カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
講演依頼等連絡先は、tenki@air.ocn.ne.jpへどうぞ

少しずつ減少しつつあるが時より強い余震あり 一方 東京では桜開花

2011-03-28 23:39:43 | インポート

東北地方太平洋沖地震が発生して、28日は17日目となりましたが、28日7時24分頃、東北地方太平洋沖地震の余震と見られる強い地震が、宮城県沖(牡鹿半島の東、約80km付近)のごく浅い所で発生しました。

この地震で、宮城県石巻市桃生で震度5弱を観測、岩手県~宮城県~福島県の広い範囲で震度4を観測しましたし、一時、宮城県の沿岸には津波注意報も出されました。が、大した海面の変動はなく、津波注意報は28日9時08分に解除されております。

気象庁HPを参考にして、3月20日~3月28日(16時まで)の東北地方太平洋沖地震の余震と思われる地震の回数と、そのうち、震度4以上を観測した地震の回数を列挙してみました。

3月20日 90回 震度4 2回

3月21日 79回 震度4 1回

3月22日 92回 震度4 4回

3月23日 100回 震度5強 3回 震度4 1回

3月24日 69回 震度5弱 1回 震度4 1回

3月25日 58回 震度4 1回

3月26日 72回 震度4 3回

3月27日 72回 震度4 1回

3月28日(16時まで) 55回 震度5弱 1回 震度4 1回

全体として、わずかながら減少しつつあるものの、余震の回数が前日よりも増加した日の翌日から翌々日に、震度5弱以上の強い揺れを観測する日が続いております。

さらに、気象庁より、個々の余震発生のメカニズムを見てみると、3月11日の本震は、太平洋プレートと東北地方や関東地方が載っている北米プレートとが、三陸沖の日本海溝で普段接している付近で、北米プレートが隆起した(東北地方~関東太平洋沿岸が逆に沈降した)、いわゆる逆断層タイプでありましたが、余震は、東北地方や関東地方の太平洋沿岸部で発生するものの中には、北米プレートがほぼ南北に裂けるような破壊をしたことで発生した(正断層タイプですね)タイプのものも数多くあるという事です。

このことは、一旦沈降した、北米プレートの東北地方~関東地方の太平洋沿岸部の部分が、元に戻ろうとする動きをしているものと私は考えています。それもこれも、東北地方太平洋沖地震があまりにも巨大であったことを物語ることではないでしょうか?

今後も、余震発生の推移を見守る必要がありますし、強い余震には、まだまだ注意が必要ですね。

さて、話は代わり、東京(標本木のある千代田区内靖国神社境内)で、桜(そめいよしの)が開花しました。平年と比較すると平年並み、昨年よりも6日遅い開花となりました。

このところ、東北地方太平洋沖地震の甚大な被害のために、私達も気分がめいっておりましたが、桜開花の知らせは、めいった気分を癒してくれますよね。地震災害の復興に対する決意を新たにしていきましょう!!