カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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8日は関東内陸部では連日の酷暑。本州上では強い夕立続く。

2005-08-09 10:59:36 | インポート
8日も夏空が広がり、本州内陸部中心に気温が上がりました。

特に、関東内陸部では連日、最高気温が35℃を超える酷暑が続き、群馬県館林では36・6℃の最高気温を観測しました。

例年、今頃の時期になると、関東内陸部の日中の暑さがクローズアップされますが、その原因を推測してみます。

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引用図は8日12時の天気図と関東周辺アメダス風向風速分布図と気温分布図(気象庁HPより引用)ですが、関東平野には、茨城県沖から吹き込む東より風が吹き込み、地形的に栃木県方面で南東風、埼玉方面で北より風と変化して、栃木県北部山間部と奥多摩、奥秩父方面の山間部で上昇している様子がわかります。
さて、8日に、関東平野で一番気温が高かった群馬県館林市付近では、前記した、栃木北部山間部と、奥多摩・奥秩父の山間部で上昇する気流と、いわば分岐点のような状態となっており、気流が下降している状態であると推測され、風向はまばらで風速は弱めです。本州付近の上空に高温の空気が流れ込んでいるところに、この、局地的に発生した下降気流も加わり、気温が特に上昇したと私は推測します。
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引用図は8日12時と21時の天気図です(気象庁HPより引用)。

8日は北日本を前線が南下しました、本州上では前線は描かれていませんが、本州の東海上に前線がある場合、その前線の延長線上では強い雷が発生しやすいものです。8日は、本州のあちこちで強い雷が発生して、東京都や神奈川県に一部では、総雨量が120ミリを超えた箇所もありました。