カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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宮城県沖で大地震発生

2005-08-16 16:09:17 | インポート
16日午前11時46分頃、宮城県沖でマグニチュード7・2の大地震が発生、宮城県川崎町で震度6弱、仙台市宮城野区(仙台管区気象台の所在地です。)などで震度5強、そのほか、岩手県から茨城県一部のかけての広い範囲で震度5弱を観測しました。
東京大手町などで震度3、横浜中区などでは震度4でしたが、関東平野は栃木県南部~埼玉県東部、それに東京都東部にかけて、すり鉢上にやわらかい地層が堆積している地形となっています。その、すり鉢上のなっている底の部分は埼玉県北東部となっています。であるため、埼玉県北東部(久喜市や加須市付近)では、かなりの揺れとなったでしょう。

今回の地震が発生した箇所は、想定されている宮城県沖地震の想定震源域の南側にあたり、気象庁HPより、今回の地震の各種資料をみると、太平洋プレートと陸が乗っておる北米プレートとの境界付近で発生したもの(プレート間地震)と推測されます。この付近で繰り返し発生している、近い将来発生が懸念されていた宮城県沖地震と同じ性質の地震です。

とうとう、想定している宮城県沖地震が発生したといえますね。

でも、想定されている宮城県沖地震の規模や、これまで、この地域に発生した地震の規模を勘案すると、今回の地震は、やや規模が小さいようですね。このことを裏返すと、想定されている宮城県沖地震のエネルギーが完全に発散されていない可能性もありますね。

今後は、マグニチュード6.5程度、最大震度で5強の余震の発生に警戒する必要があります。そして、想定されている宮城県沖地震のエネルギーが完全に発散されていないのであれば、場合によっては大きな余震が頻繁に発生したりする懸念もあります。