①9月6日9時の天気図 気象庁HPより引用
②9月6日9時の日本付近雲画像情報図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用
9月6日は、日本海から前線が本州に接近しできました。
日本海から本州へ前線が接近・する場合、当該前線の前面に勢力の強い高気圧がある場合、当該前線の進行方向前側には、決まって、南より暖湿流が大量に流れ込んでくるもので、雨雲が発達しやすく、大雨となりやすいものです。特に暖湿流が、前線に向かって、南東~南西方向への異なる方向から流れ込んで、当該暖湿流同士が合流している箇所(引用図②より、本州の日本海側ですね。)では、とりわけ雨雲が発達しやすく、大雨災害には要注意と言えるでしょう!
9月6日も、午前中、長崎県や福井県の一部では、1時間当りの降水量が60㎜を超えた箇所が散見しています。
こういう、前線の進行方向前側に暖湿流が大量に流れ込んでいる場合、
ⅰ:これに伴って発生する、発達した雨雲も前線の移動と共に移動しつつも、暖湿流の流れ込んで来る方向に雨雲自体が広がる性質をあり、
さらに、
ⅱ:地表付近で気流同士が収束する箇所(日中海上から内陸に吹く海陸風が集まる箇所などが代表的です。)で、新たに雨雲が発生・発達する特性があります。
やはりⅱで述べた、新たに発生・発達する雨雲も、前線の移動方向へ同一方向へ移動しつつも、暖湿流の流れ込んでくる方向へ雨雲自体が広がる性質があります。
ただ、前記、ⅰ、ⅱで、雨雲自体が広がると言いましたが、新たに、暖湿流の流入方向に別の雨雲が発生・発達し、あたかも、雨雲自体が広がるように見えるわけです。
これから、本州の広範囲で、雷を伴なった強い雨にはご用心!大雨となる恐れもありますよ!!