①2月14日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
今月8日~9日、東北地方以西の太平洋側では降雪に見舞われ、東北地方太平洋側や関東地方では、記録的な大雪となりましたが、14日~15日にかけて、低気圧が発達しながら本州南海上から関東南岸を進み、関東以西の太平洋側の各地では、再び大雪の恐れがでてきました。
こういう気圧配置の場合、雨か雪かの区別が気になるところですが、僅か1℃程度の差で、みぞれ から 積雪 となったりします。油断なりません。
◆(筆者自身の調査による)降水量をX(単位㎝とすること に注意!) 湿度90%とすると そのときの積雪量Y(単位㎝)の間には、以下の法則があります。
気温2・5℃以下で・・・・・みぞれ
気温1・5℃以下で・・・・・降雪となる
気温1・25℃・・・・・Y=5X
気温0・75℃・・・・・Y=7X
気温0・25℃・・・・・Y=10X
気温-0・25℃・・・・・Y=15X
気温-0・75度・・・・・Y=20X
となります。
この法則から、同じ降水量でも、気温が低いほど積雪量は増えることになりますが、仮に湿度90%で、降水量が10㎜とすると 10㎜は1㎝ですので
気温1・25℃・・・・・5cm
気温0・75℃・・・・・7cm
気温-0・75℃・・・・・20cm の積雪となるわけです。
さて、
◆今回のような南岸低気圧による降雪時ですが(以下筆者調べ)
◇上空1000m~2000mの風向に注目!この風向に開いた山の斜面のあたる地域では、降水量が増えますので、積雪量も増大すると言うことになります。
※特に関東甲信地方の場合ですが、個性ある現象となりますね。
ⅰ:上空1000m~2000mの風向が、関東地方東海上から東北東風~東より風となっている場合・・・・・日本海側佐渡沖から能登半島沖にかけて、地形的特性で低圧部が発生しやく、当該低圧部に吹き付ける気流が、関東山地や南アルプスにぶつかり、関東北西部や山梨県、長野県中部周辺で、積雪量が増えることになります。
ⅱ:上空1000m~2000mの風向が、関東地方東海上から北東風~北北東風となっている場合・・・・・千葉県内陸部で積雪が増える傾向があります。
更に、関東地方の場合、上空1000m~2000mの風向が、八丈島で南~南東となっている場合、関東南東沖から千葉県に東~南東風の暖気が張り込んで、千葉県沿岸部で局地的な前線(沿岸前線)を発生させて、この沿岸前線の暖気側では雨、寒気側(関東内陸側)では、みぞれや雪となり、この状態下では、さらに寒気側(関東内陸側)での、北より風と北北西風との衝突箇所より内陸側で、積雪となるものですね。
この、内陸側に発生する、北より風と北北西風との衝突箇所は、南岸低気圧が関東沖に接近とともに、前記沿岸前線が千葉県内陸側に移動して強まるとともに、それ自体も東側へ移動し、沿岸前線に吸収されるようになりますが、その際に、当該衝突箇所出の降雪域も東側に移動すると言う特性があります。