お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

PLAN75

2022年06月30日 | 雑感
 6月30日、佐賀も猛暑日を記録した午後、涼しいシアターシエマ(佐賀市)で映画鑑賞。
 「PLAN75」
を観て来ました。
 少子高齢化の進んだ日本。財政圧迫から、75歳以上の高齢者は自ら死を選べる法案が国会で可決され、役所に「プラン75」の相談担当窓口が設置される。
 もちろん、応じなくてもOK、高齢の生活困窮者には福祉も機能しているのだけれど・・・
政府は「プラン75」を推進キャンペーン、世間もそれを受け入れるムード。さて・・・
 というストーリー。
 主人公は倍賞千恵子さん。
 
 40代の早川千絵監督が「なるべく想像する余地をもたせる」と仰っているように、結論の押し付けはありません。
 観客1人1人の人生観・受け取り方があるのだと思います。
 私個人の感想としては、歳を重ねるって、心身弱ることは間違いないけど、溜息ばかりじゃなく、もっと笑いがあると思います。
 もし今、仮に、高齢者を邪魔に思う若い人がいるとしたら、
「今、あなたが享受している便利な生活は、今はヨボヨボになった高齢者が、若い時ものすごく頑張ったお陰なのよ」
「あなたも生きていたら、いずれ年寄りになる。順番よ」
と伝えたい。
 やさしい年配の方々、
「役に立たない」「迷惑かける」なんて思わなくても
皆ゆく道、お互い様じゃないですか。
 きょうの観客、もちろん若い人もいましたが、圧倒的多数は元気な高齢者でした。
 あるがまま・・・
 私は明るい「お笑いプラン75」も観てみたい!

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佐賀の念仏者 第二集

2022年06月30日 | 本紹介


 先頃、「佐賀真宗伝道懇話会」(佐賀教区有志僧侶の会)が発行された本です。
 真宗の御教えを慶び、尊び生きぬかれた方々のエピソードを有縁の方々がご紹介くださっています。
 先日、組内会で住職が頂いてまいりました。ありがとうございます!
 一般書店では購入できませんが、実費1冊500円。


 佐賀の古川総合印刷 園田さん宛にFAXで申し込めるようです。↑
 法専寺ご門徒さんで、ご希望の方は当寺までお申し出下さい。
 


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梅雨明け

2022年06月29日 | 佐賀ネタ


 ↑ アガパンサスです。

 北部九州も昨日、梅雨明け。
 6月の梅雨明けは統計を取り始めて、初めて。
 関東は早くも大変な猛暑のようですが、佐賀は昨日33℃。
 佐賀の嘉瀬川ダムの貯水量が下がっているそうで、このままだと、この夏、水不足も心配です。
 いや、また8月頃、特別警報の大雨になるのでしょうか?

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「東大教授、若年性アルツハイマーになる」

2022年06月26日 | 本紹介
 東大教授で、脳外科医・岩井晋氏が現役50代でアルツハイマー病を発症され、徐々に進行、74歳で亡くなられるまでを奥様の岩井克子さんがまとめられた本です。
 ご夫妻はクリスチャン。
 著者の言葉が心に残ります。
 「彼はアルツハイマー病になって、知識を、地位を、職を失った。
 世間からは「天国から地獄に落ちた」ように見えるのかもしれない。
 だが私には、むしろすべてを失ったことで「あるがまま」を得て、信仰の、人生の本質に触れたように感じられるのだ」
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長崎市深堀、諫早市、雲仙市

2022年06月24日 | 佐賀ネタ
 4月から入会させていただいたゆめさが院のクラブ活動「歴史勉強会」。
 毎月1回、佐賀市の新栄公民館で郷土史家の森先生を講師にお迎えして、主に佐賀の龍造寺、鍋島の講義をいただいています。
 現・長崎市中心部(出島辺り)は幕府直轄地(天領)でしたが、長崎市のやや南部には、かって長崎警備に当たっていた佐賀鍋島藩の武家屋敷があり、今も跡地が残っているのが深堀です。
 ちなみに、現・長崎県諫早市のほとんどは佐賀藩でした。
 現・雲仙市の神代小路(こうじろくうじ)にも佐賀藩の飛び地があり、鍋島邸宅が残っています。(ここは数年前、法専寺バス旅行で本願寺長崎教堂にお参り、お世話になった帰り、立ち寄りました)
 廃藩置県の後、佐賀戦争などいろいろあり、佐賀が無くなったこと(三瀦県や長崎県など複雑に変遷)もあります。
 今の佐賀県になったのは明治16年。
 組み込まれていた長崎県から分離して、ようやく佐賀県になったそうです。
 
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6月21日夏至

2022年06月23日 | 雑感
 夏至の佐賀
日の出時刻 5時10分
日の入り 19時32分

 午前中は大雨でしたが、午後には止み、やがて陽射しも。
 22日も不安定な天気。
 叔母の本葬(門徒葬)でしたが、雨が振らず良かった。
 ご門徒の皆さまにも行き届いたお世話をいただきました。
 法専寺からも責任役員さん、仏教婦人会の会長さん方々がお参りくださいました。
 関係各位、大変お世話になりました。ありがとうございました!

 
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ありゃあ、そうやったなあ

2022年06月21日 | 仏教


 佐賀県武雄市のご住職・谷川理宣先生(元 九州龍谷短期大学教授)が書かれた、百華苑発刊の伝道小冊子です。
 本文のエピソードを勝手ながらご紹介させていただきます。
  
 ある年配男性のお話。
 この男性には自慢の庭があり、いつもきれいに清掃されている。
 ところが、塀の向こうにお隣さんの銀杏の木があり、葉が大量に、この男性の庭に落ちる。
 
 例えば山道で、銀杏がハラハラ散るのを見て、美しいなあと風情を楽しむ人も、それが隣の家から、我が家に降ってきたら、面白くない。
 この男性も腹を立てておられ、お参りにみえた住職さんに愚痴を言われた。
 聞いたご住職が1言。
 「もし、その銀杏の木が、こっちの庭にあったらどうやね」
 すると、その男性は即座に
 「ありゃあ、そうやったなあ」
と柔和な顔になられたそうです。
 自己中心の物の見方が転じられた時、眉間のシワがなくなり、穏やかな心に転じられるのですね。
 南無阿弥陀仏
 
 

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鍋ヶ滝

2022年06月19日 | 雑感


 写真は4月中旬、熊本県小国町を訪れた折、立ち寄った
 鍋ヶ滝
お茶のコマーシャルで一躍有名になった滝です。



 滝の裏側に入ることもできます。
 滝の写真で気分だけでも涼しく・・・
 このところ、梅雨の中休みで陽射しがあり、暑い佐賀です。
 まだ、身体が暑さに慣れてないのか、痛み止め(先日、肩関節に痛み止めの注射を受け、内服薬も処方された)の服用のせいか、
いや、たぶん、単にちょっと暇ができ、気が緩んだせいでしょうが、身体がダルくてダルくて・・・
 予報によると、明日から、梅雨らしく雨が続くようです。
 佐賀平野は田んぼに水が入り、田植えが進んでいます。
 さあ、私もシャキッと動かねば!

 

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第11代齋藤用之介

2022年06月16日 | 佐賀ネタ
 

 齋藤用之介をご存知ですか?
 
「さがんもんなら、知っとかにゃあ」(佐賀の人間なら、知っていて当然)と、連れ合いに言われたのですが
すみません、私は、ゆめさが大の講義で聞くまで、知らなかった〜
 齋藤用之介
とは、初代から代々、鍋島藩に「葉隠」精神で仕えてきた武士。
 第11代齋藤用之介は明治初頭、初代沖縄県知事・鍋島直彬(岩倉具視の推薦で着任、鍋島支藩・鹿島藩最後の藩主だった)の勧めで、沖縄県に巡査として赴任。
 琉球王国から沖縄県になった(させられた)県民にとって、内地からの、しかも警察官。
 警戒心から冷ややかな対応だったが、
用之介は、地元の集まり(飲み会)に積極的に顔を出すことで、言葉や風習、地元の食事に慣れ、葉隠四誓願の
大慈悲を起こし、人のためになるべきこと
を実践。
 住民の立場に立って、小さな相談にも乗った。
 明治31年、39歳の時
那覇区長と島尻郡長を兼任。
 沖縄南部(現・糸満市)に用之介の名前の付いたを作り、また、沖縄に初めて鉄道を走らせ、サトウキビを運搬した。
 島尻各地に「老農会」(長老の意見を取り入れながら農業の活性化)、「青年会」を結成、指導者を育成して、農業、水産業の専門学校(現・沖縄県立沖縄水産高校)を作った。
 明治36年、島尻郡の島の1つ、硫黄鳥島が大噴火。島民700人、100世帯を軍艦(本土に派遣要請)に乗せ、久米島へ、沖縄独特の大きなお墓も丸ごと移住。移住費、住宅建設費も国が負担する約束を取付け(中央政府・大隈重信、赤十字の佐野常民らとの人脈)
島民一人の犠牲も出さず、わずか10ヶ月で村ごと(移住前のお隣ご近所そのままに)移住完了させた。
 現代でも、久米島字鳥島地区では「移住記念日」を祝い、第11代齋藤用之介を神と崇める祭りが続いている。
 この数年、コロナで中止らしいが、例年、齋藤用之介子孫(現在は第14代)がお祭りに招かれているとのこと。

 那覇区長を9年、島尻郡長を16年間、民の立場に立って、民ために誠心誠意尽した。
 退職の際は郡民1万人以上が集まり、別れを惜しんだという。
 佐賀人の誇りですね。
 
 
 
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2022年6月の言葉 その3

2022年06月15日 | 仏教


 「ほのぼのカレンダー」今月の言葉です。
 自分の家
 例え、今は一人暮らしだとしても、かっては、ケンカしたり、心配したり、悩んだり、泣いたり、大笑いしたり・・・賑やかな家があり、故郷がある(あった)でしょう。
 それは、当たり前じゃなく、文字通り、有ることが難しい、恵まれもので、有り難いことだと、しみじみ思います。
 私の場合、生まれ育った家は、今はもうありませんが、私の心の中には、かっての姿のまま、「私の生家」があります。
 今「私の家」は、住まわせていただいている、このお寺。
 今は家族7人、賑やかな家の中ですが、
 やがて、私の家はお浄土へ。
 浄土が、私の家になる・・・つまり、この私が浄土の一員(仏)に成らせていただく、これはもう、本当に、本当に、ただごとではありません。
 南無阿弥陀仏
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