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大聖寺(御苑周辺散策15)


写真は、玄関

御寺御所とも云われる尼門跡寺院です。
通常は非公開ですが、2013年と2020年の 京の冬の旅で3/1~3/18まで公開されました。

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅の出入口2から出たすぐ左手にあります。
また市バスの場合は、51系統、59系統、102系統、201系統203系統で烏丸今出川にて下車です。
京都御苑があるのが南東角です。この反対の北西の角を北に北上します。
約120m歩いた左手に大聖寺の表門があります。

表門を入り玄関に向かいます。
入ってすぐの右手に「花乃御所」の石碑があります。
ここには足利義満が造営した花の御所がありました。

玄関で拝観料600円を納め、左手の廊下を進みます。
途中で右手に分かれるのが書院ですが、まずは直進し本堂へ。
ですから表門を入ってすぐの塀越しに本堂があることになります。
本堂は禅宗方丈の形式で、前に3間あり中央が室中の間で、その奥が内陣です。
3間の前には廊下のような“鞘の間”があります。
本尊は釈迦如来像です。
内陣に向かって右手奥が“貴人の間”で、金地に瑞鳥瑞花を描いた豪華な障壁画が目につきます。
また後水尾天皇から拝領した源氏物語屏風も展示してありました。

その外には書院と本堂でL字に挟まれた大きな庭園があります。
築山がなく広い平面的な庭園です。
最奥に石で表現した枯れ流れの川があり、石橋が2つかかります。
ここには紅葉があります。
その手前は一面広い苔の枯山水で、灯籠や松があります。
築山がなく平面的なお庭です。
また書院前には山桜、藤棚やカキツバタ“雲井の鶴”、白椿“玉兎”など四季折々の花があります。

書院は宮御殿とも云われ、上段の間になっています。
襖絵は望月玉川のものです。
手前の間の襖絵は秋草に鹿図、奥の部屋の襖絵は波に鶴図なので鶴の間といわれ、書院造りです。
ここには明治天皇の御椅子が展示してありました。
書院の庭園側の襖絵は竹鶏図で、蚊帳を吊る金具があったので寝所だったのでしょう。
ここには御所人形や、机、御地赤(おじあか)という幼女の着物などが展示してありました。

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コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
集中鑑賞 (京極堂)
2013-03-04 23:00:12
の邪魔をして御免なさいamaさま。2度目になると、余裕が生まれ色々と思考が働き出して、ついつい黙っていられなくなりました(笑)。また、amaさまのコメントが直接聞けたのは良かったです。自分の目線と違うところや曖昧な点を洗い出すことが出来たので。

あとガイドの方の説明も…失礼とは思いつつ、やはり個性はありますね。色々試すことは大事ですね。

企業秘密(笑)かもしれませんが、事前の勉強資料は小冊子ですか、ネットですか?amaさまと出会ってから、特別拝観に興味が動き出し、ケチの京極堂、珍しく連続で買いました。
 
 
 
京極堂さま (amadeus)
2013-03-04 23:21:13
>集中鑑賞の邪魔をして御免なさい
大丈夫です。
人が話しかけてこようが、うるさかろうが、そんなことで邪魔されるような集中力ではないです(笑)。
”うるさくて集中できない”というのは、集中力がないからだと思っています(笑)。

>amaさまのコメントが直接聞けたのは良かったです
仏像はさっぱりですが(笑)、建築や作庭はいろいろな基礎知識があるので、観るにも応用が効いているようです。

>事前の勉強資料
今回、まずは小冊子を読みました(ほぼ覚えるぐらい)。
そして更に興味を持たところはネットでも調べました。
後は知らなくても観た情報と基礎知識を併せて考察し、「恐らくこういう理由なんだろう」などと推測したりしています。
 
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