①5月17日6時の天気図 気象庁HPより引用
②5月17日6時の日本付近雲画像図 気象庁HPより引用・加工
上空に強い寒気(上空5400m付近で-27℃以下)を伴なった気圧の谷が、本州付近へ接近してきました。
引用図①より、地上天気図上には、気圧の谷らしき痕跡は見られませんが、当該、上空寒気をともなった気圧の谷の場合、地上天気図上に痕跡が明確に現れなくても、雲画像上(水蒸気画像が一番有効かと思います。)には、当該気圧の谷が、螺旋状の渦巻きのような形態で表現されます。特に、螺旋状に白く輝く部分は、上空3000m付近の上昇流域に対応するもので、いわば、雲が発生・発達しやすい場と言えますね。
前記した、螺旋状に白く輝く部分(上空3000m付近の上昇流域)と、下層での鉛直シアーが大きくなっている部分と合致した箇所で雨雲が発達しやすく、強い降水や雷、竜巻や突風、雹といった激しい気象現象を引き起こしますから、油断なりません!