カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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本州上に高温の空気流入。各地で猛暑。群馬県館林で37・3℃、東京で35℃。

2005-08-04 23:54:29 | インポート

0804121 4日は、本州上に高温の空気が流れ込み、日差しにも恵まれて、関東以西では内陸部を中心に猛暑となりました。

最高気温が、東京では35℃、群馬県館林では37・3℃、埼玉県熊谷では36,2℃を観測し、うだるような暑さとなりました。

080412_1 ※引用図は4日12時のアメダス関東周辺風向風速分布図気温分布図です。(気象庁HPより引用)

引用図を見ていただきたいのですが、関東地方では、地形的な影響で、茨城県沖から東よりの風が関東平野に吹き込み、この風のため、関東平野南部では日中卓越する南よりの海風が弱めとなっています。

通常、関東平野の沿岸部では、日中、南よりの海風が卓越し、この海風が、気温の上昇を幾分和らげる作用をするものです。
4日は、関東平野南部では、日中、前記した海風が弱かったため、気温の上昇を和らげる働きが効かず、東京都心などでも、最高気温が35℃に達する猛暑となりました。

一方、南西諸島南部には台風9号が接近し、4日夜には石垣島周辺を通過する見込みです。猛暑をもたらした、本州上の高温の空気は、この台風9号の周辺からも送り込まれています。

5日も、4日と同様な気圧配置となります。このため、関東以西では、各地で気温が上がり、所々で最高気温が35℃を超える猛暑が続きそうです。山沿いでは、雷にも注意。4日に、長野県内で、雷に打たれて重体となった方がいらっしゃいます。

それに皆さん、熱中症にはくれぐれもご用心。こう暑いと、俺もへそだして歩こうかな???