お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

法専寺三夜待「若っかもんで呑もう会」

2006年10月31日 | 行事・案内
 佐賀は、相変わらず日中25℃の晴天。暑くもなく、寒くもなく。
 ただし、今年の佐賀は紅葉なし、お米も過去最悪。台風被害のためです。
 台風13号は、雨が少なかったんです。最大風速50メートルが吹き荒れた時、満潮時と重なり、海から20㎞離れている市内でも海水が吹き付けられたようです。
 しかも、台風後2週間の日照り続き。塩分が雨で洗い流されないまま、真夏のような太陽にジリジリ照らされ、有明海沿岸は言うまでもありませんが、佐賀市内街路樹も南側(海側)の葉っぱが見事に枯れています。

 先日、佐賀で「ソメイヨシノが開花した」というニュースがありましたが、ウチでは、一旦カサカサに枯れて葉が落ちたイチョウの木に新緑が・・・佐賀は春を迎えたかのよう・・・

 さてさて、タイトルの「三夜待(さんやまち)」とは、佐賀の「飲み会」のことです。 三日前から楽しみに待ちわびる「飲み会」なので「三夜待」と称すると聞きました。「若っかもん」は佐賀弁で「若い者」の意味。つまり、法専寺の若手男性による飲み会のことです。

 普段お寺に来られることのない若手男性(住職より年下が条件の50代以下)にとりあえず仏教抜きで、お寺に足を運んでいただき、楽しく交流しようという会です。

 「コンパニオンはいませんが、くたびれたオバサン坊守でがまんしてください」と案内。色気がない分、目玉となる珍しい焼酎を毎回住職が手出しで用意。

 今回は、あの「森伊蔵」をゲット  これは、住職の涙ぐましい努力の賜です。
 森伊蔵は異常な人気で、電話で抽選に当たらないと手に入らないらしい。電話がつながりにくく、抽選番号聞くだけで一苦労。真夜中、未明(幸い年とともに早く目が覚める住職なので)携帯、固定電話からかけまくり、やっとつながる。そして、抽選発表を再び電話で聞く。

 それを毎月繰り返していましたが、ついに当選  無事購入できました。

 今回この会は、11月4日夜なので、警察官のMさん、「バルーンの警備で来れません」と残念そう・・・20代から50代まで年齢、職種こえて、毎回大にぎわいです。
 さて、今回は何人来て下さるでしょう。森伊蔵の魅力やいかに
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いじめ自殺を聞いて

2006年10月30日 | 仏教
 最近立て続けにいじめが原因と思われる子ども達の自殺が相次ぎ、毎日、暗い重い気持ちになっています。
 
 思春期の未熟な子ども達同士のトラブル、ケンカは当然あるでしょうが、それがその場限りでおさまらず、しつこいイジメ、無視、人格否定につながり、深刻になっています。
 
 今朝テレビで瀬戸内寂聴さんが発言されていましたが、「どうして、自分がされてイヤなことを平気で人にしてしまうのか・・・想像力というものが、まるでない」 罪の意識もなく相手をからかい、イジメる。自分の感情をたれ流しにする。それが、どんなに残酷で恥ずかしいことなのかわからない子ども(大人も?)が増えてしまったのでしょうか。

 一人ひとり姿形も、考え方も異なるのに、個々を尊重することができない社会。「みんなといっしょ」でなきゃいけない世界。それにはずれたらイジメられる世界って生きツライですよね。

 「阿弥陀経」に青色青光(しょうしきしょうこう)・黄色黄光(おうしきおうこう)・赤色赤光(しゃくしきしゃっこう)・白色白光(びゃくしきびゃっこう)微妙香潔(みみょうこうけつ)と説かれるくだりがあります。

「青色の花には青の光、黄色の花には黄色の光・・・そして、いずれも気高いきよらかな香りを放っている」

 それぞれ、個が輝く世界が仏教の世界です。そして、お互いが相手を尊重し、お互いが支え合い、感謝する世界です。
 自分の狭い思いこみの価値観が仏の智慧にふれて「恥ずかしい」と気づかされる世界です。
 
 人間として根本である一番大切なこころの問題が家庭の中で何も教えられていないのが、悲しい事件の多発の原因であるように思います。
 
 ウチの子も中学生の時、ツライ時期があったのですが、自分のことで精一杯の未熟な母親(私)は、なかなか気づいてやることができませんでした。思春期の子どもは、自分の弱いところを親には見せたがりません。黙っているから、わからない。
 お弁当を残してくるようになった。何となく表情が暗く、元気がない。お腹が痛くなったり、頭痛がしたり、体調もおかしくなってくる・・・ある時自分のことではなく、友達の話のようにして私に話し、やっと我が子の問題に気づいたのだったと記憶しています。

 しばらく自信喪失、対人関係に微妙な影を引きずっていた我が子は、脳天気なダメ母にもかかわらず、自分で乗りこえて、人間的にも成長してくれました。

 愛するわが子へ、これからも生きてゆく中でツライことがたくさんあるでしょうが、たくましく明るく生きぬいてね
 


 
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佐賀のイベント

2006年10月29日 | 佐賀ネタ
 11月1日から5日まで、佐賀市嘉瀬川河川敷にて、2006 佐賀インターナショナル バルーン フェスタ(熱気球国際大会)が開催されます。
 今年も海外14カ国からの選手を含め114機が参加されるそうです。

 期間中、長崎本線に臨時のバルーンさが駅が開設されています。特急も5,6本臨時停車するらしい。
 期間中はバルーン会場と市中心部の佐賀市歴史民俗館、佐嘉神社、佐賀城本丸歴史館などを循環する無料のシャトルバスも運行されるそうです。

 このバルーン大会、最近11月3日の「唐津くんち」に合わせて、この連休に開催されるようになりましたが、子ども達が小さい頃は11月下旬に行われていました。
 星降る夜明け前、一同早起きし、防寒具を着込んで出発、会場へ。夜明けと共に朝日輝く青空へ一斉に飛び立つ色とりどりのバルーン。それは、見事でした。

 それと、夜間係留のイベント。音楽に合わせて、カラフルなバルーンがバーナーで照らされ輝いて、それは、それは、美しい

 最近は、遠くから空を眺めているだけで行っていません。
 でも、時々、ゴーという大きなバーナーの音と共に、バルーンがウチのすぐ近くまで飛んで来るんです。稲刈りの終わった田んぼ。どこでも安全に降りることができますから。

 11月のこの期間、佐賀が一番賑わう季節です。

 ちなみにこの期間、ウチは寺の行事(若手の男性飲み会、仏教壮年会主催のグランドゴルフ大会など)が入っているので、私・オババは、接待に走り回って過ごすことになりそうです。

 
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変わる佐賀ん町

2006年10月28日 | 佐賀ネタ
 佐賀では、「○○の」の意味で「○○ん」と使います。例えばサッカーJ2の佐賀県鳥栖市に本拠地を置くチーム名は「サガン鳥栖」つまり、「佐賀の鳥栖」という意味。タイトル名「佐賀ん町」=「佐賀の町」です。

 最近の佐賀市内の変化。

 長崎自動車道(高速)の佐賀大和インターをおりてすぐの所に○オンを核とした大型ショッピングセンターがオープンして10年になりますが、数日前、中の店舗が増えてリニューアルオープン。

 我が町に○友、ミスター○○○を核とした大型ショッピングセンターがオープンして数年。これが、新たにシネマコンプレックス、店舗数を増やして大幅改装中。12月初旬リニューアルオープン予定。(これは、私はうれしい

 そして、隣のH町国道34号線沿い、新たに○○タウンを核として西日本最大級の大型ショッピングセンター建設中。敷地内の店舗を回るには自転車が必要と思うほど広~い。こちらも12月初旬オープン予定。(K書店が入ると聞いてそれを期待

 近辺の佐賀郡大和町、富士町、諸富町、神埼郡三瀬村と合併して、福岡市と隣接した新佐賀市が誕生して1年。それでも人口はやっと20万。この佐賀市内に大型店が3つも。
 みんな心配しています。共倒れにならないかと。

 次々郊外に大型店が出現して、中心商店街は今やゴーストタウンと化。人通りも少なく、シャッターの降りた店舗ばかりで。古い映画館も最近閉館となりました。

 我が町に昔からあったスーパーも近くに大型ショッピングセンターができたため閉店。長らくそのままに・・、最近工事が始まったので、アレ?何ができるのかと思っていたら、マンションが建つとのこと。
 きょう新聞にチラシ広告が入っていました。オール電化10階建てマンション。

 娘が小学生の頃すでに、1学年55名の2クラス。全員顔見知りの恵まれた小学校生活でした。現在学年によっては、1クラスしかないとのことだから、小さな我が町の人口が増えるのは、いいことなのかもしれませんが・・・

 同居率の高かった佐賀も若い人は別居して、皆マンション暮らし。大きな一軒家に年寄りだけの生活。
 大型店とマンション建設で、のどかな田園風景、近くの小さな商店がどんどん消えていっている・・・
 
 お年寄りは不自由になられています。大型ショッピングセンターは車がないと遠い、もし行っても、広すぎて商品を探すだけでくたびれる。しかも、若者向きの作り、商品ばかり・・。これから、年寄りのほうが多いのに。

 中心商店街の皆さん、東京巣鴨のように年寄りがゆっくり、楽しく憩う町作りに頑張って
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仏教讃歌コンサート

2006年10月27日 | 行事・案内
 佐賀では明日から、天皇皇后両陛下をお迎えして「第26回全国豊かな海づくり大会」が開催されます。
 明日午後から、県庁、ご宿泊のホテル近辺は交通規制、警護で、大変だと思うのですが、まさしく明日午後、県庁近辺にある美術館ホールで私たちが参加する「仏教讃歌コンサート」が開かれます。
 
 「仏教讃歌」というと、御詠歌を想像されるかもしれませんが、普通のコーラス曲です。歌詞が仏さまを讃える歌で。
 佐賀教区の真宗寺院関係10数団体が出演します。
 
 まず、音楽法要(導師は教務所長さん・・いつものお経でなく、歌にアレンジされたお経を歌うので、毎年かなり緊張されています)それから、短いご法話、声楽家のお二人の先生のミニコンサートもあり、その後各コーラスの発表となります。
 
 私たち巨瀬組11ヶ寺で構成しているコーラス隊「こぶしの会」も毎年ステージに立つようになって、8年目?くらいになります。 総勢35名ほど、紫色のお揃いのキラキラ光るブラウスに黒のロングスカートで出演。

 今年は困ったことになっています。ご指導のI先生が直前、体調を崩されたため、明日のステージには指揮者なしで立つことに・・・
 いつも厚かましく「本番に強い」と言われる我ら「こぶしの会」ですが、明日は例年のように土壇場の底力で上手く歌えるか・・・

 お近くの方は、聞きにお出でください。佐賀県立美術館ホール、午後1時半開演、入場無料です。
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大きな買い物

2006年10月26日 | 雑感
 我が家に先ほど、新しいテレビとレコーダーがやって来ました

 ご門徒のK電器さんが設置にみえて夕方、作業完了。
 佐賀で地デジが始まるのは、12月からですが、NHK佐賀放送局の地デジ試験放送を見たところ、やはり画面が鮮明。有明海のむつごろうが跳ねている様子など感動ものでした。

 K電器さんは、37型以上の大画面を買わせようとお薦めでしたが、夫があっさり却下。32型にしましたが、それでも今まで暗い小さな画面を見ていた私にとっては、十分大画面に見えました。

 レコーダーはVHSも再生できる機種にしましたが、今から説明書読まなきゃ・・録画はHDDらしいですね。そして、大切に保存したいのだけDVDに保存したら、いいそうな。これで、我が家もやっとレンタル店のDVDが見られるようになりました。

 薄型テレビもだいぶ安くなっているとは言え、我が家にとっては、大きな買い物をしました。(まだ、支払っていませんが・・・)

 
 ところで、ご門徒で、私の生け花の先生でもあるMKさんがS新聞社文化教室でも生け花を指導されていますが、その文化教室合同の作品展(生け花のみならず、書道、絵画、編み物、人形、アクセサリー等も)がTデパートで、開かれているので拝見に行ってきました。

 ちょうど、田中丸コレクション九州古陶器名品展、14代酒井田柿右衛門展も行われていたので、そちらも鑑賞しました。

 酒井田柿右衛門展では、作品が販売されていたのですが、安いので50万、だいたい120万以上のお値段の作品(絵皿、花器)が並んでおりました。白磁に朱の柿の実や蓼や葡萄と、青、緑で描かれた葉の図案の作品が多かったのですが、色が映えて、それはそれは美しかった。
 
 そして、私にとってケタ違いの高価な作品。その作品の半数以上に売約済みのシールが貼られているのも驚きと共に鑑賞してまいりました。

 「柿右衛門さんの作品をさりげなく飾られるお宅とは、どんなお宅なのだろう。」と、そのほうに好奇心がわいた作品展でありました。
 
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巨瀬組念仏奉仕団

2006年10月25日 | 行事・案内
 「念仏奉仕団」と言っても、ブツブツ念仏称えながらボランティア行う、怪しげな集団のことではありません。
 
 京都の西本願寺に参拝、掃除の奉仕活動を行う+本願寺関係ゆかりの場所を観光する団体旅行・団体参拝のことを「念仏奉仕団」と称します。通称略して「団参(だんさん)」

 寺に嫁に来て間もない頃、初めて「念仏奉仕団」という言葉を耳にした私は、「何て年寄りじみた名称なんだろう」と思いましたね。

 さて、その団参ですが、2年に1度、夏休みに小学生を本山に連れて行き、その後観光地、遊園地を回って帰る「児童念仏奉仕団」もあります。
 
 今年、巨瀬組で計画されているのは、成人の団参で、今夜、H寺さんで結団式があります。
 法専寺からも、ご門徒さん5名参加予定。今夜の結団式にウチの住職は別の会合で出席できないので、代わりに私が顔出しすることにしています。

 旅行日程は
11月6日 佐賀発 本山参拝・奉仕活動         京都泊
   7日 本山ご晨朝参詣・帰敬式           城崎温泉泊
   8日 東井義雄記念館、天橋立、舞鶴、明石大橋   洲本温泉泊
   9日 神戸別院参拝、太子町浄因寺、姫路城     佐賀着

 本山以外、私が行ったことのない所ばかり・・行きたかったなあ
 
 まあ、何年後になるかわからないけど、跡取りができて、お寺を任せたら、ウザイおババ(私)は、出て回わろう。 それまで、元気に足腰鍛えて・・
 ただ、痴呆で元気に出てまわる(徘徊する)ことのないよう、気をつけたいけど・・
 
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頭痛

2006年10月24日 | 雑感
 きょうの佐賀は日が照ったり、雨が降ったりの変な天気。
 天候のせいではないでしょうが、今朝から頭が重い。 数年前から、時々頭痛がおこります。耐えられないほどの痛みではないのですが、右目の奥から右半分圧迫されるような痛み・・
 
 最初、目の奥が痛むのは緑内障かと眼科に行ったが異常なし。
 目の奥が痛むのに群発頭痛というのがあるが、これは、かなりの激痛らしいから、あてはまらない。 頭半分が痛むのは偏頭痛かと思ったが、偏頭痛は脈打って痛むらしいから、あてはまらない。結局、緊張型頭痛というヤツなのでしょうか。
 
 今年7月、あまりに痛むので、脳神経外科に思い切って行ってみました。
 S医師、開口一番「数年前から、その状態で生きてきたのなら、死ぬことはないよ。」「はあ、確かに・・・」「まあ、折角来たんだから、MRI撮っとく? 血管の状態もわかるし・・・CTはサービスで撮ってあげるよ。」

 ってことで、生まれて初めて頭の中を写し出されることに・・・
 撮影に20分ぐらいかかると聞いて、狭いドームに入ってゆき、その間カプセルホテル状態で眠られるなんて思ったら、甘かった。機械の音がやかましくて・・頭に響いて・・
 
 S医師「後頭部の血管が細いなあ。血管の発育が悪いよ。何か症状ない?」「はあ、頭痛以外は特に症状と言われても・・血管が細いってことは、頭の血の巡りが悪いってことですよね?」
 口の悪いS医師も、そこで肯定しては、さすがに私が傷つくと思ってか、「いや、そんなことはないんだけど・・・普通の(大きい)血管より、バイパス作った血管のほうがよけい流れているくらいだ。」と写真を示す。

 続けてS医師「まあ、結論は何の異常もなし。カルテに何て書こうかなあ。」  「では、更年期の頭痛とでも・・」と私。
「うん、まあ、クモ膜下出血の疑いで検査して、異常なしとでもしておこう」と適当なS医師。

 「血管がコレステロールで詰まって細くなっている」なら理解できるが、この年になって、「血管の発育不良」とは一体何なのか やっぱり、小さい頃から頭が悪く、ボーとしているのは、血流のせいだったのか・・

 気の弱い私は、情けなくて、質問できないまま帰路についたのでした。
 あ、CT代は本当にサービスでした。
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法名(ほうみょう)

2006年10月23日 | 仏教
 昨日の「法専寺若婦人(女性)の集いー真宗基礎勉強会」に、12名の参加。それも初めて参加してくださった方が3名おられて、本当にうれしかった
 しかも皆さん、一方的に私の話を聞くだけでなく、どんどん質問してくださって盛り上がりました。

  その中で「法名(戒名)」に関する質問がありました。

 まず、浄土真宗では、戒名と言わずに法名と言います。
 
 世間一般では、法名は「亡くなった人の名前」と誤解されていますが、正解は「仏弟子としての名前」です。「釋○○」と、称します。例えば私の法名は、釋法音。 
 「釋」は、お釋迦様のこと。つまりお釋迦様の弟子・○○と言う意味です。 
 
 本山で帰敬式(ききょうしき=仏弟子となる儀式)を受式して「法名」をいただくのが正式。キリスト教徒の方がクリスチャン・ネームをお持ちなのと意味は同じです。

 本山では、前もって申し込めば毎日お晨朝のおつとめの後、或いは午後受式することができます。(大人1万円、子ども5千円。記念に門徒式章(輪袈裟のように首にかける法具)や本などの記念品もいただきます)
 
 残念ながら、一般に本山で帰敬式を受けるご縁なく亡くなれる方が大多数なので、葬儀にあたり、檀家寺の住職が代わりに「法名」を授けることになります。だから、法名は死んで仏さんになってからの名前という誤解が多いのだと思います。 
 法名授けたからと言って、住職が「法名料」を請求することは、ありません。少なくとも私の知る限り、浄土真宗の寺で目の玉が飛び出るような「法名料」を請求する寺はありません。
 また、法名は「葬式準備」として頂くのではありません。法名もらったからといって、早死にする心配もありません。ウチの子のように小学生で法名いただいている人も大勢います。 また、法名をペンネームにしておられる方も多々あります。

 法名は仏弟子として、仏教を人生の指針として、この世を明るく生きるための名前です。

 最近は帰敬式も地方に出張して、行われることもあるようです。また、一方的に与えられていた「法名」も、付けたい名前を内願(希望)できるようになってきました。
 
 「院号」というものがありますが、これは本山に貢献した人に贈られるものです。

 一般的に「院号」を希望される場合は、本山に財施という形で貢献していただくことになります。「院号」をもらわれた場合は「○○院釋○○」という法名になりますが、院号が付いたから、位が上とか言うことはありません。仏様の世界に優劣、差別などありませんから。

 私個人的には、単なる見栄のためなら、院号は必要ないと思っています。まあ、ご本人、または遺族のお気持ちの問題です。純粋に「お世話になった本山に財施したい」というお気持ちからでしたら、大いに結構なことだと思います。
 
 さて、私は本山から頂いた法名が、たまたま「法音」でした。その名の通り「法」専寺のうるさい「音」・スピーカーとして、仏教の教えにそって生きて行こうと思っています。
 

 
 

 

 
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得度 その2

2006年10月22日 | 仏教
 得度習礼の日程は

 5:45から始まります。掃除、班ごとの点検、勤行(朝のお参り)、朝食 9:00から昼食をはさんで、16:30まで講義 その後、日没勤行、夕食後課題テスト、20:00就寝勤行、もし、翌日の勤行当番に当たっていたら、それから、勤行作法の役割分担をして、練習特訓が22:00ぐらいまで、バタバタ入浴、23:00消灯です。
 早朝から夜遅くまでトイレにゆっくり入る間もないくらい時間に追われます。しかも緊張の連続です。
 食事は普通食ですが、食事中おしゃべりは、厳禁。食べるのが遅い私は、少量にしてもらい、それでも必死に急いで食べる。

 1時間ほどの勤行の間、ビシッと正座を続けます。毎日何回も長時間の正座は、かなりつらいものです。勤行当番がモタモタして、指導官から注意、やり直しを命じられると、一同、足の痛みに耐えながら、恨みがましい視線を送ります。
 特に体格のいい方は、モロに体重が足にかかり苦行のようです。正座に慣れない若い女の子で泣き出す人もあり。
 それでも現在の研修道場は、エアコン完備、講義は椅子席だから、私が得度に行った頃より、ずいぶん楽になっていると思います。

 こうして、男性は剃髪式。10日目夕方、本山で感動の得度式を受け、僧侶となります。最終日、本山で毎朝つとまっている晨朝に参拝、僧侶として一同お勤め、親鸞聖人の墓所である大谷本廟へ参拝。西山別院に戻って解散となり、それぞれ娑婆世界へと戻って行きます。

 解散後、私服に着替えることは許されず、僧侶の姿のまま帰宅することになっています。私は、黒い衣姿で佐賀まで新幹線、長崎本線特急乗り継いで帰る勇気がなかったので、研修道場入所前一泊したホテルで着替えさせてもらい、帰路につきました。

 わずか11日間の研修ですが、とても濃密な時間です。大変と言えば大変なのでしょうが、私は、ある面、楽でした。
 煩わしい日常を離れ、志を同じくした仲間と、仏さまのことだけ考え、言われるままに行動していれば、よいのですから。腹が立つこともないし、悲しいこともないし・・・

 自分の心の安住に関して言えば、この煩わしい日常生活に生きてゆくことの方が、難行・苦行だと思います。

 


 

 

 
 
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