カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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天気は西から下り坂 14日は大荒れのバレンタインデー

2007-02-13 10:53:12 | インポート

※ 引用図はすべて気象庁HPより引用です。

07021306_1 2月13日6時の天気図

連休中 晴天に恵まれましたが、13日は、天気が西から下り坂になってきました。

引用図② ③よりこれから14日にかけて、低気圧が日本海で急速に発達しながら東進し、日本列島に接近してきますので、14日は、大荒れのバレンタインデーとなってしまうそうです。

②2月13日21時の予想天気図   

07021221_1  

           ↓

③2月14日21時の予想天気図

070212211_1

引用図③より、2月14日21時には、低気圧が北海道の西で台風並みに発達する予想です。

また、引用図にはありませんが、各種予想図より、この低気圧に向かって、南海上から暖かく湿った南西風が吹き込みます。このため、14日は、地形的に南から南西側に開いた山の斜面にあたる、四国や紀伊半島南部、岐阜県から愛知県東部、それに、静岡県から長野県南部では、大雨となる恐れがあります。

さらに、本州付近1500メートル上空で 14日9時には、西日本上空で、南西風が一部50ノット以上、14日21時には、南西風が、関東周辺沿岸部や海上で50ノット~一部100ノット程度になる予想です。(このようなことは、関東周辺では東京で最大瞬間風速40・2メートルと観測した低気圧以来ですよ。)上空1500メートル付近で風速がおおむね50ノット以上で、1500メートル上空と地表との風向がほぼ一致する場合、地表では、暴風警報クラス(風速がおおむね陸上で20m以上、海上で25m以上 )の風速が吹くことが考えられます。

このため、特に、14日午後から、関東沿岸から東海地方太平洋沿岸では、暴風警報クラスの非常に強い風に警戒が必要です。特に、千葉県周辺や伊豆諸島では要注意ですね!

このほか、14日は、低気圧の前面や南側にあたる、本州各地では、南~南西風、夜には西日本から西から北西風となり、各地で大変強い風となりますので、強風や海上の高波には、充分に注意してください!


今夜からあす11日明け方まで東北や北陸では不安定な天気 雷や突風に注意!

2007-02-10 23:27:44 | インポート

07021018

20070210210000

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引用図は ①2月10日18時の天気図 ②2月10日21時の日本付近レーダーアメダス解析雨量図 ③2月10日9時のAXFE図です 引用図①②は気象庁HPより 引用図③は日本気象予報士会HPより引用です。

10日は、日本海を上空の谷が東進し、夜には能登半島西方沖に進んできました。(引用図③の、朝鮮半島の北にあるU字型の車線部分で表現されているものがそうです。)

この上空の谷は、強い寒気(上空5500メートル付近でも-33℃以下)を伴っており、引用図①より、地表付近では、能登半島西方沖に小さな低気圧(これを寒冷低気圧といいますね)として表現されております。

また、この上空の谷の東進に伴って、当該谷の前面に入った地域では雲がまとまりやすく、特に、関東沖(房総半島の近く)には、鹿島灘からの北東風と、東海道沖からの西より風との気流がぶつかり合い、局地的に上昇気流が発生していることが引き金となって、10日夕方に、新たに低気圧が発生し、この低気圧周辺では雨雲がまとまって、東京などでも、10日夜、一時雨脚がやや強まりました。

前記した、上空の谷の通過(地上天気図では能登半島西方沖の低気圧)に際して、進路に当る北陸や東北地方を中心に、雷や急や強い降水、突風などにも充分な注意が必要です。!

この上空の谷が東海上に抜けるあす11日日中は、一時的に冬型気圧配置となり、幾分、冬らしい陽気となるでしょう。


関東はこれから天気が急変 夜には雨や雪も 雨具は忘れずに!

2007-02-09 12:07:35 | インポート

07020909

 →②20070209090000

引用図は、①2月9日9時の天気図 ②2月9日9時の日本付近雲画像図(赤外)です。気象庁HPより引用。

私の住んでいる、東京都渋谷区周辺では、9日は、あさから晴天! 果たして、本日悪天を予想していた天気予報はどうなるの?と一瞬、頭をよぎりました。

気象庁さんはじめ、関東地方の予報を担当する方々(民間気象事業者や各キャスターのみなさん)は、どういう心境でしょうかね?(笑)

ただ、心配ご無用。関東地方の天気は、順調(語弊あるかも)に、下り坂に向かっています。ま坂 いや まさか ??? とはいきませんので、どうか、ご安心を。

関東地方、予想に少し(?)反して、朝から晴天、となった原因ですが

、引用図にはありませんが、昨日8日から、本州上空では、気流の流れが西より風から西北西風でありました。

上空がこの流れですと、雨雲をまとまらせて、低気圧を発生・発達させる場ではないことですね。8日は、九州の一部で強い雨もふりましたが、その雨雲は、東へと広がっていまずに、雨雲の活動を弱めながら、本州の南海上へとそれてしまったわけです。

ただ、引用図②をご覧いただきましょう。日本海西部と朝鮮半島には、お椀をかぶせた形の白く輝いた雲がありますね。この形の雲は、本ブログでも以前紹介しましたように、雨雲をまとまらせて、低気圧を発生・発達させる場とならせる、上空の気圧の谷を表現しているものです。また、この雲の南側では、広範囲に雲が広がり、一部には、ひときわ白く輝いた雲(発達した雲)もみられます。そして、これらの雲は、東進中です。

と言うことで、関東地方の天気も下り坂。今後、前記した本州の南海上の雲は更にまとまり、前線上の紀伊半島沖から遠州灘沖に、新たに低気圧が発生し、関東南岸へ今夜半進んできそうです。

このため、9日夜には、関東地方でも南部から雨や雪(標高の高い箇所)となるでしょう。

これからお出かけで帰宅が遅くなる方々、傘は忘れずに!


これからあす4日にかけて北日本や北陸中心に大荒れの天気。4日は関東や山梨でも山越えおろし風に注意!

2007-02-03 23:29:34 | インポート

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→②07020309

引用図は①2月3日21時の天気図 ②は2月4日9時の予想天気図です。気象庁HPより引用。

低気圧が急激に発達しながら北海道へ接近してきました。この中心から延びる寒冷前線が、今あす未明から明け方にかけて、本州上を通過する見込みです。

このため、これから、あす4日にかけて、北日本や北陸地方では、はじめ南西風で、寒冷前線通過後は、西から北西風が非常に強まり、海上はおおしけとなり、北日本の日本海側では大雪となる予想です。

特に、低気圧の中心から延びる寒冷前線の通過時、東北地方日本海側や北陸では特に風が強まり、南西から北西あるいは西よりに風向も急変する見込みです。落雷や短時間に強い雪や雨、落雷には注意!また、突風や竜巻などが発生する懸念もあります。

そして、あす4日になると、冒頭の引用図②より、低気圧はオホーツク海で台風並みに発達して、北日本、東日本中心に、冬型気圧配置が一時的に強まりそうです。

ただ、上空の寒気の流入の中心は北日本どまりとなる予想です。が、かえって、冬型配置時で、上空寒気流入が北日本どまり場合、当該寒気の南縁の関東地方周辺では、思わぬ強風となりやすいものです。脊梁山脈を越えるおろし風が発生するためですね。

引用図にはありませんが、あす4日9時には東北南部から関東地方上空には、500hpaでの渦度0線(昨日の記事を参照)がかかる予想となっています。また、関東地方周辺の3000メートル上空では、下降流の指数が100hpa以上(おおむね、この指数が50hpa以上で、強風注意報クラス 75hpa以上で暴風警報クラスの強い風が、この指数が予想される直下の地域に吹く目安となります。)と予想されています。

このため、4日は、日中いっぱい、関東平野や山梨県など、山越えのおろし風のよる強風(北西風、一部で西より風)には充分注意してください。


冬型強まる。スキー場には待望の積雪。あす3日は北日本では次第に荒れた天気。

2007-02-02 18:52:56 | インポート

07020215

引用図①は、2月2日15時の天気図です。気象庁HPより引用。

2日は、冬型気圧配置が強まり、上空には今冬になって1番の寒気も流れ混んできました。

このため、北海道から九州まで、日本海側の広い範囲で大雪となりました。

東海道・山陽新幹線では、岐阜県内や滋賀県内で降りしきる雪のため徐行運転規制となり、運行ダイヤが乱れましたし、日本の大動脈である名神高速道路も、岐阜県関が原周辺や滋賀県内で、除雪車がフル稼働となり、この除雪の影響で、本線上では、10キロ以上の大渋滞となりました。

冬型気圧配置で大雪となれば、前記の東海道・山陽新幹線や名神高速道路の混乱は、いわば、定番となることですが、本年は、久々と言った感じでしたね。

これまで、雪の少なかった本州各地のスキー場も、昨日から今日までに50cm以上の積雪を観測したとことも多く、関係者の方々は、ほっと一息 といった様子ですね。

ただ、上空の強い寒気は、2日夜には本州の東海上へ抜けてしまいます。寒気が長続きしないのが暖冬である本年の冬を象徴していますが、あす3日になると、大陸から低気圧が北日本へ発達しながら進んで来る見込みです。そして、4日には、この低気圧が北海道の東海上で更に発達するでしょう。

この様子を、引用図②の2月3日9時の予想天気図 引用図③の2月4日9時の予想天気図でご覧いただきましょう。※引用図は全て気象庁HPより引用です。

07020209

  →③070202091

このため、あす3日は、北日本では、次第に荒れた天気となり、特に低気圧が最接近する夜からあさって4日にかけて、大雪や暴風雪、海上の高波などには警戒が必要です。!

あさって4日になると、引用図③よりオホーツク海で低気圧が非常に発達して、引用図にはありませんが、500hpaの渦度0線(これまで、何度も取り上げていますが、上空の特に強い風が帯状になった部分とお考えください。)が東北から関東を通る予想です。

4日は、東北の太平洋側や関東地方では、山越えのおろし風(北西風)による強風に注意してください!