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はじめに、方丈(禅寺雑学1)

はじめに
“禅宗”って聞かれたことがあると思います。
仏教の宗派の1つですが、さらに禅宗は臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の3つから成ります。
このうち最大のものが、臨済宗であり、京都にも臨済宗の寺院がたくさんあります。
たとえば、「金閣寺」、「銀閣寺」を始め、「大徳寺」、「南禅寺」、「天龍寺」、「建仁寺」や「東福寺」などです。

この臨済宗の寺院に関する“ちょっとした知識”があると、拝観に行かれてもさらに面白くなると思います。

以降は、その“ちょっとした知識”を御紹介していきます。

これから京都に行く!って時の電車待ちなどで読んでみて下さい。

全5回です。

方丈
禅寺の拝観に行くと“方丈(ほうじょう)”って建物が出てきます。

“方丈”ってなんだろう。

元来は、寺職が生活していた場を指しましたが、室町時代中期以降からは“本堂”を指すようにもなりました。
よって、禅寺での“方丈”=“禅寺の本堂”=禅寺の中心部です。

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八坂の塔(東山中央散策7)


写真は、八坂通から見た八坂の塔

少し寄り道をします。

八坂通を“敢えて”直進すると、下り坂の途中の右手に“文の助茶屋 本店”があります。
さらに下に進むと「八坂の塔」が右手にあります。

直接来る場合は、東大路通の東山安井と清水道の間の八坂通を東へ入ります。
ここは石畳で、登り坂の上の正面にすでに「八坂の塔」は見えています。2時間サスペンスでよく見る光景です。

「八坂の塔」は通称で、正式には「法観寺」といいます。

境内を公開している時と、していない時があり、これは不定期なので運次第です。
公開時の拝観料は400円です。
境内は小さいです。
まず中央に五重塔があります。
そして五重塔のちょうど反対に太子堂、その右手に薬師堂があります。
そしてその更に右手奥には八坂稲荷尊天があります。
この八坂稲荷の鳥居をくぐった右手に”木曽義仲の首塚”があります。

また境内手前右に民家の玄関があります。
この玄関の左手奥にお茶室があります。
これが聴鐸庵です。
2畳台目(2+3/4畳)の普通のお茶室ですが、突上窓(天井の小窓)を開けると五重塔の九輪が仰ぎ見えるため”仰輪所”とも呼ばれます(ただし茶室内には入れません)。

さてメインの八坂の塔内部です。
初層と2層に入れます。
内部は中心に心柱があり、心柱の4面には阿閃(あしゅく)如来などの金剛界の五仏が祀られています。
塔内の天井は細かな格天井、周囲の壁面もやや剥落していますが見事です。

2層への階段は人1人が登るのがやっとの幅で、傾斜は70度ぐらい・・・ほぼ直角です。
2層は一応窓があり、高さは2m弱と低いです。
特に仏像などはないですが、心柱の上方が見えるように中心部の床下に鏡が敷いてありました。
五重塔の内部が見ることができ、かつ“あの「八坂の塔」の中に入っている”という感動は味わえます。




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