実に久々となる「山」以外の思い出をアップすることにした。
今年の2月末のこと、女房と二人で北海道へ旅行に出かけた。
「流氷」を見てみたいというかねてからの女房の願いもあり、酷寒の稚内方面へと出かけた。
「ねぇ、稚内ってかなり寒いんでしょう? 日中の最高気温でも氷点下ってこともあるんでしょう?」
「ん~、たぶんね・・・。」
「何を着て行くの?」
「俺は雪山用のアルパインジャケットかなぁ。まぁ一応ダウンとかタイツも持って行くけどね。」
「お父さんはそれがあるからいいわよねぇ。寒さにも慣れてるし。」
と、意味深な物言いだった。
後日、ロングのダウンコートを買わされた。
羽田を離陸し、いざ久々の北海道へ。
家族旅行、仕事、サッカーの応援、そしてバイクツーリング等々で幾たびと出かけてはいるが、北海道へ行くのは7年振りのことになろうか。
羽田を発つ時に思ったことがある。
「真冬の北海道は俺も初めてのことだし、稚内ってやっぱり鼻で息を吸うだけで痛くなるのかなぁ・・・」
正直言って自分にも不安はあったが、流氷を見たいという期待感がその不安を和らいでくれていた。
窓からは北国の山々が見えた。
「おぉ~登ってみたいけど、やっぱり無理だろうなぁ」
そんなことを思いながらも視線は白い峰峰に釘付けだった。
稚内空港に到着。
到着ロビーに入るとすぐに赤い旗が目に付いた。
“サハリン地ビール”
「へぇ~サッポロビールじゃないんだ。稚内(ここ)まで来るとロシアかぁ」
旅の期間に一度は飲んでみたいと思ったのだが、結局サハリンビールは飲めずに終わった。
空港からバスで一般道に出た。
一面ガチガチのアイスバーンの路面を想像していたのだが、以外にも雪は溶けておりちょっと拍子抜けした。
バスで案内されたのはオホーツク海を一望できる高台の公園だった。
雪上車に乗り高台へと向かう。
風は冷たい。(当たり前だ)
頬を切られるような冷たい風だったが、厳冬期の3000mと比べればまだかなりましだと思った。
女房を見ると、両手を頬に当て寒さを防いでいた。
「やっぱり厳しいのかなぁ」
とも思ったが、それは初めから分かっていたことだし、ここは我慢してしてほしい。
生まれて初めて見るオホーツク海は感動だった。
好天に恵まれたこともあり、空の青さと海の碧さ、そして真っ白な雪の台地が見事なまでにコラボしていた。
周囲を見渡してみると、一際気になる「山」が見えた。
「ひょっとして利尻富士か?」
添乗員さんの説明はあったのだが、山に見とれていて聞きそびれてしまった。
地図とコンパスさへあればすぐにわかるのだが、まさかそんな物までは持参してきてはいない。
やはり白い山は美しい。
つい数週間前にあれほど身も心も痛めつけられたばかりだというのに、そんなことはすっかりと忘れてしまっていた。
その時だった。
「登りたいんでしょ♪」
「へっ、いや、別に・・・無理だ。」
ニコッと、いや、ニヤッと笑った女房の顔は意味ありげだった。
今年の2月末のこと、女房と二人で北海道へ旅行に出かけた。
「流氷」を見てみたいというかねてからの女房の願いもあり、酷寒の稚内方面へと出かけた。
「ねぇ、稚内ってかなり寒いんでしょう? 日中の最高気温でも氷点下ってこともあるんでしょう?」
「ん~、たぶんね・・・。」
「何を着て行くの?」
「俺は雪山用のアルパインジャケットかなぁ。まぁ一応ダウンとかタイツも持って行くけどね。」
「お父さんはそれがあるからいいわよねぇ。寒さにも慣れてるし。」
と、意味深な物言いだった。
後日、ロングのダウンコートを買わされた。
羽田を離陸し、いざ久々の北海道へ。
家族旅行、仕事、サッカーの応援、そしてバイクツーリング等々で幾たびと出かけてはいるが、北海道へ行くのは7年振りのことになろうか。
羽田を発つ時に思ったことがある。
「真冬の北海道は俺も初めてのことだし、稚内ってやっぱり鼻で息を吸うだけで痛くなるのかなぁ・・・」
正直言って自分にも不安はあったが、流氷を見たいという期待感がその不安を和らいでくれていた。
窓からは北国の山々が見えた。
「おぉ~登ってみたいけど、やっぱり無理だろうなぁ」
そんなことを思いながらも視線は白い峰峰に釘付けだった。
稚内空港に到着。
到着ロビーに入るとすぐに赤い旗が目に付いた。
“サハリン地ビール”
「へぇ~サッポロビールじゃないんだ。稚内(ここ)まで来るとロシアかぁ」
旅の期間に一度は飲んでみたいと思ったのだが、結局サハリンビールは飲めずに終わった。
空港からバスで一般道に出た。
一面ガチガチのアイスバーンの路面を想像していたのだが、以外にも雪は溶けておりちょっと拍子抜けした。
バスで案内されたのはオホーツク海を一望できる高台の公園だった。
雪上車に乗り高台へと向かう。
風は冷たい。(当たり前だ)
頬を切られるような冷たい風だったが、厳冬期の3000mと比べればまだかなりましだと思った。
女房を見ると、両手を頬に当て寒さを防いでいた。
「やっぱり厳しいのかなぁ」
とも思ったが、それは初めから分かっていたことだし、ここは我慢してしてほしい。
生まれて初めて見るオホーツク海は感動だった。
好天に恵まれたこともあり、空の青さと海の碧さ、そして真っ白な雪の台地が見事なまでにコラボしていた。
周囲を見渡してみると、一際気になる「山」が見えた。
「ひょっとして利尻富士か?」
添乗員さんの説明はあったのだが、山に見とれていて聞きそびれてしまった。
地図とコンパスさへあればすぐにわかるのだが、まさかそんな物までは持参してきてはいない。
やはり白い山は美しい。
つい数週間前にあれほど身も心も痛めつけられたばかりだというのに、そんなことはすっかりと忘れてしまっていた。
その時だった。
「登りたいんでしょ♪」
「へっ、いや、別に・・・無理だ。」
ニコッと、いや、ニヤッと笑った女房の顔は意味ありげだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます