お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

楽しむ

2008年01月29日 | 仏教
 先日届いた本願寺月刊誌「大乗」2月号

 「この人に聞く・ひとすじの道」で紹介されている方は、
 テレビドラマにもなった「Dr.コトー診療所」のモデルである鹿児島県・離島(甑島)の診療所・所長S医師です。
 
 昭和53年、30代で国立M病院の外科部長をつとめられていた優秀なS医師が、医師不足の村の窮状を見かねて「半年だけでよかったら」と赴任された。
 
 記事によると、

 それにしても半年の約束がもうすぐ30年。なぜ、こんなに長く? とたずねると、
 「理由はないなあ。気がついたら30年たっていたという感じ。楽しかったから、手応えがあったからとしかいいようがない」
「楽しかった、手応えがあった」という言葉の奥には、人々を救ってきたという医師としての自負があるだろう。そして島の生活から得た心の豊かさもあるだろう。

と、紹介されています。

 いいなあ、すごいなあ・・・

 そういえば、浄土真宗で「仏に成る」ということは、自分が悟りを得て満足、完結することではない。
 
 迷える人(自分で迷っている自覚もない凡夫)を悟りに導こうと、楽しんで、「はたらく」、そういう「はたらき」に成ることを意味します。

 仏さまの「はたらき」とこの世の仕事の「働き」は、次元が違うことでしょうが・・・それでも

 最近流行の、人を欺いてまで自分が金儲けするために働くのではなく・・・

 また、「仕事だから」と悲壮感漂わせ・・・あるいは、義務感で眉間にしわをよせて・・・仕方なく働くのではなく、
 
 お役に立てることが歓びだから・・・人の笑顔がうれしいから・・・自分がそうしたいから・・・

 S医師の「楽しむ 働き」に仏教をみたのであります。

 
 ちなみに「大乗」は、最近、大型書籍店・仏教書のコーナーに置いてあります。

 
コメント (4)
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