引用図は ①2月1日18時の天気図 ②2月2日9時の予想天気図です。双方とも気象庁HPより引用。
記録的な暖冬が続いていましたが、待望(スキー場などはね)の強い寒気が、本州付近上空に流れ込んできました。
上空5500メートル付近で-36℃以下(日本海の平野部でも広範囲で大雪となる基準)の寒気が、北は北海道から、西は九州北部までかかり始めており、この状態はあす前半まで続く見こみですね。
すでに、北海道から九州までの日本海側の広い範囲で大雪注意報が発表されており、1日9時現在 山形県最上には大雪警報が出されています。
冬型気圧配置に伴う降雪は、おおむね
1・上空の寒気の強さ
2・上空1500メートルから3000メートルの風向と風速
3・500hpa上(おおむね上空5500メートル付近)で、正渦度移流域(偏西風の谷が通過する地域)がどこか
4・地形的特性(どの方向に山の斜面が開いているが)
の4点により、降雪の強さや降雪の範囲が左右されると私は考えていますが、これからあす2日にかけては、
1 の本州付近の上空寒気は前述の通り であります。また、2 の本州付近の上空1500メートルから3000メートルにかけては、風向は北北西から北西で、風速はおおむね30ノット~50ノット程度と強く 3の 正渦度移流域は、あす日中に、本州上空を通過する予想でありますので、
北海道から九州までの日本海側で、全般的に大雪となる予想のみならず、太平洋側の仙台や 濃尾平野周辺 それに、京都盆地や中国地方瀬戸内地域、四国の愛媛県や高知県西部の山間部などでも積雪となるでしょうね。
交通機関は充分に注意してください!
しかし、この強い寒気、一過性で、あすの夜には次第に本州の東へ移動していく見込みです。
寒さがある程度(平均気温が5度台か、それ以下の日が5日以上)続かないと、桜にとっては、休眠打破が起こりえないですからね。今後の気温の推移も気になるところです。