時間に少し余裕があった。
市内に戻り、「菊ヶ浜」に出た。
波の音さえ聞こえない静かな海だった。
およそ140年前の壮烈な出来事など、まるで何もなかったの様な穏やかさだった。
一通り見るべきものは見た(つもり)。
感じるべきことの、それ以上のものを感じることができた。
「なんでさぁ、江戸からこんなに遠く離れた小さな田舎町なのに、歴史を変えるだけの人が出たり、実際に変わちゃったわけでしょ。どうして?」
息子からの突然の質問だった。
正直驚いた。
と言うより、それに気付いただけで、この旅は来て正解だったと言える。
「それが人の不思議であり、歴史のおもしろさなんだよね。」
かなりアバウトな答えである(笑)。
「もう少し大きくなったら、司馬遼太郎や池波正太郎の本を読んでごらん。時間はかかっても、お父さんが答えるよりはるかに良い答えが出てるから。でも、解釈は人それぞれだから絶対的な答えは出ないかも知れない。自分なりの答えでいいんじゃないかな。」
海を眺めながら、確かそんな会話をした。
萩市内から石見空港までバスを利用した。
日本海に沿って走っている。美しい日本の原風景を見ているようだ。
夕焼けが旅の終わりを告げていた。
市内に戻り、「菊ヶ浜」に出た。
波の音さえ聞こえない静かな海だった。
およそ140年前の壮烈な出来事など、まるで何もなかったの様な穏やかさだった。
一通り見るべきものは見た(つもり)。
感じるべきことの、それ以上のものを感じることができた。
「なんでさぁ、江戸からこんなに遠く離れた小さな田舎町なのに、歴史を変えるだけの人が出たり、実際に変わちゃったわけでしょ。どうして?」
息子からの突然の質問だった。
正直驚いた。
と言うより、それに気付いただけで、この旅は来て正解だったと言える。
「それが人の不思議であり、歴史のおもしろさなんだよね。」
かなりアバウトな答えである(笑)。
「もう少し大きくなったら、司馬遼太郎や池波正太郎の本を読んでごらん。時間はかかっても、お父さんが答えるよりはるかに良い答えが出てるから。でも、解釈は人それぞれだから絶対的な答えは出ないかも知れない。自分なりの答えでいいんじゃないかな。」
海を眺めながら、確かそんな会話をした。
萩市内から石見空港までバスを利用した。
日本海に沿って走っている。美しい日本の原風景を見ているようだ。
夕焼けが旅の終わりを告げていた。