カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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冬型強まる。スキー場には待望の積雪。あす3日は北日本では次第に荒れた天気。

2007-02-02 18:52:56 | インポート

07020215

引用図①は、2月2日15時の天気図です。気象庁HPより引用。

2日は、冬型気圧配置が強まり、上空には今冬になって1番の寒気も流れ混んできました。

このため、北海道から九州まで、日本海側の広い範囲で大雪となりました。

東海道・山陽新幹線では、岐阜県内や滋賀県内で降りしきる雪のため徐行運転規制となり、運行ダイヤが乱れましたし、日本の大動脈である名神高速道路も、岐阜県関が原周辺や滋賀県内で、除雪車がフル稼働となり、この除雪の影響で、本線上では、10キロ以上の大渋滞となりました。

冬型気圧配置で大雪となれば、前記の東海道・山陽新幹線や名神高速道路の混乱は、いわば、定番となることですが、本年は、久々と言った感じでしたね。

これまで、雪の少なかった本州各地のスキー場も、昨日から今日までに50cm以上の積雪を観測したとことも多く、関係者の方々は、ほっと一息 といった様子ですね。

ただ、上空の強い寒気は、2日夜には本州の東海上へ抜けてしまいます。寒気が長続きしないのが暖冬である本年の冬を象徴していますが、あす3日になると、大陸から低気圧が北日本へ発達しながら進んで来る見込みです。そして、4日には、この低気圧が北海道の東海上で更に発達するでしょう。

この様子を、引用図②の2月3日9時の予想天気図 引用図③の2月4日9時の予想天気図でご覧いただきましょう。※引用図は全て気象庁HPより引用です。

07020209

  →③070202091

このため、あす3日は、北日本では、次第に荒れた天気となり、特に低気圧が最接近する夜からあさって4日にかけて、大雪や暴風雪、海上の高波などには警戒が必要です。!

あさって4日になると、引用図③よりオホーツク海で低気圧が非常に発達して、引用図にはありませんが、500hpaの渦度0線(これまで、何度も取り上げていますが、上空の特に強い風が帯状になった部分とお考えください。)が東北から関東を通る予想です。

4日は、東北の太平洋側や関東地方では、山越えのおろし風(北西風)による強風に注意してください!


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