カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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日本海で低気圧が発達。まさにメイストーム。

2005-05-18 23:13:56 | インポート

2005051812

※引用図は18日12時の天気図です。(気象庁HPより引用しました。)

18日は日本海で低気圧が発達しながら北東に進んだため、全国的に南~南西の風が強まり、愛媛県の一部には暴風警報が発表されました。、最大瞬間風速が兵庫県洲本で28・2メートル、富山市で27・6メートルの大変強い風を観測しました。また、所々で雨も強まり、日本列島は、さながら、メーストームと言った荒れ模様の1日となりました。19日には、この低気圧は北海道の北に進みますので、北海道や東北では引き続き、荒れ模様の天気となりそうです。ご注意下さい。

さて、日本列島は、山あり谷ありと言ったように、狭いながらも非常に起伏の富んだ地形をしています。この為、特定の気圧配置に、特定の風のふきかたがあるものです。
18日のような、日本海で低気圧が発達する場合は、太平洋側では、関東沿岸部(特に東京湾岸周辺)と富士山麓南部、それに、長野県の谷沿いの地域と紀伊水道周辺と豊後水道周辺で特に風が強まりますし、日本海側では、東北から山陰沿地方にかけての沿岸部から対馬海峡にかけてと、長崎県沿岸でも強風に見舞われやすいものです。それに富山平野でも飛騨方面から吹きぬけてくる南よりの風が強まりますね。
051812
※引用図は18日12時のアメダス全国風向風速図です。(気象庁HPより引用しました。)

この引用図の時間でも、紀伊水道や愛媛県佐田岬では特に風が強まっていますし、関東沿岸でも風速10メートルを超えている地点も見られます。

このように気圧配置によって、日本列島の風の吹き方の特性を定性的に見るのは、防災上欠かせない事であると私は思いますね。


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