引用図は、5月5日5時18分に発生した地震の震央と各観測地点(関東地方周辺)震度分布図です。気象庁HPより引用・加工
5月5日明け方05時18分頃、関東地方で強い地震がありました。
震源地は伊豆大島近海(北緯35.0度、東経139.4度)で、震源の深さは約160km、地震の規模(マグニチュード)は6.2と推定されます。
この地震で、東京都23区千代田区で、震度5弱を観測しました。
東京都内でもこの地震の影響で怪我をされた方がいる様子ですが、いずれも軽傷との事です。
交通機関では、JR各線や、首都圏の各私鉄各線では、運転中止や速度規制を行い、高速道路でも、東名高速道路や東京外環自動道、関越道、北関東道、圏央道などで、地震発生直後から、速度を時速50キロや80キロに減速する規制などしかれました。
この地震は、関東平野があり北米プレートの下側深い箇所に沈み込む、太平洋プレートの内部の深い箇所で発生した地震と思われますが、今回地震が発生した地点周辺で同じような地震発生メカニズムでの地震は、私自身、正直、過去にも記憶がありませんね。
地震と言うもの、地震波を発生させる地殻変動の起こり方や、発生地点での地殻の硬軟のよって、さまざまな地震波を発生させる結果となり、言ってみれば、地震は個性が豊富 と言えるでしょう。
ここで、筆者が調べた、地震の特性をまとめてみました。どうか、ご参考ください!
◆今回の地震のような、地下深い箇所で発生する地震は・・・・・比較的硬い地層が急激な破壊をすることで地震波を発生させることから、発生する地震波は、比較的周期の短い(ガタガタと揺れる)地震を引き起こし、
逆に、
◆海溝(トラフ)の陸側プレートよりの地下浅い箇所で発生する地震や、地殻の破壊が複数ドミノ崩しのごとく生じた地震は、比較的周期の長い(ユサユサと揺れる)地震を引き起こす
と言う特性があります。
さらに、
◆地震波が通過する地殻の構造によって、地震波は複雑に増幅や減少など繰り返して、地表に達しますので、今回の地震のように、地下深い箇所で発生した地震は、地表では、その揺れ方の分布が、大変複雑になりますね。
最後に、我々が居住する直下の地盤の硬軟では
◆地盤が堅いほど、揺れ方は周期の短い揺れ方をし、周期が短い揺れほど、揺れの継続時間は短い
◆逆に、地盤が軟らかいほど、揺れ方は周期の長い揺れ方をし、周期が超い揺れほど、揺れの継続時間は長い。
◆地表に立つ建造物は、階数が高いものほど周期の長い揺れ方をして、揺れの継続時間は長い。
◆地震波の揺れ方の周期と、地盤や建造物の揺れ方の周期をが合致するようになると、共振と言って、揺れは一層激しくなる。
◆一般的に、規模の大きな地震ほど、揺れの継続時間は長くなる。
それにしても、東京23区での震度5弱以上は、3年前の平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)本震での震度5強、同日の最大余震での震度5弱観測以来、およそ3年ぶり となるものです。