カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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日本海を前線がゆっくりと南下 東北日本海側で大雨 関東や東海では猛暑続く

2011-08-18 23:18:41 | インポート

①8月18日12時の天気図です。気象庁HPより引用

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②8月18日12時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③8月18日21時までの全国日最高気温一覧 気象庁HPより引用

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8月18日は、日本海中部から東北地方に前線が掛かり南下中で、当該前線上を低気圧が東進しました。

本ブログで、以前、夏季に本州上を北から南下してくる前線というもの、大雨を伴いやすいことを述べました。なぜなら、前線に向かって、大雨の源となる暖湿流が大量に流れ込んでくるためですが、今回も多聞に漏れず、東北地方日本海側から北陸地方、九州の北部や西部を中心に大雨となりました。

特に、山形県の浜中(庄内空港)では、24時間雨量が300㎜を超し、東北地方中心に交通機関の乱れが生じております。

引用図②より、18日12時現在、東北地方の日本海側や北陸地方には、ひときわ白く輝く画像が現れ、この方面には、非常に発達した雨雲があることを示していますが、関東平野や甲信南部、東海地方南部では、前線に沿って流れ込む暖湿流が、中部山岳などで山越えのフェーン現象を引き起こしたためでしょうか、晴れ渡っている様子が解ります。

このため、関東地方や甲信地方南部、東海地方南部や近畿地方では気温がうなぎのぼりに上昇して、引用図③より、軒並み、最高気温が35℃以上となる猛暑日を観測しました。

群馬県の館林では38・5℃ 埼玉県の熊谷では38・3℃の最高気温を観測したほか、東京都内でも、比較的海岸から離れた練馬で37・9℃ 東京都心でも36・1℃(本年最高、本年4回目猛暑日)の最高気温を観測しました。

東京都心では、18日は、朝の最低気温が28・7℃までしか下がらず、非常に寝苦しい思いをした方々もさぞ多かったのではないでしょうか?

引用図①での、東北地方から日本海中部に掛かる前線はゆっくりと南下中で、18日晴れ渡った関東地方や甲信地方南部、それに東海地方では、次第に天気は下り坂で、猛烈な暑さも、次第に収まってきそうです。

といっても、19日朝の東京都心の最低気温予想は29℃。・・・・・・・・う~ん・・・・・寝苦しい夜が続きそうですね。