カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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本州には強雨の影が それも2つも!

2011-08-15 13:50:01 | インポート

①8月15日9時の天気図 気象庁HPより引用

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②8月15日9時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用。

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巷では、お盆で帰省や行楽へと 言う方々が多くなっていますが、東北以南の地域では、連日厳しい暑さが続いています。

北海道では、昨日から強い雨が降り続き、16日9時までの24時間で100㎜を超えた箇所も続出しておりますし、ここ数日、本州の内陸部を中心に、昼過ぎより、あちこちで激しい雷雨も発生しています。

以前、本ブログ内の記事で、夏季に北から南下する前線は強雨に要注意!と述べましたが、引用図②より、日本列島には、水蒸気画像で白く帯状に移る区域がありますが。

当該、水蒸気画像上で水蒸気画像で白く帯状に移る区域というもの

Ⅰ:中層の上昇流域に対応するもの。当該白く輝く部分の白さがより鮮明であるほど、当該地域での中層の上昇流域はより強いものとなります。

Ⅱ:白く帯状に移る区域は、潜在不安定になっている箇所が多く、こういう箇所で、日中、積乱雲が発生・発達しやすい。

という特徴があります。

以上のことを踏まえて、引用図②とさらに見返すと、当該、水蒸気画像上で白く帯状に移る区域で顕著なものが、A とB 2つあります。

Aは、太平洋高気圧の外縁を廻るようにして本州上に流れ込んできた暖湿流

Bは、引用図①での北海道から日本海北部に延びる前線に伴う下層から中層の上昇流域や暖湿流

を表現するものです。

つまり、引用図①での、地上天気図では表現されない、強雨の源となる部分があるということが解ろうというものですね。

今後、前記Bは南下傾向にありますし、この点、注意するべきですし、前記Aの影響で、本州上は、16日昼過ぎからは、昨日に続き、あちこちで雷を伴なった激しい雨にはどうが、お気をつけてください!