カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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台風9号 東北を北上 8日未明に北海道へ再上陸か?

2007-09-07 23:33:16 | インポート

①9月7日18時の天気図 気象庁HPより引用

07090718

②9月7日18時時の雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用

20070907180000

台風9号は、7日未明に神奈川県小田原市付近へ上陸(関東地方への上陸は2年ぶりです。)後、関東地方から東北地方を北上中です。今後、一旦、津軽海峡へ出たのち、8日未明には、北海道へ再上陸する公算が強まってきました。

引用図②より、台風の中心のすぐ左側後面には、雲の切れ間が見られ、台風自体、温帯低気圧化しつつある兆候を示しております。

とはいえ、引用図①より、台風9号の進行方向右側前面では、特に等圧線が込んでおり、風が強く、北海道の函館では、7日16時過ぎに、最大瞬間風速37・6mと、猛烈な風を簡観測しています。

今後、東北地方北部では8日明け方まで、北海道南部や東部では、前記した台風進行方向右側前面の特に強い風の範囲に入るため、8日一杯、暴風には厳重な警戒が必要です。

また、台風の通過した東北地方南部や関東地方ですが、これまでに日雨量300㎜以上、降り始めてからの総雨量が300㎜を越えた箇所があちこちに見られます。こうなると、そうです。河川の洪水に警戒が必要 という事になりますね。

河川の出水のピークは、その河川の長さが長くなるほど、上流地域で降雨が止んだ後、時間を置いてやってくるものです。(河川の上流部分と河口との勾配が急なほど、出水のピークは早くなりますが)。また、河川が蛇行して流れていたりする部分や、河川同士が合流している箇所など、特に出水時の水位が高くなり、洪水の危険性が高まります。


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