さて、何はなくとも今夜の宿を作らなければならない。
男三人と大型ザックが三つともなればそれなりの大きさのテントが必要となるわけだが、職場のスタッフ仲間から借用してきた「クロノス♯4」であれば問題ない。
先ずは「雪面ならし」と意気込んだのは良いが、雪がどうにもこうにもサラサラで一向に固まってくれない。
三人並んで「1・2・1・2」と踏み固めたのだが、全くと言って良い程効果無し。
「さて困ったぞ・・・。まぁしょうがない、少しかき出してあとはパウダースノークッションで我慢するか。」
自分がそう言い出し、とりあえずスコップでかき出し、可能な範囲で押し固めた。
「いやぁ全然ダメですね」と、AM君。
自分が心配しているのは寝る時の体勢などではなく、水作りや調理時のコッヘルの安定性だった。
もしもの事を考えて、ベニヤ板とアルミ板との二つを持ってきたのだが、結果としてそれが役だってくれた。
ペグはもちろんお手製の竹ペグだ。
しかしこのサラサラ雪だけに、いつもより深く掘って埋めなければならないだろうということは予測できた。
いつもであればせいぜい30㎝程度の穴を掘るのだが、今回は50㎝程の深い穴を掘りベグダウンした。
「Our Houseの完成だぜぃ!」
お湯を沸かし、珈琲を飲んでくつろいだ。
だが、そう暢気にしてはいられない。
まだまだやることがたくさんあるのだ。
とりあえずゆっくりとできるのは「水作り」を終え、夕食の準備を済ませてからだ。
できるだけ綺麗そうな雪面を探し、レジ袋に詰め込んでテントへと持ち帰った。
「大変かもしれないけど、やることだけやっておけば後は楽だから。」
やることはやらねばならないが、四国の南国育ちのOC君にとっては、これだけの寒い銀世界は初めてだろう。
しかし、本当の寒さはまだこれからだ。
日が落ち、深夜から明け方にかけての時間帯が最も気温が下がる。
すべてが人生初の体験になると言っても過言ではない。
まるでテロリストのような格好だが、このバラクラバ(目出し帽)をしていなければ、とてもじゃないが過ごすことができない程気温は下がっていた。
「よっしゃ、作るぞー!」
自分が融雪を担当し、OC君は濾過を担当してもらった。
AM君は遊撃手として二人の間に座ってもらい、融雪と濾過の補助。
雪はほぼ水になればOKで、すぐに珈琲のドリップペーパーで濾過した。
今夜の調理分、明日の朝食分、そして明日の行動水。
それを三人分としてどんぶり勘定し、更にプラスα分を作らなければならない。
今回の水作りでは、年末の谷川岳の時の反省を生かし、ドリップは2個準備してきた。
これで倍のスピードで作ることができる(はずだ)。
ドリップ2個は大正解だった。
予定していた以上の短時間でかなりの量の水を作ることができた。
だが、バーナーを使用しているとはいえテントの中は寒く、手はとっくにかじかんでいた。
「どうOC君、この寒さはかなり堪えるだろう?」
「そうですね、愛媛じゃあり得ないですね。へっへっへ」
夜の寒さに対する準備は十分に教えてきたが、それでも実際にその状況になってみて初めてわかる辛さがあるだろう。
「まぁ飯食えば体は暖まるから大丈夫だ。それに酒もあるしね♪」
今夜のメニューは贅沢なまでの「海鮮鍋」だ。
汁はもちろんかに味噌で、エビ、ホタテ、白身魚、かに(と言ってもワタリガニ)、すり身のつくねがメインになっている。
今こうして思い出しても、あの時の海鮮鍋は本当に美味かった。
男三人と大型ザックが三つともなればそれなりの大きさのテントが必要となるわけだが、職場のスタッフ仲間から借用してきた「クロノス♯4」であれば問題ない。
先ずは「雪面ならし」と意気込んだのは良いが、雪がどうにもこうにもサラサラで一向に固まってくれない。
三人並んで「1・2・1・2」と踏み固めたのだが、全くと言って良い程効果無し。
「さて困ったぞ・・・。まぁしょうがない、少しかき出してあとはパウダースノークッションで我慢するか。」
自分がそう言い出し、とりあえずスコップでかき出し、可能な範囲で押し固めた。
「いやぁ全然ダメですね」と、AM君。
自分が心配しているのは寝る時の体勢などではなく、水作りや調理時のコッヘルの安定性だった。
もしもの事を考えて、ベニヤ板とアルミ板との二つを持ってきたのだが、結果としてそれが役だってくれた。
ペグはもちろんお手製の竹ペグだ。
しかしこのサラサラ雪だけに、いつもより深く掘って埋めなければならないだろうということは予測できた。
いつもであればせいぜい30㎝程度の穴を掘るのだが、今回は50㎝程の深い穴を掘りベグダウンした。
「Our Houseの完成だぜぃ!」
お湯を沸かし、珈琲を飲んでくつろいだ。
だが、そう暢気にしてはいられない。
まだまだやることがたくさんあるのだ。
とりあえずゆっくりとできるのは「水作り」を終え、夕食の準備を済ませてからだ。
できるだけ綺麗そうな雪面を探し、レジ袋に詰め込んでテントへと持ち帰った。
「大変かもしれないけど、やることだけやっておけば後は楽だから。」
やることはやらねばならないが、四国の南国育ちのOC君にとっては、これだけの寒い銀世界は初めてだろう。
しかし、本当の寒さはまだこれからだ。
日が落ち、深夜から明け方にかけての時間帯が最も気温が下がる。
すべてが人生初の体験になると言っても過言ではない。
まるでテロリストのような格好だが、このバラクラバ(目出し帽)をしていなければ、とてもじゃないが過ごすことができない程気温は下がっていた。
「よっしゃ、作るぞー!」
自分が融雪を担当し、OC君は濾過を担当してもらった。
AM君は遊撃手として二人の間に座ってもらい、融雪と濾過の補助。
雪はほぼ水になればOKで、すぐに珈琲のドリップペーパーで濾過した。
今夜の調理分、明日の朝食分、そして明日の行動水。
それを三人分としてどんぶり勘定し、更にプラスα分を作らなければならない。
今回の水作りでは、年末の谷川岳の時の反省を生かし、ドリップは2個準備してきた。
これで倍のスピードで作ることができる(はずだ)。
ドリップ2個は大正解だった。
予定していた以上の短時間でかなりの量の水を作ることができた。
だが、バーナーを使用しているとはいえテントの中は寒く、手はとっくにかじかんでいた。
「どうOC君、この寒さはかなり堪えるだろう?」
「そうですね、愛媛じゃあり得ないですね。へっへっへ」
夜の寒さに対する準備は十分に教えてきたが、それでも実際にその状況になってみて初めてわかる辛さがあるだろう。
「まぁ飯食えば体は暖まるから大丈夫だ。それに酒もあるしね♪」
今夜のメニューは贅沢なまでの「海鮮鍋」だ。
汁はもちろんかに味噌で、エビ、ホタテ、白身魚、かに(と言ってもワタリガニ)、すり身のつくねがメインになっている。
今こうして思い出しても、あの時の海鮮鍋は本当に美味かった。
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