09-13 09:55:54 | 植物
昨日紹介した「シマバライチゴ」の隣に似たような花が咲いています。
「シマバライチゴ」と同じキイチゴの仲間で、「ミヤマフユイチゴ」と言います。
山地に生えるバラ科の常緑つる性低木です。
「フユイチゴ」に似ていますが、茎に小さな刺があり、葉の先が尖る点などの相違点があります。
ぱっと見は「シマバライチゴ」にも似ているのですが、比較してみると葉の厚みや全体的な大きさなどが違うことが分かります。
「奥深い山の中に咲く冬苺」から「深山(みやま)」の冠名がついていますが、わりと低めの山地でも見かけることができます。
果実は初冬に赤く熟し、食べられます。
埼玉県・神奈川県以西より九州にかけて分布しています。
「フユイチゴ」はまだ見られませんが、「シマバライチゴ」と「ミヤマフユイチゴ」が並んで咲いているので、比較観察するまたとないチャンスです。
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シマバライチゴ08

2008-09-12 13:35:56 | 植物
一輪ですが、シマバライチゴが咲きました。
昨年と比べて約1ヶ月も早い開花です。
やはり気候が変なのでしょうか?
去年は木道の外の茂みに隠れて咲いていたのですが・・・、

ひと夏の間に木道を越えるくらい成長しました。
絶滅危惧種にも指定されているので、パネルを作って展示してみました。
よく秋・冬になるとシマバライチゴを探しに来館される方もいらっしゃるので、これで分かりやすくなったと思います。
今はまだ一輪ですが、これから白い小さな花をたくさん咲かせます。
見頃は秋から冬にかけてですので、よろしかったらご来館下さい。
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本日の平成新山とジオパークガイド養成講座

2008-09-11 13:35:23 | 雑談・その他
本日の平成新山です。
朝方は晴れており山頂まで見えていたのですが、お昼前には雲がかかり始め山頂付近は見えなくなりました。
今朝の気温は22度、お昼時でも24度までしか上がっていません。
気温だけをみると涼しそうですが、日差しにはまだ残暑が残っています。

さて、特にネタ話もないので、昨日のお話しなぞ。
昨晩、島原市の森岳公民館で「島原半島ジオパークガイド養成講座」の第1回が実施されました。
残念ながらカメラを所持していなかったので、その時の画像はありません。
スタッフとして会場設営から撤収までお手伝いしてきました。
ご参加いただいた方は気付いたと思いますが、入口で汗ダクダクで受付をしていました。
なぜなら、公民館内をウロウロとしていた結果です。
公民館といえば少し広いくらいの平屋が私の中では常識だったので、2階建ての大ホールまである建物内で迷子になりました。
そう、森岳公民館初心者だったのです。
そんなことはさて置き、第1回ということで島原市長の挨拶もあり、おごそかにガイド養成講座が開始されました。
講師の先生は、当センターでもお世話になっている寺井先生です。
約1時間半の地学についての講座を面白く勉強させていただきました。
途中着替えに抜け出したことは内緒です。(参加者の誰も気付いてくれませんでしたが・・・。)
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ヨウシュヤマゴボウ(実)

2008-09-08 14:25:32 | 植物
6月28日にアップした「ヨウシュヤマゴボウ」の実です。
緑色の実がなり、黒紫色に熟し始めました。
前回の紹介のときには記載していませんでしたが、「ヨウシュヤマゴボウ」は有毒植物です。
ほぼ全草に毒を持っており、食すと嘔吐や下痢といった症状を起こします。
お土産などで売られている“ヤマゴボウ”を食べたことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、あれはアザミやゴボウの根を使用して作られたものです。
本種の根には特に有毒成分が多いので、「ゴボウ」だからと言って食べないようにして下さい。
しかし『ほぼ全草』と記したように全部に毒があるわけでなく、写真の実の部分は無毒です。
これは「実を鳥などに食べてもらい、種を遠くまで運んでもらう」という植物特有の生き残り戦術のようです。
また果実を潰すと赤紫色の色水になるため、「インクベリー」という英語名がついています。
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ツクツクボウシ

2008-09-07 11:39:34 | 昆虫
この夏、何度かセミの撮影にチャレンジしていたのですが、なかなか判別のつくような写真が撮れずにいました。
今朝、園内の巡視を行っていると目の前のコンクリートにピタッと止まってくれました。
半翅目セミ科の「ツクツクボウシ」です。
日本では北海道から屋久島まで全国に分布しています。
早いものは7月からあらわれますが、8月中旬に数が増えるので、秋を告げるセミとされています。
名前の由来は「オーシィツクツク、オーシィツクツク」という鳴き声からきています。
人の気配に敏感で、動きも素早いので鳴き声をよく聞くわりにあまり姿を見ることの少ないセミです。
子供の頃はたくさんのセミを捕まえて、昆虫標本を作って夏休みの宿題に提出していました。
それから数十年、昆虫とまったく関係のない生活をしていると全然見分けがつかなくなりました。
植物や野鳥の勉強が一段落ついたら、昆虫も勉強しなきゃなあ~。
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クズ08

2008-09-06 13:33:18 | 植物
昨年のクズは遠くからの全体像を撮影したので、今年は花を近くから撮影しました。
非常に鮮やかな赤紫色の大きな花を咲かせます。
「クズ」はマメ科の多年草です。
これから秋になり実をつけ、冬になると葉を落とす落葉性の植物です。
つるも先端の方から枯れますが、あるところで止まり、茎の状態で冬を越します。
つるは丈夫で、昔は農具として籠(かご)などに利用されていました。
昨年の12月の「クリスマスリース」を作るイベントでは、リースの材料として当センターでも活躍してくれました。
最近では土壌保全植物として砂漠緑化や堤防決壊防止などにも利用されています。
垂木台地では秋を知らせてくれるススキよりも早く、夏の終わりを知らせてくれる植物です。
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イタドリ

2008-09-04 10:12:45 | 植物
みなさんご存知の「イタドリ」です。
私達の身近にあり、よく見知っている植物だと思います。
ですが、改めて調べてみると知らなかったことがたくさんありました。
その一部をご紹介したいと思います。
「イタドリ」は、日当たりの良い荒れ地や斜面などに生えるタデ科の多年草です。
漢字では「虎杖」と書きます。
これは中国名で、「芽生えたばかりの時は竹の子にそっくりで、茎に赤みを帯びた斑模様があります。中国ではこれを虎の皮にたとえてこの名前がついた」そうです。
また根っこを虎杖根と呼び、利尿剤・緩下剤などに使います。
さらに若い茎は酸味があり、皮をむいて生で食べたり、塩漬けにして保存食にも利用します。
太い地下茎を伸ばして崩落地などでも群落を形成し、大変旺盛な生命力を持っています。
雑草としてはかなり厄介な植物です。
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