島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ヨウシュヤマゴボウ(実)

2008-09-08 14:25:32 | 植物
6月28日にアップした「ヨウシュヤマゴボウ」の実です。
緑色の実がなり、黒紫色に熟し始めました。
前回の紹介のときには記載していませんでしたが、「ヨウシュヤマゴボウ」は有毒植物です。
ほぼ全草に毒を持っており、食すと嘔吐や下痢といった症状を起こします。
お土産などで売られている“ヤマゴボウ”を食べたことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、あれはアザミやゴボウの根を使用して作られたものです。
本種の根には特に有毒成分が多いので、「ゴボウ」だからと言って食べないようにして下さい。
しかし『ほぼ全草』と記したように全部に毒があるわけでなく、写真の実の部分は無毒です。
これは「実を鳥などに食べてもらい、種を遠くまで運んでもらう」という植物特有の生き残り戦術のようです。
また果実を潰すと赤紫色の色水になるため、「インクベリー」という英語名がついています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ツクツクボウシ | トップ | 本日の平成新山とジオパーク... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

植物」カテゴリの最新記事