①2月9日21時の天気図 気象庁HPより引用
②2月10日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
③2月9日9時のFXJP854図（2月9日21時,2月10日9時,21時,2月11日9時の上空1500メートル付近の風向風速予想図） 日本気象予報士会HPより引用
2月9日は、本州の上空には寒気に覆われていたところへ、前線を伴なった低気圧が本州南岸を西から東へ通過したため中国地方から近畿地方、東海地方、関東甲信越地方、東北地方南部の広い範囲にかけて降雪となりました。
名古屋市 では13cmの降雪を観測したほか、大阪市で5cm 甲府市で14cmの降雪量を観測し、東京都心でも降雪1cmと、うっすら雪化粧しました。
この降雪のため、東海道新幹線や、JR各線では名古屋周辺や近畿地方でダイヤが乱れました。高速道路も、関東地方から中部地方にかけて、通行止めになった路線が散見しています。
この雪は、本州南岸を進んだ低気圧が関東の東海上へ抜ける10日未明まで降り族来そうです。10日朝は、積雪の地域では路面凍結には充分注意してください。
さて2月10日ですが、引用図②より、低気圧が関東の東海上で非常に発達し、東北南部から関東地方周辺にかけては等圧線が大変混む予想ですね。
また、等圧線の走向より、東北南部から関東地方周辺では、北～北西風が吹くパターンですが、引用図③の右上側図より、2月10日9時には、東北地方南部沿岸から関東地方の鹿島灘から千葉県東沖にかけて、上空1500m付近で北よりの風で風速50ノット程度と予想されています。
地表付近と上空1500m付近の風向がほぼ一致し、かつ、上空1500m付近で、おおむね45ノット以上となれば、暴風警報の基準程度の風速が地表付近で吹く様になりますね。
ですので、2月10日は、各地とも天気は回復して冬晴れとなりそうですが、東北南部から関東地方周辺では、太平洋沿岸を中心に、北～北西風が相当強まりそうです。海上のしけとともに、陸上では強風には要注意です。交通機関に影響が出ること考えられます。
2月9日23時現在、すでに 福島県浜通り地方に暴風・波浪警報が発表されています。