お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

寄り添う心

2008年01月17日 | 仏教
 阪神淡路大震災から13年になるのですね。

 あの日の朝、テレビで、上空(ヘリコプター)からの映像を見て、息をのみました。神戸は壊滅状態だ・・・と。

 本山の御正忌報恩講が終わった翌朝のことでしたから、知人のHさんは、本山参拝の後、淡路島観光に行っておられ、しばらく連絡がとれなかったご家族が心配されていたことを思い出します。ご本人はご無事でしたが・・・

 今朝の朝刊に、ご高齢被災者の苦悩にふれた記事がありました。
 年老いて、身体の痛みや不自由に耐えつつ、ご自分の身体のことで精一杯なのに、思いがけない震災で自分の家族を、家を失うことは、諸行無常とは言え、あまりにつらく、受け入れがたいことだと思います。

 若いときの苦労は人生の糧になる、立ちなおることもできる
 でも、体力・気力の衰えているお年寄りに「さあ、立ち上がって明るく、頑張って生きよ」と励ますのは、ちょっと酷なことに思える。

 ただ、ただ、その方の悲しみに寄り添うことしかできない・・・と思う。
 
 そして、その究極の「寄り添う心」
 いつも私に寄り添い、共に泣き、共に悲しみ、やさしく肩を抱いて、やさしく励ましてくださるのが、仏さまなんだと思う

 私の悲しみ、生きる辛さに、「つらいね でも大丈夫だよ」と寄り添ってくださる仏のこころが「大悲」(大きな慈悲の心)なのであろうと味わっております。

 
コメント
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