カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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ついに来た!!三陸沖と宮城県沖連動の東北地方太平洋沖地震!!

2011-03-12 02:52:39 | インポート

①②は、3月11日14時46分頃発生した東北地方太平洋沖地震の震央と東北地方から関東地方、中部地方にかけての各地震度分布図です。気象庁HPより引用。

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3月11日14時46分頃東北地方や関東地方を中心に大変大きな地震がありました。

震源地は三陸沖 ( 北緯38.0度、東経142.9度、牡鹿半島の東南東130km付近)で震源の深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は8・8と推定されます。

地震のマグニチュード8・8と言うのは、気象庁が採用している地震のマグニチュード算出式では、上限値となるもの。勿論、国内観測史上最高の規模の地震と言えます。

この地震のため、宮城県栗原市築館では震度7を観測したほか、岩手県から宮城県、福島県、茨城県、栃木県、の所処で震度6強を観測、さらに、東北地方や関東地方、山梨県内の広範囲で、震度5強以上の激しい揺れを観測しました。

東京都内では千代田区大手町、江東区東陽などで震度5強、他、23区や多摩地区の広範囲で震度5弱を観測し、神奈川県横浜市内でも震度5強を観測した地点もありました。

この地震のため、北海道から本州の太平洋沿岸には津波が来襲し、11日15時50分に福島県相馬港で7・3mもの大津波を観測したほか、東京湾岸の東京晴海でも11日19時15分に1・3m、神奈川県横浜港で11日17時37分に1・6mもの津波を観測しています。

11日23時50分現在、引用図③で示す地域に大津波警報や津波警報、津波注意報が発表されています。

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この地震は、東北地方が載っている北米プレートの下側に沈み込む、太平洋プレートとの境界部分で発生した、プレート間地震と見られ、余震の震源地などより、三陸沖~宮城県沖~福島県沖まで震源域が及んでいるものと推定されます。宮城県沖地震の最悪のシナリオとして想定されていた、三陸沖と宮城県沖の連動型の大地震と見られます。

この地震と、地震発生後に押し寄せた大津波のために、11日23時現在、300人以上の方々がお亡くなりになり、東京都内でも、死者が発生してしまいました。

被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。


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