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塔頭(禅寺雑学3)

禅寺に特徴的なものとして“塔頭”の存在があります。
塔頭と書いて“たっちゅう”と読みます。

”大寺院の領内または付近に配下として建てられた小寺院”のことです。
平たくいうと、”親分”と”子分”です。

例えば、「南禅寺」(親分)における「天授庵」、「金地院」(子分)などです。
「大徳寺」には塔頭が20個余りあり、「妙心寺」に至っては40個以上の塔頭を擁しています。

塔頭のうち、領内にあるものを“山内塔頭”、領外にあるものを“境外塔頭”といいます。

では、「塔頭って小さいものなのか」と言われると、大抵はそうですが、“境外塔頭”のなかにはそうでないのもあります。

例えば、
「龍安寺(りょうあんじ)」は「妙心寺」の境外塔頭で、
「金閣寺(鹿苑寺)」や「銀閣寺(慈照寺)」は「相国寺(しょうこくじ)」の境外塔頭です。

観光的には“より出でてよりし”といった感じです。
あの有名な世界遺産達が、“塔頭”であったとは、意外ではありませんか。

(写真は相国寺の塔頭(子分)の金閣寺)

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霊山護国神社・霊山資料館(東山中央散策9)


写真は、維新の道の入口

再度寄り道をします。
F地点を右折して坂道を登ります。これが“維新の道”で、途中の左手に石碑もあります。
左手に高台寺の駐車場と、“霊山観音”を見ながら坂を登ります。約120mで突き当りになり、左手が「霊山護国神社」、右手が「霊山歴史館」です。

直接来る場合は、市バスの東山安井で下車し、やや南の鳥居のある横道へ左折します。この交差点の反対側には「安井金比羅宮」があります。この鳥居のある道が高台寺南門通で、ひたすら直進です。

霊山護国神社
霊山護国神社(りょうぜんごこくじんじゃ)は、幕末や戦争で亡くなった京都ゆかりの方々がお祀りされていますが、有名なのはやはり坂本龍馬です。
維新の道から左折して入った正面に“本殿”、右手に“社務所”、右手奥に“墓地への入口”があります。
ここは電車の改札口のようになっていて、直接300円を入れると、扉が開きます。
この石段を案内に沿って5分も登れば、“坂本龍馬、中岡慎太郎の墓”があります。
ここは墓地全体の1/4ぐらいにあり、近い割に非常に見晴らしも良いです。最奥の木戸孝允のお墓まで行くにはもう3倍ぐらいありそうですが、大抵はここで帰られる様です。

霊山資料館
“維新の道”を突き当りで右折すると、「霊山資料館」があります。
入館料は、通常時は500円、特別展時は700円です。
1Fと2Fがあります。
1Fは新撰組関連などの実際の資料が展示されており、なかでも実際に龍馬を切ったと云われている、京都見廻り組の桂早之助の刀が展示されています。
2Fは歴史のパネル展示や、近江屋事件の模様を映像で再現、解説してくれるブースなどがあります。
幕末好きなら1時間ぐらいかかるかもしれませんね。

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