①4月11日6時の天気図 気象庁HPより引用
②4月11日6時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用
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③4月11日12時の天気図 気象庁HPより引用
4月11日は、西から本州上を気圧の谷が移動してきました。
当該気圧の谷に向かって南から暖湿流が流れ込んできたため、関東以西の各地を中心に大雨となり、24時間降水量が100㎜を超えた箇所もあちことで発生しましたし、全国的に、南~南西風も強まりました。
本州上を西から気圧の谷が通過時に、地上天気図上の何処に低気圧が発生するか?によって、各地の降水量や風向などがさまざまに異なってきますが、引用図①②を見比べれて頂ければ、特に気圧の谷が、東シナ海から西日本へと差し掛かっている際には、地上天気図上の等圧線がくぼんだ箇所が何処なのか?に注目するべきかと思いますね。以下のことが言えます。
Ⅰ:地上天気図上の等圧線がくぼんだ箇所に上昇流が発達して、雲の活動が活発である(水蒸気画像や赤外画像上で勾玉型や帯状型に白く輝く画像域となります。まとまった降水域があるとも言えます。)。
Ⅱ:当該、雲の活動が活発な区域が日本列島に差し掛かるに連れて、その区域に新たに低気圧が発生する。
よって、本州上に気圧の谷が接近してくる際には、地上天気図のみならず、雲画像図(水蒸気画像や赤外画像)にも注目!特に、引用図②で見受けられるように、帯状型が人参のよう形になっている場合は、とりわけ強い降水域を伴ってるもので、当該箇所に発生する低気圧は発達するものです。