お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

お彼岸の意味

2012年09月28日 | 仏教
 お彼岸が終わり、ホッと一息。
 美容院に行きました。

 シャンプーを担当してくださる若い女性スタッフさん(私が寺の者だと知っている)が、尋ねてくださいました。
 「お彼岸って、どういう意味ですか

 この美容室で、2人目(2回目)の質問です。

 彼岸は、悩み苦しむ世界である、こちら側(此岸)から、川を渡った、彼の岸・さとりの世界のこと。
 年2回、祝日(休日)になっている、春分の日と秋分の日を真ん中の日(お彼岸の中日)として、前後3日ずつ、計1週間を「お彼岸」と呼ぶこと。

 さとりの世界を「西方浄土」と呼ぶこともあり、お彼岸は、ちょうど太陽が真東から上り、真西に沈む、昼間と夜間の時間が同じ時節。
太陽が沈む美しい情景に「さとりの境地」を重ねられたのであろうこと。

 その季節に、自分のこころを省みて、さとりの境地(仏さま)に、こころを合わせるのが「お彼岸」
 だから、単に墓参りするのがお彼岸ではないこと を、お話しました。

 かわいい女性スタッフさんは、「お彼岸って、深い意味があるんですね 年2回あるのも知りませんでした。私って、ホント、知らないことばかりで・・・勉強になりました
と言ってくださったのですが、

いえいえ、ものを知らないのは、私も同様です。
それに、私も若い方に対して、短い言葉で、どう説明したら、少しでも、わかってくださるか、私なりにいっしょうけんめい考える縁をあたえていただきました。
 私こそ、勉強になりました。ありがとうございました

 
 

 
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山門工事その2

2012年09月26日 | 行事・案内
山門の改修工事。昨日、古い屋根瓦を下ろす作業があり、
作業にあたられているM建設のM・K氏(総代さん)が、前回の改修を記載した板を発見。(↑写真)

 今の山門は、昭和10年3月(現住職の祖父が住職を務めていた頃)に改修されていたことがわかりました。

 しかも、改修工事を担当されたのは、M氏のお父様(当時30才代)であることも記載されていました。
 76年の年月を経て、お父様が改修された山門を今、ご子息のM氏が・・・

 幼い頃にお父様(50代)を亡くされたM氏にとって、お父様との対面に、感慨深いものがおありだったことでしょう。

 当時の責任役員さんはじめ、総代さん方のお名前も記載されています。

 この板の記載(総代さん)に、お祖父様の名前を見つけた、あるご門徒女性が仰っていました。
 「まるで、タイムカプセルみたい

 今回、平成24年の修復も、板に記載し、屋根に上げていただこうと思います。

 
 

 
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山門工事

2012年09月25日 | 行事・案内
お彼岸の連休が過ぎ、昨日から、山門の修復工事が始まりました。

 先日の台風、風速20mの風で、またも、屋根瓦下の漆喰がボロボロはがれ落下しました。
 今回は応急手当ではなく、本格的な修復工事です。
 
 昨日は、足場設置。



 きょうは、瓦を下ろす作業。

 山門周辺のお墓には、保護の板やダンボールを巻き付けて、工事中、傷つけないようにしています。
 周辺のお墓のご門徒さんはもちろん、参詣の皆さまにも、しばらくご迷惑をおかけします。
 工事は11月末までの予定です。
 
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ソロモンの偽証

2012年09月24日 | 本紹介
 宮部みゆきさんが5年ぶりの書かれた現代ミステリー。

 子どもたちの自殺が相次いでいる悲しい現代ですが・・・

 この小説は、まさに、男子中学生の転落死(自殺か他殺か?)をめぐるノンフィクションのような物語(フィクション)です。

 物語の世界に引き込まれます。

 この第1部に引き続き、数日前、第2部が出版され、次女が早速、本屋さんに走りました。
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頭を下げるでなく、頭が下がる

2012年09月23日 | 仏教
 昨日の秋彼岸中日法要には、たくさんの方にお参りいただき、ありがたいことでした。

 台風で延期になった敬老会が開催された地区が多く、例年より参詣者が少なかったのは、ちょっと残念でした。

 昨日の住職の法話は

 福井の内科医 米沢英雄氏の著書「生かされて生きる」(彌生書房)のエピソードを紹介しながら

 阿弥陀如来の前で、自分の心によくよく気づかされるならば 「自分が努力している、自分が頑張っている、自分が我慢している・・・」などなど

 「自分が、自分が」の思いが転じられて、自分は許されて生かされていた・・・と「頭が下がる

という話でした。

 
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夏から秋へ

2012年09月21日 | Weblog
 明日は、秋分の日
 秋の彼岸中日(お彼岸一週間の中日)でもあります。

 ここ数日、夜明け前、タオルケット1枚では肌寒いほど気温が下がります。
 
 ↑写真は、クリークをはさんで駐車場から見た法専寺。
 
 ヒマワリの横に、コスモスが咲き始めました。

 ↓写真  境内の彼岸花は、まだ、咲いていません。



 明日は、午後1時半より、秋彼岸中日法要を勤修します。
 
 ご参詣をお待ちしております
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真宗初心者の方に

2012年09月19日 | 本紹介
 読書の秋。

 今年、本願寺出版社から出されてた、書籍のご案内です。

 「浄土真宗はじめの一歩」(入門書)

 イラストや写真が多く、仏事や、真宗について、
初めての方にもわかりやすく解説されています。
 



  森田真円 師  著 「はじめての親鸞さま

 「真宗教義や、親鸞聖人について、もっと知りたい
と、思われる方にお勧めの本です。
 
 味わい深く拝読させていただいております。
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秋彼岸の入り

2012年09月19日 | 仏教
 きょうは、秋の彼岸の入り。
 「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、佐賀は、最高気温も27℃くらいで、ずいぶん涼しくなりました。
 さわやかな秋晴れです。

 私は、掃除も準備もさばけず、早朝から走り回っていました。
 (今、ちょっと休憩

 東井義雄師の言葉(2012年 ほのぼのカレンダー 9月の言葉)

 最高に不思議な「いのち」
 それが今 ここにある

を深く味わいつつ、

此岸(煩悩渦巻く世界)より、
彼岸(さとりの世界・煩悩の滅した清らかな世界
に思いを寄せたいと思います。
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敬老会

2012年09月18日 | 雑感
 昨日は、敬老の日でしたが、佐賀では、台風の強風(風速10~27m)が吹き荒れていました。
 幸い、ウチの集落では、前日の日曜日に「敬老会」を開催。

 「敬老会」といえば、私が嫁に来た30年ほど前は、町全体の「高齢者」をご招待し、町の公民館で「敬老会」が開かれていました。
 たぶん、当時、招待する「高齢者」は、70才以上の方だったのではなかったか・・・?
 それが、75才以上に引き上げられ・・・それでも間もなく、町の公民館では「人数が入りきらん」ってことで、
集落ごとに、各集会所にて、「敬老会」が開催されるようになりました。

 ウチの集落では、自治会役員夫妻が、世話役をつとめ、75才以下の者は「お相伴」・接待役で集い、開催されています。
  
 例年、夫が「お相伴」で出席していたのですが、今年は、私がお手伝い兼ねて出席。

 元気にご出席くださった8名のオンジサン、オバッチャン方々を囲んで、ご近所さんと、楽しく過ごしました。

 今の「高齢者」は、皆さん、本当にお若い
 どうぞ、健康に留意され、今後とも、若っかモンをお導きくださいますよう、お願いします。

 

 

 
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2012年09月17日 | 仏教
 仏教では「愛」は、煩悩の一つです。

 「愛」とは、自分にとって大切なものを大事に守りたい、裏返せば、自分にとって都合が悪いものは憎しむ、自分に関係ないものに対しては無関心・・・という感情です。

 自分の「愛」を守るためには、自分にとって、都合の悪い対象や、自分のとって大切でないものに対して、何をしでかすかわからない。

 私は、たまたま「日本人」に生まれ、今、「日本」で、生活していますが、「私」と、認識しているこの「私」も、どの時代、どこの国に生まれるかわかりません。

 みんな、ただ「人間」
 みんな、自分にとって、都合良く生きていきたいと思ってしまう「人間」
 みんな、煩悩をかかえた「人間」
 


「愛国」という名の、煩悩をかきたてる教育は、恐ろしい・・・

   
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