カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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早朝 近畿地方で強い地震 淡路島で震度6弱を観測 だが、揺れ方が幸いしたか?

2013-04-13 11:52:14 | インポート

引用図は13日5時33分発生した地震の震央と各地点震度分布図です。気象庁HPより引用・加工。

20130413054817395130533

13日05時33分頃近畿地方で強い地震がありました。

この地震の震源地は淡路島付近(北緯34.4度、東経134.8度)で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は6.3と推定されます。

この地震で、兵庫県淡路市群家 と 同じく兵庫県淡路市志筑 で 震度6弱を観測したほか

震度5強・・・・・<兵庫県>南あわじ市広田 南あわじ市湊 淡路市久留麻

震度5弱・・・・・<兵庫県>南あわじ市広田 南あわじ市湊 淡路市久留麻 ※震度5強観測地点と同一名称地点ですが、同一町村内で複数の観測地点があるものの思われます。

         <大阪府>大阪岬町深日

         <徳島県>鳴門市鳴門町

         <香川県>東かがわ市湊 小豆島町安田 

を観測し、ほか、兵庫県、大阪府、和歌山県、奈良県、京都府、岡山県、高知県の一部の広範囲にわたって、震度4を観測しました。

13日11時現在、この地震で、重傷者5名、軽傷者13名とのこと ですが、全壊家屋など、住居に大きな被害は出ていない様子です(各報道により)。今後、被害全貌ははっきりするかと思いますが、どうも、NHKニュース内の実況放送などより、比較的、揺れの時間は短く、短周期の小刻みに揺れる地震波が卓越していたように感じました。

こういう地震波の特性で、この地震の建造物の被害は軽減されたのでは?と私は考えています。

建造物に大きな被害を与える地震波の周期は、0・7秒より長い周期が卓越し、かつ、地震の揺れの継続時間が比較的長ければ、建造物に共振現象を引き起こして大きな被害をもたらしますが、今回の地震、この点が満たされず、被害は小さくて済んだようですね。

ただ、この地震の震源が10kmと浅く、震源が浅い地震は余震が多いことが特徴!今後、震源地付近では余震には充分な注意が必要です!