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カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
講演依頼等連絡先は、tenki@air.ocn.ne.jpへどうぞ

花粉対策に天気図は欠かせません。

2005-03-07 00:03:47 | 日記・エッセイ・コラム
本州付近上空を覆っていた強い寒気は東に去り、7日は、関東以西を中心に晴れる所が多くなり、最高気温も15℃以上となって、一気に春めいた陽気となる所が多くなりそうです。

こうなると、厄介なのが、そう。花粉です。花粉の飛散量はぐっと多くなるでしょう。

花粉は、1月1日からの平均気温の合計が400℃以上になると飛散開始となり、飛散開始から平年10日程で、1平方センチメートルあたり10個以上の花粉が飛散するようになります。そして、この状態で、日最高気温が12~13℃以上になると、花粉飛散量は、1平方センチメートルあたり30個以上と、かなり増大してしまいます。

もちろん、雨上がりの翌日や、風の強い日など、花粉飛散量が増大する事は周知のとおりです。

このように、花粉の飛散量を決定ずける要素として、天気、気温、風速が挙げられますが、もうひとつ、風向も多くな要素であると私は思いますね。

まず、自分の済んでいる地域のどの方角に、山地(杉林、まさに杉花粉の巣窟です)がどの方角にあるか見極め、その山地のある方角から風が吹いてくる事が予測される日は、花粉飛散量は増大します。ちなみに東京などでは、北より風から南西風の場合が、名古屋や大阪では、北西風や南西風の場合に、花粉飛散量は増大傾向にあります。

さらに、風同士が合流していたり、途中で風速が弱まり風が澱んでいる状態の箇所はとりわけ花粉飛散量は増大します。

その日の風向をも把握する事も花粉対策には大事で、その為に天気図は欠かせないという所以です。

最後に、1日を通じて午前より午後の方が花粉飛散量は増えるもの。この点をも踏まえて、花粉対策をなさって下さい。


またま太平洋側で雪か?箱根は気象でも「天下の剣」

2005-03-04 23:08:36 | 日記・エッセイ・コラム
4日は、関東甲信南部や東北南部で大雪となりました。宮城県の一部には大雪警報も発表されて、仙台では積雪20センチを超えてしまいました。

5日は、西日本の太平洋側でも広範囲で雪が積もりそうです。また、神奈川県箱根周辺でも積雪となる見込みですね。
ちなみに、神奈川県箱根周辺では、太平洋側でも以外に降雪が多いんですよ。
関東平野が晴天となる冬型気圧配置時でも、関東平野からの北より風と、静岡方面からの西より風とが、箱根周辺で収束し易く、この為、雪雲が発生し易いからなんですよ。
とくに、冬型気圧配置時でも、上空の気圧の谷が通過する時など要注意。特に夕方から夜にかけて雪が降り易くなります。2月26日や3月1日の時のように、大雪となってしまう事も珍しくありません。

まさに、箱根は 気象の世界でも、「天下の剣」ですね。

でも、車で箱根超えされる方々、チェーンなど滑りとめ対策は手抜かりなく。道路情報にも注意なさって下さい。