①4月4日9時の天気図 気象庁HPより引用
②4月4日9時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用
3日に関東以西の各地に暴風をもたらした台風並みに発達した低気圧ですが、4日未明に、東北地方北部にあった低気圧に伴う前線の閉塞点に新たな低気圧が発生、当該低気圧が更に発達して北上、4日9時には、オホーツク海に進んで中心付近の気圧が952hpaと大型台風並みに発達しました。
このため、暴風の範囲は北日本や新潟県付近へも広がり、新潟県佐渡の両津では最大瞬間風速が43・5m(西風)を観測したほか、北海道から東北地方の広範囲(一部は栃木県日光地域)で、瞬間風速で30m以上の暴風を観測しました。
また、引用図②より、東北地方では、水蒸気画像上で、日本海側には白くぼやけた画像域が広がっていますが、奥羽山脈を経た太平洋側では水蒸気画像上では、日本海側ほど白くぼやけておりません。奥羽山脈などの脊梁山脈を境に、水蒸気画像上で、このような画像分布をするのは、脊梁山脈の風下側(奥羽山脈の場合ですと東北地方太平洋側)で、山越えのおろし風が強く吹くパターンです。
この、山越えおろし風が強まったため、東北地方太平洋側の仙台では、平均風速の最大で20・7m 瞬間最大風速が32・2mを観測しました。