カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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17日は、関東地方でも雪となるところも

2007-01-16 19:39:38 | インポート

07011615

→②07011609

引用図①は1月16日15時の天気図、引用図②は1月17日9時の予想天気図です。ともに気象庁HPより引用です。

暖冬の年であると、本州付近を頻繁に低気圧が通過するようになり、通常、冬型気圧配置では雪や雨が降り難い太平洋側の各地で、雪や雨が頻繁に振りやすくなるものですが、あす17日は、関東地方を初めとする本州の太平洋側で、雪や雨が降る兆しがでてきました。

ただ、引用図にはありませんが、各種予想天気図からみて、17日は、本州に南海上に前線が延びて、前線上に、低気圧が発生するものの、低気圧はさほど発達せず、上空の気温も、本州南岸の上空ではこの時期としては高めであるため、本州南岸沿いの降水は、雪より、雨が主体と 私は見ています。内陸部や標高の高い箇所は雪となりそうですが。

ただ、通常、雪になる目安として、1500メートル上空(850hpa  )の気温が-6℃以下、北日本の太平洋側や関東平野では、南岸低気圧で北東風となる場合は、-3℃以下 となりますが、

雨が雪になり、まして、積雪となる場合

1・地表付近の気温  2・地表付近の相対湿度(気温もさることながら、湿度が低いほど、雪の結晶が雨になりにくい。) に着眼するべきと、私は思っています。

1の地表付近の気温が如何に低下するか?2の地表付近は如何に乾いているか?によって、雨が雪に変わり、、そして、積雪となってしまうものですね。

通常、相対湿度が70パーセント以下で、気温が3・5℃以下となれば、雨から雪に変わりはじめますが、気温3・5℃以下でも、相対湿度が70パーセントより高ければ、みぞれ となることが多くなり、雪となっても、おおむね気温が1・5℃以上で相対湿度85パーセント以上、気温が0・5℃以上で相対湿度95パーセント以上であれば、積雪にはなりません。

こう見ると、特に、太平洋側、それに関東平野の場合、雨か雪となる判別や、雪が積雪となるか否かの判別というのは、局地性が強く、難易度が高いものであると言えますね。

あす17日より、21日日曜日も、本州太平洋側では、雪や雨の予報となっています。前記した点を踏まえて、雨か?雪か?、積雪となるか? 判別材料になさっていただければ、と思います。